高速振動や高速回転で歯垢を除去する「電動歯ブラシ」。普通の歯ブラシよりも効率よく歯垢を除去することができ、歯周ポケットや歯の隙間までしっかり磨けるアイテムです。
ゴシゴシと手を動かす必要がなく、歯に軽く当てるだけで歯垢を取ることができるため、手の疲れも軽減できます。中には、継続利用でホワイトニング効果が期待できるモデルもあります。電動歯ブラシを使って、効果的に歯のケアを行ってみてはいかがでしょうか?
電動歯ブラシには、主に「音波振動式」と「回転式」の2種類があります。音波振動式は、普通の歯ブラシと似た形状の細長いヘッドが特徴的で、高速振動によって歯を磨き上げるタイプです。
性能の良いモデルなら、毎分2万回以上の高速振動で音波水流を発生させ、毛先が届かない歯の隙間の歯垢にもアプローチすることができます。スピーディーに歯をツルツルにしたい人におすすめです。
回転式は、円形のブラシで歯を1本1本包み込みながら、磨いていくタイプ。歯周ポケットや歯茎の際、奥歯の裏側までしっかり毛先が届き、高い歯垢除去力を発揮するのが特徴です。
ただし、歯茎への刺激は強めなので、慎重に扱う必要があります。ある程度時間をかけて、歯を丁寧に磨きたいという人におすすめのタイプになります。
電動歯ブラシには、交換用のブラシが付属していることがあります。歯の黄ばみや着色が気になる場合は、ステイン除去用のブラシが付いていると便利ですよ。
他にも、あたりが優しい柔らか極細ブラシ、ホワイトニング効果が期待できるホワイトニングブラシなど、さまざまな種類のブラシがありますので、部位・目的別にそろえておくと良いでしょう。
高機能な電動歯ブラシには、モード選択機能が搭載されています。弱、中、強の3段階で強さを選択できるタイプをはじめ、優しく磨く柔らかクリーンモード、歯茎ケアモード、ステインを落とすホワイトプラスモード、舌をきれいにする舌クリーニングモードなど、いろいろなモードがあります。
中には、1本で7つのモード切り替えに対応しているモデルもあります。自分の歯の状態や用途に合うモードを備えているか、事前に確認しておきましょう。
電動歯ブラシの電源方式は、「充電式」と「電池式」の2種類に分けられます。お家で使うなら、充電式で特に問題ないでしょう。一方、持ち運びを想定しているなら、乾電池を入れたらすぐに使える電池式が適しています。
また、初めて電動歯ブラシを使う場合、押し付け過ぎてしまい、歯茎を傷つけてしまう可能性があります。こうした事態を避けるために、「加圧防止センサー」付きのモデルを選びましょう。
加圧防止センサー搭載なら、強く押し付け過ぎると、ランプで知らせてくれたり、自動的に上下振動をストップしてくれます。これなら、歯茎をいたわりながら、歯垢を取り除くことができるでしょう。
最近では、スマートフォンのアプリと連携して、歯磨きの時間や回数を記録したり、磨き残しを把握できる製品もあります。歯の状態を管理し、徹底的に口腔ケアを行いたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ブラウンの「ブラウン オーラルB PRO2」は、超高速回転と上下振動が組み合わさった回転式の電動歯ブラシ。最大約4万5000回/分の上下振動と、最大約9900回/分の左右反転振動により、高い歯垢除去力を発揮します。
約0.01ミリの極細毛で、歯茎の際の歯垢までアプローチ。「押し付け防止センサー」を搭載しており、圧力がかかり過ぎているときは、ランプで伝え、自動的に上下振動を止めてくれます。
通常のクリーンモード、柔らかクリーンモード、ホワイトニングモードの計3種類から好きなモードを選択できます。販売価格は9200円前後です。
フィリップスの「ソニッケアー プロテクトクリーン」が、毎分約3万1000回の音波振動で歯を磨くことができる電動歯ブラシ。通常のクリーンモードと、ステインの除去に効果的なホワイトモードの2つのモードを搭載しています。
付属の紫外線除菌器を使えば、使用後のブラシヘッドを10分間で徹底除菌することが可能です。これなら毎日清潔なブラシで、歯を磨くことができます。
押しつけが強過ぎる場合は、加圧防止センサーが作動し、利用者に振動で伝えてくれます。ブラシ交換が必要な時期には、ハンドル下部のランプが光る仕様になっています。販売価格は1万3000円前後です。
パナソニックの「電動歯ブラシ ドルツ EW-DA45-H」は、毎分約3万1000回の音波振動により、細かいところまで磨くことができる電動歯ブラシです。細さ約0.02ミリの極細毛を採用しており、歯周ポケットの歯垢にもしっかりアプローチ。
ブラシ全体が細いため、届きにくい奥歯の裏側を磨くこともできます。ノーマルモード、優しく磨くソフトモード、歯茎をケアするガムケアモードの3種類のモードを搭載。IPX7の高い防水性を備えているので、本体を水洗いし、清潔に保つことができます。
1時間の充電で、約90分使用できる急速充電機能を搭載。極細毛ブラシと、クリーン&ホワイトブラシの2本が付属します。販売価格は1万9000円前後です。
パナソニックの「電動歯ブラシ ドルツ EW-DT52」は、音波振動の横磨きで歯周ポケットの歯垢をかき出す電動歯ブラシ。モードは、ノーマルモード、ソフトモード、センシティブモード、Wガムケアモード、Wクリーンモードの5種類から選ぶことができます。
歯垢をしっかり除去したいときは、Wクリーンモードが最適。横磨きと叩き磨きのW音波振動で、歯間や歯周ポケットに隠れた歯垢を、強力にかき出すことができます。
極細毛ブラシ(コンパクト)、極細毛ブラシ(ラージ)、ポイント磨きブラシ、クリーン&ホワイトブラシなど、計4種類のブラシが付属します。
特に、ポイント磨きブラシは、円錐形の細い形状なので、歯と歯の隣接面や隙間を磨くことができ、磨き残しを極力減らすことができます。販売価格は2万6000円前後です。
ブラウンの「ブラウン オーラルB iO8」は、丸型回転と遠心マイクロモーションで高い歯垢除去力を実現した電動歯ブラシ。押し付け防止センサーが付いており、加圧のレベルを赤、緑、白の3色で知らせてくれます。
ハンドルのディスプレイには、ブラシ交換のお知らせ、2分間カウントダウン、選択中のモードを表示。標準クリーンモードの他、歯茎ケア、しっかりクリーン、柔らかクリーン、ホワイトニング、超柔らかクリーンの計6種類の多彩なモードを搭載。
人工知能ブラッシング認知機能を搭載しており、磨き具合をリアルタイムに検知し、磨き残しをスマートフォンのアプリ上で確認することができます。販売価格は3万2000円前後です。
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