9月に「iPhone 13」「iPhone 13 Pro」シリーズと合わせて登場した「iPad mini(第6世代)」は、従来モデルからデザインが大きく刷新されました。
コンパクトなiPadとして根強い人気があるiPad mini。第6世代モデルの進化ポイントについて、5つのポイントでチェックしていきます。
これまでのiPad miniはホームボタンのあるデザインを採用していましたが、第6世代iPad miniは「iPad Pro」や「iPad Air」のような、ホームボタンが無いフラットな新世代デザインに変わりました。iPad Airと同様、トップボタンに指紋センサーのTouch IDを備えます。
特にディスプレイサイズは、7.9型から8.3型へ拡大。一方、ボディサイズは従来モデルからややコンパクトになっています。ベゼルが小さくなった分、すっきりとして画面が見やすくなった点に注目です。
カラーバリエーションは、従来の「シルバー」と「ゴールド」が無くなり、「スペースグレイ」は継続。そこに「ピンク」「パープル」「スターライト」の3色を追加した、計4色を用意します。
デザインの変更に伴って、第2世代の「Apple Pencil」が使えるようになったことも重要な進化です。iPad ProやAirと同様、端末側面にマグネットでペンを固定し、その状態でペアリングやワイヤレス充電が行えます。
ペン軸のキャップを外して、Lightning端子を刺さなければ行けなかった第1世代と比べると、取り回しが良くなった点が際立ちます。
新しいiPad miniでは、充電端子がUSB Type-Cに変わりました。伝送速度は従来モデルと比べて10倍となる5Gbpsをサポートし、大きなデータでも共有しやすくなっています。例えば、外部ディスプレイ出力には最大4Kまで対応します。
Lightningポートを採用した前世代と比べるとアダプターなしで周辺機器接続が行いやすいこともポイント。MacBookシリーズとケーブル類を共用にできる点も、サブデバイス的な運用を想定した場合には、嬉しいところです。
チップセットは最新の「A15 Bionic」を搭載。前世代が搭載したのは「A12 Bionic」だったので、搭載されたiPhoneでは「XS」(2018年)から「13」(2021年)という3年分の進化に相当します。処理性能としては最大80%速いパフォーマンスを発揮するとしています。
ゲーミングはもちろん、動画編集やCADなど、プロフェッショナル向けの処理の重いアプリを活用する場合にも安心できる性能です。
その他の仕様については、Wi-Fi+Cellularモデルで5Gをサポートしました。また背面カメラの仕様が、従来の8MPから12MPへと進化。レンズも明るくなっています。より自然な写りになる「クアッドLED True Toneフラッシュ」や「スマートHDR 3」などにも新対応しました。ビデオ撮影も新たに4Kや、拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)などをサポートしています。
前面カメラも従来の7MPから12MPの超広角カメラへと変わり、「センターフレーム」機能をサポート。SmartConnector対応のキーボードこそ非対応ですが、手帳やエンタメコンテンツのビューワーなどの用途を想定した場合には、魅力的な候補になりそうです。
最後になりましたが、新しいiPad miniの価格は、64GBのWi-Fiモデル5万9800円(税込)から。5G通信が可能なWi-Fi+CellularモデルはNTTドコモ、au、ソフトバンクでも販売中です。
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