お湯を沸かして長時間保温できる「電気ポット」。電気ケトルと比べて容量が大きく保温力も優れているため、家族みんなでお湯を使うなど、お湯をたくさん消費する場合に役立ちます。
各製品の容量や給湯方式、保温性能、安全性などをチェックして、おすすめ製品を探してみました。
電気ポットは使う場所と何人で使用するのかで、ぴったりのサイズを選べます。一人暮らしであれば、お湯の消費量は少ないと思われますので、1リットル程度の容量で問題ないでしょう。家族で使うなら、2〜3リットルくらいの容量があると安心です。
大家族やパーティーを開催するとき、あるいはオフィスで使う場合は、4リットル以上の容量が必要になります。中には5リットルの大容量タイプもあるので、そちらもチェックしてみてください。
あわせて、給湯方式も確認しておきましょう。エアー式は、空気圧でお湯をくみ上げ、電源なしで使用できるタイプ。電動式は、給湯ボタンを押すことで電気ポンプが作動しお湯が出るというもので、電源が必要なタイプです。両方に対応したハイブリッド式も存在します。
保温性能にも注目しましょう。便利なのは温度調節機能が付いているモデル。製品によっては5段階まで細かく保温温度を設定できるものもあり、これなら赤ちゃんのミルクを作るために低めの70度前後に設定するなど、用途に合わせた温度調節が可能です。
また、真空断熱構造(魔法瓶)を採用するモデルなら保温性も高く、電気代の節約につながります。
節電では省エネモードの有無も注目です。一定時間操作がない場合、自動的に通電がストップするので、余計な電力を使わずに済みます。
電気ポットは、熱湯を扱う製品ですから、万が一に備えて、安全機能が搭載されているか事前に確認しておきましょう。コードに引っかかり、ひっくり返してしまうというケースも考えられますので、まずは「転倒湯漏れ防止機能」付きなのかチェックしましょう。
「空だき防止機能」が搭載されていると、さらに安心です。中に何もない状態で沸かすと加熱を停止してくれるので、空だきによって故障したり、火事に発展したりするようなリスクを低減させられます。
子供がいる家庭では、上記に加えて「自動ロック機能」が付いているか、注目すると良いでしょう。自動ロック機能があれば、給湯後に自動的にロックがかかり、解除しない限りお湯が出せなくなります。
また、小さな子供が興味本位で、ポットの蒸気に触れ、やけどしてしまうという可能性も考えられます。こうしたリスクを避けるには、沸騰時の蒸気を抑える「蒸気レス機能」が搭載されている製品を使うようにしましょう。
アイリスオーヤマの「ジャーポット メカ式」は、スクエア型のデザインが印象的な電気ポット。容量は2.2リットルで、電動式の給電方式を採用しています。
子供が間違ってボタンを押して、やけどしないよう、ロックスイッチが付いています。外れやすいマグネットプラグを採用しており、足を引っかけても倒れにくくなっています。
容器内が空のときは、加熱を停止する空だき防止機能を搭載。販売価格は5478円(税込、以下同)です。
象印マホービンの「マイコン沸とうVE電気まほうびん 優湯生(CV-GT22-WA)」は、容量2.2リットルの電気ポットです。電気ヒーターに加えて、魔法瓶構造を採用しているため、熱が逃げにくく、優れた保温性能を備えています。
保温温度は5段階に設定でき、70度や80度の温度なら赤ちゃん用のミルクを作るときにも便利。省エネモードを搭載しており、2時間操作が行われていない場合は、自動的に通電を切り、節電できるようになっています。
安全機能として、転倒湯漏れ防止構造や傾斜湯漏れ防止構造、自動給湯ロック、空だき防止機能などを搭載しています。販売価格は1万6280円です。
ヒロコーポレーションの「電気ポット HKP-320」は、容量3.2リットルの電気ポット。給湯ボタンを押してお湯を注ぐ電動式で、給湯後は自動的にロックされる安全設計です。
保温温度は98/90/70度の3段階。安全装置として、空だき防止機能も付いています。ふたは取り外し可能なので、お手入れしやすいですね。販売価格は4500円前後です。
パナソニックの「マイコン沸騰ジャーポット NC-SU304」は、容量3リットルの電気ポット。バッテリー内蔵の充電式モデルで、コードレスで使うことも可能です。コードレスでは、約8〜10時間給湯できます。
給湯ボタンを押す強弱や押している時間によってお湯の出方が4段階に変化し、お湯の出る量を微調整することが可能です。ドリップコーヒーを作る際には、カフェ給湯のモードが役立ちます。
真空断熱構造で電気代を抑えて、保温できるのもポイント。販売価格は1万7500円前後です。
象印マホービンの「マイコン沸とう電動ポット(CD-PB50)」は、大容量5リットルの電気ポットです。パーティーやオフィスでの利用に適したモデル。容量約500ミリリットルを下回ると、給水ランプとブザー音で知らせてくれます。
保温温度は98/90/80度。断熱材構造で電気代も節約にもつながります。蒸気を約90%カットできる「蒸気セーブモード」や、5段階の節約タイマーなど便利な機能を搭載。販売価格は1万3000円前後です。
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