熱帯夜のとき、高熱を出しているときは、寝苦しく感じることもあるでしょう。そんなときは、頭部を冷やすことができる、「氷枕」や「冷却ジェル枕」が役立ちます。頭を預ければ、なかなか寝付けないときでも、ひんやり感で快眠をサポートしてくれます。
今回は、氷枕と冷却ジェル枕の選び方とおすすめの製品を紹介します。機能性やフィット感、冷却の持続時間などに注目しつつ、自分や家族が一番快適に眠れそうな枕を探してみましょう。
氷枕は、氷や水の量を調整することで、冷たさや枕の高さを自分好みに調整できる便利なアイテムです。
氷枕を選ぶ際は、まず材質に注目しましょう。氷枕と聞くと、ゴム製のものをイメージする人も多いと思いますが、ゴムにアレルギーがある場合、ゴムの臭いが苦手な場合は、別の材質のものが適しています。
シリコン製やウレタン製は、ゴムの臭いがなく、柔らかい感触なので、頭にフィットしやすく快適に使用できるでしょう。ちなみに、フィット感を求める場合は、体圧分散性のある形状の氷枕がおすすめ。首や頭にかかる負担を軽減することができますよ。
形状については、他にも、一般的な平たいモデル、中央がくぼんでいるモデルなどがあります。頭を預けたときに、リラックスできる形状か事前に確認しておきましょう。
氷や水を入れる注ぎ口もチェックしておきましょう。キャップが付いているタイプだと、開け閉めが楽なので、使い勝手がよくおすすめです。
冷却ジェル枕は、冷凍庫で冷やしてから使う製品。冷凍にかかる時間は、製品によって異なり、短いもので3時間、長いものだと12時間以上必要になる場合もあります。比較的すぐに使えるモデルと長時間の冷凍が必要なものがあるので、事前に確認しておきましょう。
基本的には、冷凍時間が長いと、冷却効果の持続時間も長くなります。冷却効果については、短いものだと4時間前後、長いものだと10時間前後、持続させることができます。
冷凍時間と冷却効果の持続時間を見比べながら、自分にとって使い勝手のよさそうなものを選びましょう。冷凍時間が長めのものと、短めのものを両方そろえておくと、状況に応じて臨機応変に対応でき、便利ですよ。
また、安全性の観点から、中袋と外袋の2重構造になっているか確認しておきましょう。ジェルの入っている中袋と、それを覆う外袋が付いていれば、内容物の漏れ対策になります。
冷却ジェル枕は、使われているジェルの種類によって、機能性が異なります。カチカチの枕ではなく、柔らかい枕が欲しいという場合は、不凍ジェルを使ったモデルがおすすめ。
不凍ジェルは、冷やしても凍らないので、頭部に柔らかくフィットするのが特徴です。硬くて頭が痛くなるという状態を避けることができます。ただし、冷却効果の持続時間が短めなので、長時間の使用を検討している場合は、適さないかもしれません。
おすすめなのは、「不凍ジェル+凍結ジェル」の2層構造を採用しているタイプ。枕の上のほうに、柔らかな不凍ジェルを使い、その下に冷却効果が長時間持続する凍結ジェルを使うことで、ソフトな寝心地と長時間の冷却効果の両立を実現しています。
なお、冷却ジェル枕は、冷凍直後は非常に冷たいので、肌に直接触れないよう、付属のカバーやタオルを巻いてから使うようにしましょう。
ダンロップの「安定水枕 コンパクト」は、天然ゴム製の氷枕です。昔ながらのベーシックなデザインが印象的なモデル。水や氷を入れれば、すぐに使える製品です。
中央部に設けられたゴム柱によって、中の氷や水の動きを抑え、安定性を確保しています。メーカー希望小売価格は3850円(税込、以下同)です。
不二ラテックスの「S-sleep スタンダード」は、柔らかいウレタン素材を使った氷枕。体圧分散性に優れたデザインで、フィット性が高く、頭部や首にかかる負担を軽減しながら、ひんやり感を感じることができます。
仰向けでも横向きでも、頭、首、肩にかかる圧力を分散するよう設計されています。水量や氷の量を増減させながら、枕の高さを調節することが可能です。
キャップを開けて、内容物の出し入れができ、扱いやすいモデルと言えます。販売価格は6600円です。
白十字の「FCやわらか水枕」は、ウレタン製の氷枕です。柔らかいので頭部にフィットしやすく、使わないときはコンパクトサイズにたたむこともできます。
キャップを開けて、水と氷を投入し、ちょうど良い水温に調整することも可能です。冷却伝導性が高いため、冷たさが素早く伝わります。横長の形状になっており、寝返りを打ちやすいのも特徴の一つ。販売価格は1800円前後です。
小林製薬の「熱さまひんやりやわらかアイス枕」は、不凍ジェルを使った冷却ジェル枕です。使用前に、冷凍庫で約8時間以上冷やす必要があります。冷却効果の持続時間は約4〜8時間が目安になります。
凍りにくい特殊ジェルを使用しているため、冷凍後も柔らかいままで、ソフトな寝心地を実現しています。メーカー希望小売価格は1210円です。
白元アースの「アイスノンソフト」は、冷たさが約10時間持続する冷却ジェル枕です。頭部に柔らかくフィットする「不凍ジェル」と、その下に保冷力を長持ちさせる「凍結ジェル」を使用し、ソフトな感触と長時間の保冷力の両方を実現したモデルです。
一番下には冷たさを保持するための断熱シートも付いています。朝までしっかり冷たさがキープでき、夏の就寝時や発熱時に活躍します。高い機能性を備えていますが、使用前に冷凍庫で12時間以上冷凍する必要があります。販売価格は1000円前後です。
不二ラテックスの「ひえぷるやわらかまくら」は、ソフトな感触が特徴の冷却ジェル枕です。冷却効果を発揮しつつ、柔らかくフィットし、心地よい眠りをサポートします。
ジェルの入っている中袋と外袋の2重構造を採用しており、内容物が漏れにくくなっています。冷凍時間は5時間なので、比較的短い時間で使用できます。販売価格は500円前後です。
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