「火災警報器」は、熱や煙を感知してブザーなどで警告してくれる装置です。2006年6月1日の改正消防法の施行以降、新築住宅の居室や階段上などには「住宅用火災警報器」の設置が義務付けられています。
万が一の火災に備えるための必需品「住宅用火災警報器」のおすすめ製品をご紹介します。
住宅用火災警報器は「熱」と「煙」のどちらかを感知するものが主流です。
煙感知タイプは、火災の初期段階で発生する煙を検知するため、火事をより早期に発見するために有効であり、寝室、階段、廊下に設置するものとして一般的です。
一方、熱検知タイプは、火災が発生していなくとも調理で煙が発生してしまう台所などに向いています。火がある程度の大きさになり、感知器の周囲温度が上がらないと反応しないため、煙式と比較すると火災の発見が遅くなるという点には注意が必要です。
火災警報器の電源は電池を使うものと家庭用電源を使うものがあります。電池タイプは電池寿命が10年程度あるため、電池切れのタイミングで本体ごと交換することが多いようです。また家庭用電源を使うタイプは電気配線工事が必要となり、停電の際には作動しない可能性もあります。
パナソニック「けむり当番薄型2種(SHK79021P)」は、火災検知時に火元を音声でお知らせするワイヤレス連動型の住宅用火災警報器です。
台所以外の部屋に適した煙感知タイプで、最大15台の連動が可能。部屋数が多い家屋でも、家中に火災をお知らせできます。また火元の部屋名を音声でお知らせするので、火元を素早く特定して対処できます。
また火元以外の部屋で警報音を止めると、火元以外の警報音がすべて停止。鳴っている部屋が火元であるとすぐにわかります。親機と子機1台ずつのセットは、直販価格が1万8700 円(税込、以下同)です。
パナソニック「ねつ当番 薄型定温式(SHK7040P)」は、台所などの煙が日常的に発生する場所への設置に適した警報機。先述のけむり当番とも連動できます。
検知部の構造を改良し、糸くずや綿ぼこりによる非火災報(火災ではないのに警報が動作すること)を最小限に抑えています。
設置後10年経過を作動灯(赤)が点滅、加えて音声により機器交換をお知らせしてくれます。インテリアにも馴染みやすい薄型フラットデザインを採用しています。直販価格は4190 円です。
日本で最初の火災報知機を開発・設置したというホーチキ。「単独型SS-2LT」は煙感知式の住宅用火災警報器です。
部屋の環境に合わせて火災判断を自動調整する「ラーニング機能」を搭載。また感知器内部の汚れを自動で補修する「感度補正機能」を備えており、長期にわたって安心して使用できます。
スリープ機能で電力消費を最低限に抑えることもできます。販売価格は2200円。熱感知式「SS-FL」もあります。
「けむタンちゃん(KRH-1B)」は、セコムグループの防災メーカー、ニッタンの煙感知式警報機です。感度補正機能を備え、汚れなどによる感度変化を常時監視、自動的に補正してくれます。これによって経年変化による誤作動を低減できるので安心です。
個性的な機能として「ペアボイス2」を搭載。女性と男性の声を交互に鳴らしてくれます。また、電池切れを知らせる警報を、夜中や早朝に出にくくする機能も備えています。
販売価格は2180円。熱感知式の商品名は「ねつタンちゃん」となっています。
「まもるくん 煙式(FSKJ225-B-N)」は、国内最大手の総合防災設備メーカーで消防設備施設工事業を行っている能美防災の一般住宅向け火災警報器です。
従来機種から基本構造を一から見直し、性能は維持しつつ、コンパクトな形状を実現しています。火災や異常を音声でお知らせ。火災警報音は周波数帯300Hz〜4kHzのスイープ音の採用により、子供から高齢者まで聞き取りやすい警報音となっています。
煙感知タイプの販売価格は2737円。熱感知タイプ「FSLJ015-B-N」も用意されています。
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