自室用として、セカンド冷蔵庫として、少量の飲み物や食料を保管するのに便利な「小型冷蔵庫」。旅館やホテルに置かれているような1ドアタイプの冷蔵庫をイメージすると分かりやすいかもしれません。
サイズが小さく省スペースで設置できるため、メインの冷蔵庫とは別に、ベッドサイドや書斎のちょっとしたスペースなど、すぐ取り出せる位置にドリンクや軽食が保管できます。今回は、そんな小型冷蔵庫の選び方とおすすめの製品を紹介します。
小型冷蔵庫を選ぶ際は、まず中に何を入れるのか考えましょう。もし飲み物だけを冷やしておきたいなら、容量は40L程度で問題ないでしょう。寝室や書斎などに簡単に設置できるサイズで、500mlペットボトルなら10本以上入れることができます。
一方、飲み物だけでなく、食材を入れておくセカンド冷蔵庫として使う場合は、70L以上のモデルがおすすめです。内部の仕切り棚は3〜4段の構造になっていることが多く、食材や飲み物を整理して収納できます。
70L以上のモデルはドアポケットも3段構造になっていることが多く、下部には数本の2Lペットボトルを入れるスペースが設けられています。仕切り棚については、外したり調整したりできると、ある程度大きなものでも入れられるので、事前にチェックしておきましょう。
また、製氷室が付いているかも確認しましょう。製氷室があれば、氷を作って、いつでも手軽に冷たいドリンクが飲めますよ。
冷蔵庫の設置スペースが確保できるかどうかも重要なポイントです。設置スペースを確認する際は、本体サイズだけでなく、放熱距離にも注目しましょう。
基本的に、冷蔵庫を使用すると熱が放射されるため、熱がこもって故障などのトラブルに発展しないよう、周囲にスペースを設ける必要があります。製品によって異なりますが、一般的には壁から5cm以上、天井から10cm以上のスペースを開ける必要があります。
あわせて、ドアの開閉方向や開閉スペースも確認しましょう。家具の配置などによって、左右どちらに開くと使いやすいかは変わってきますし、開閉スペースをしっかり確保しないと、ドアを全開にできずものの出し入れがしづらいという状態になるかもしれません。
小型冷蔵庫の冷却方式は、主に「直冷式」と「ペルチェ式」の2種類に分けられます。直冷式は、庫内に設けられた冷却装置で冷やしていく方式。冷却力に優れているのが特徴で、食材を冷やすときや、キンキンに冷えたドリンクを飲みたいときにピッタリのタイプです。
ただし、冷気が自然対流で回っていく方式なので、温度にムラが発生しやすいというデメリットがあります。冷却装置付近とそれ以外の場所で、冷え方が変わるかもしれません。
また、冷却力に優れている分、霜が発生しやすいので、定期的に霜取りを行う必要があります。
一方、ペルチェ式は、ペルチェ素子が持っている吸熱などの性質を利用して、庫内を冷やす方式。直冷式に比べて冷却力が弱いので、食材を冷やすのには不向きですが、霜が発生しにくいため、霜取りなどのメンテナンスの手間が減ります。
運転音も静かなので、寝室に置くのにピッタリのタイプと言えます。ただし、直冷式よりも電気代は高めです。
オーム電機の「保冷保温ボックス ポータブル電子式 13L」は、約26.5(幅)×約38(高さ)×約32.6(奥行き)cmの超小型冷蔵庫。飲み物だけ冷やしたい、最低限の収納力で問題ないという人にピッタリです。
容量は13Lと小さめですが、500mlペットボトルなら10本程度、仕切りを外せば2Lペットボトルでも4本入れることができます。仕切りを入れて3段にすることもでき、小さな飲み物を整理するのに役立ちます。
運転切り替えスイッチで、保冷と保温を切り替えることもでき、夏はドリンクを冷やして、冬はドリンクを温めてという季節に応じた使い分けが可能です。販売価格は1万円前後です。
ハイセンスの「42L 冷蔵庫 HR-A42JWS」は、メタリックシルバーのスタイリッシュなデザインが特徴的な小型冷蔵庫。本体サイズは、約43.9(幅)×約51(高さ)×約47(奥行き)cmで、寝室や書斎に置くのにちょうど良いモデルと言えます。
直冷式を採用しており、冷却力に優れているのが特徴の1つ。運転音は約25dBと静音性にも優れており、ベッドサイドに置いても問題ない静かさを実現しています。庫内は2段構造になっており、ドアポケットには大きなサイズのドリンクを収納可能です。
ドリンクの他、おつまみやお惣菜なども入れられます。冷蔵だけでなく、製氷も可能。右開きの製品です。販売価格は1万1000円前後です。
アイリスオーヤマの「1ドア冷蔵庫 46L PRC-B051D」は、ネジの付け替えで、左右どちらにもドアを開閉できる小型冷蔵庫。ドアポケットには2Lペットボトルを入れることができ、庫内の仕切り棚を外すことでワインボトルを立てて入れることも可能です。
製氷室も設置されており、いつでも手軽に氷が作れます。つまみを回すことで、1〜7まで段階的に温度調節ができます。製氷皿、霜取り用ヘラ、霜受けトレー、卵トレーが付属します。
外寸は約47(幅)×約49.6(高さ)×約44.7(奥行き)cm。販売価格は1万800円(税込、以下同)です。
ハイアールの「40L 冷蔵庫 JR-N40H-W」は、直冷式の小型冷蔵庫。約47.4(幅)×約49(高さ)×約45(奥行き)cmのスリムサイズですが、ドアポケットには2Lペットボトルを3本収納することが可能です。
製氷室があるので、氷が作れます。耐熱性能天板を採用しており、冷蔵庫の上に電子レンジを置くことも可能です。運転音は約25dBで、高い静音性を実現しています。販売価格は1万9000円前後です。
アイリスオーヤマの「ノンフロン冷蔵庫 93L IRJD-9A」は、比較的容量の大きい小型冷蔵庫。外寸は約47.2(幅)×約86(高さ)×約45(奥行き)cm。約28dBの優れた静音性を備えているので、運転音が気になることはほとんどないでしょう。
庫内は4段構造になっており、飲み物はもちろん、食材も整理して収納できます。最下部には、野菜や果物を入れるのに便利な4Lのクリアケースが設けられています。ドアポケットも3段式で、上段には500ml缶、下段には2Lペットボトルや牛乳パックが入ります。
右開きの製品で、ドアを開けると自動的に明るくなる庫内灯が付いており、6段階の温度調節も可能です。製氷皿、霜受けトレー、転倒防止ベルト固定金具2個が付属。販売価格は1万9580円です。
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