周囲の音を集めて聞こえやすくしてくれる「集音器」は、加齢で聴力が低下した方にとってのお助けアイテムです。集音器は補聴器と違って医師の診断書が必要ではないため、簡単に購入することができます。
その形状はワイヤレスイヤホンのような耳穴型から骨伝導タイプまで多種多様、性能もさまざまなので、どのように選べばよいのかわからないこともありますよね。今回は、1万円以下で買えるおすすめの「集音器」を紹介します。
集音器のタイプにはいくつかの種類があります。まず、骨伝導タイプは、鼓膜を通じてではなく骨から音を伝えます。着用時に耳をふさぐ必要がないので、耳への負担が抑えられます。
耳穴型は小型で、一見するとワイヤレスイヤホンのように見えるものが多いです。集音器をあまり目立たせたくないという方は耳穴型を選ぶとよいでしょう。
耳かけ型は外れにくく、着用時の安定感を重視したい方におすすめです。
ポケット型は本体をポケットやバッグの中に入れたまま使用できます。本体と音を出す部分が離れているためハウリングが起きにくく、比較的大きめの音を出すことができるというメリットがあります。
着用時の違和感をできるだけ小さくしたいという方は、小型の製品や軽い製品を選ぶとよいでしょう。
逆に、集音器をなくしてしまうのが怖いという方は、存在感があるサイズの製品がおすすめです。また、イヤホン部分をケーブルで繋ぐタイプを選べば、紛失するリスクも低くできますよ。
集音器を選ぶ際には、連続使用可能時間ができるだけ長いものをおすすめします。特に長時間の外出や旅行での使用を想定している場合は、バッテリー持ちが非常に重要です。
集音器には、充電式と電池式の2種類があります。充電式は電池の交換が不要で、手間なく繰り返し使えて便利です。一方電池式は連続使用可能時間が長め。電池さえあれば電源が無くても使えるので、災害時などでも使用できるという長所があります。
日本トラストテクノロジーの「骨伝導集音器 福耳骨伝 響-ひびき-」は、骨伝導タイプの手軽に使える集音器です。
この製品は、5m以内の全方位から集音できる高感度のピンマイクで音声を集めることが可能です。風防カバーがついているので、気になりがちな風切り音などの雑音が低減されます。
連続使用可能時間は最大6時間。耳をふさがず、開放感のある着け心地です。販売価格は5000円〜5600円(税込、以下同)前後です。
「集音器 福耳 新 彩音」も日本トラストテクノロジーの製品です。目立ちにくいワイヤレスイヤホン型なので、他人の目を気にしたくないという方に特におすすめです。
「BA(バランスド・アーマチュア)型高性能スピーカー」が搭載されていることによって、人の声が従来品よりも自然に聞こえるようになっています。こちらの製品は両耳に装着することができるため、左右の聞こえのバランス調節や、騒音下での会話にも便利です。連続使用可能時間は最大16時間と長め。販売価格は5500〜1万円程度です。
Medicy(メディサイ)の「耳掛けタイプの集音器 集音姫 HA-1」は、重量7gという軽量化を実現した耳掛けタイプの集音器です。
「簡単操作」と「手軽さ」が特徴で、誰でも使うことができます。また、ハウリングが比較的起きにくい点もポイントです。
しっかりとした箱に入っているので、プレゼントとしてもおすすめ。最大400時間動作可能な電池が付属して、販売価格は4000〜7000円前後です。
アネックスの「高感度集音器 効聴 KR-77」はポケット型の小型集音器。状況に応じて可聴周波数を高音と低音の2段階で選ぶことができるという特徴があります。
集音マイクが本体の外側に向いており、ポケットなどに入れても雑音が入らない点がうれしいですね。また、左右の音量バランスを調節できるので、右耳と左耳で聞こえ方が異なるという方にもおすすめです。連続使用可能時間は最大90時間。販売価格は4000〜6000円前後です。
Kenko(ケンコー)の「イヤホン型集音器 KHB-103」は、ワイヤレスイヤホンのようにスタイリッシュに使える耳穴式集音器です。
この製品の特徴は、音量調節ボタンを押すだけで簡単に左右それぞれ6段階の音量調節ができる点です。
連続使用可能時間は最大12時間です。集音器を3〜4回充電できる充電ケースが付属するのもポイントですね。販売価格は9300〜1万円前後です。
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