ミリタリージャケットの中でも特に高い人気を誇るMA-1。カジュアルなファッションに取り入れやすく、春のアウターとしても活躍します。
今回は、ミリタリージャケットの定番・MA-1を紹介します。ミリタリーブランドを代表するアルファインダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)やアヴィレックス(AVIREX)などの、人気のMA-1をピックアップしました。
アメリカ軍で使われていたフライトジャケットであるMA-1は、狭い軍用機内で機材や機器にひっかからないよう、シンプルなデザインとなっています。また航空機のシートに座った際に生地が挟み込まれないように、後ろ身頃の丈が前身頃より短くなるように設計されている点も特徴です。
また内側の生地には鮮やかなオレンジカラーを使用していますが、これは万が一墜落したときにジャケットを裏返して着用し、救出部隊に発見されやすくするためです。斜めにカットされたハンドウォーマーや上腕部のシガーポケットとペンホルダーもトレードマークです。
アルファインダストリーズは、キングオブミリタリーとも評されるミリタリーブランドの代表的な存在です。アメリカ国防省と契約していて、MA-1など多数の納入実績があります。
現代では高い機能性やデザイン性が支持され、ミリタリーファンのみならず世界中の幅広い世代の人々に愛されているブランドです。
アヴィレックスは、1975年にアメリカ空軍のコントラクターとして誕生しました。当時からパイロットが身に着ける製品には厳格な規格が設けられていて、特に防寒性と機能性に厳しい条件がありました。
アヴィレックスはそれらの基準をクリアし、多数のウエアの納品実績があります。現在ではミリタリーディテールを要所に散りばめたタウンウエアを展開し、多くの人に愛されています。
アルファインダストリーズの「MA-1 20004-2」は、アメリカで着用されていたMA-1のシルエットを、日本人の体型に合わせてアレンジしたジャパンフィットモデル。LLサイズやXLサイズの展開があるため、ビッグシルエットで着こなしたい方にもおすすめです。
内側にはオレンジカラーが採用されていて、墜落時に裏返して着ることで救助隊に発見されやすくする、フライトジャケットならではのディテールも忠実に再現しています。実売価格は2万円前後です。
アヴィレックスの「WEB&DEPOT限定 MA-1 リモデル マーク2」は、2009年にリリースしたMA-1のリモデルです。オレンジ色のライニングやリフレクターテープなど、ミリタリーディテールをデザインに落とし込んでいます。
カラーはカーキ、セージ、ブラック、ロイヤルブルーの4色展開。フードにあしらった牛革パッチの色を、ロイヤルブルーはアイボリーに、ブラックはオールブラックにリプロダクトした限定カラーとなっています。実売価格は4万2000円前後です。
ヒューストン(HOUSTON)の「MA-1 フライトジャケット」は、表地に光沢のあるナイロンを100%採用した、サラッとした肌触りが特徴的なMA-1です。ヒューストンは、戦後の日本で初めてオリジナルフライトジャケットを制作したことで知られています。
フライトジャケットらしいギャザーがデザインされた、立体感のある2枚袖になっています。また裾と袖口にはリブ素材を採用し、外からの風の侵入を防ぎます。実売価格は2万1000円前後です。
ロスコ(ROTHCO)は、アメリカのテネシー州に工場を構える老舗ブランドです。 主にミリタリーやアウトドアアイテムを製造していて、アメリカ軍が必要とする物資の調達に使われる規格である、ミルスペックモデルも生産しています。
ロスコの「MA-1 フライトジャケット」は、ジッパーの内側にある比翼や袖のシガレットポケットなど、アメリカ空軍が使用していたフライトジャケットのディテールを落とし込んだMA-1です。袖や裾はリブ仕様で、風の侵入を防ぎます。カラーはセージグリーン、ネイビーブルー、ブラックの3色展開。実売価格は8500円前後です。
アルファインダストリーズの「MA-1 アポロ TA0113」は、アメリカ限定発売だった「NASA APOLLO MA-1」を、日本人の体型に合わせてアレンジしたモデル。アポロ計画のミッションをシンボル化したスペシャルパッチなどを配置していて、他のMA-1とは一味違う雰囲気をまとっています。
通常モデルの内側のカラーはオレンジですが、こちらのモデルでは赤を採用。リバーシブルで着用することができます。実売価格はMサイズで2万8000円前後です。
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