読書に特化したデジタルデバイスであるKindle(キンドル)端末。Kindle端末は種類がたくさんあり機能もさまざまなので、自分に合うものを見つけるのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Kindleの特徴からメリット・デメリット、おすすめの端末まで詳しく紹介します。これからKindleを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Kindleとは、Amazonが販売している電子書籍リーダーや電子書籍、電子書籍閲覧専用アプリなどの関連サービスの総称です。Kindleのアプリやブラウザ、端末を使用して、Amazonが提供する電子書籍・Kindle本を読むことができます。
購入したKindle本はクラウド上に保存されるため、読みかけの本を別の端末から見ることも可能。アカウントを共有しておくことで、スマートフォンでもKindle端末でも同じ本が読めます。
Kindle端末は複数のモデルがあり、それぞれに特徴があります。次の章でメリット・デメリットやKindle端末の種類について詳しくみていきましょう。
電子書籍に抵抗を感じる理由の1つに「デジタルデバイスを使用した読書は目が疲れやすい」ということがあるかもしれません。その点Kindle端末は「紙のような読み心地」をコンセプトとしていて、目が疲れにくい仕様となっています。
Kindle端末は「E-ink」と呼ばれる電子インクを使用しています。「E-ink」とはアメリカのE Ink社が開発した画面表示技術のことで、従来の液晶ディスプレイに比べて消費電力が低く文字が見やすいです。
一般にパソコンやスマートフォンでは、直接光が目に入るバックライト方式を採用していますが、「E-ink」はバックライトを必要としません。そのためKindle端末では、直接目を照らさないフロントライト方式を採用しています。このような理由から、Kindle端末は目が疲れにくいといわれています。また紙の本と異なり文字のサイズを調整できるので、より読みやすく感じることができます。
電車での通勤時間や仕事の休憩時間など、いつでもどこでも場所を問わず手軽に読書ができたらうれしいですね。Kindle端末はモデルによって差がありますが、多くが150〜200g前後と軽量で、片手で長時間持っていても疲れにくいです。
また薄型なので小さめのバッグにも収納しやすく、持ち運びに便利です。紙の本を持ち歩くよりコンパクトに収まることも多く、Kindleストア内の読みたい本にいつでもアクセスできるのが魅力です。
長時間読書を楽しみたいときに、頻繁に充電しなければならないと面倒に感じることもあります。Kindle端末は、使用時間によっては数週間から1カ月程度バッテリーが持つので、充電を気にせず読書が楽しめます。
多くの場合、スマートフォンやタブレットは1日1回は充電する必要があるため、Kindle端末のバッテリーの持ちの良さは、読書をする上で大きなメリットといえます。
現在販売されているKindle端末は、全てモノクロ表示です。Kindle端末に採用されている「E-ink」は、白黒の粒子を電気信号で動かしディスプレイに映し出しているので、カラー表示ができない仕様となっています。漫画などをカラーで楽しみたいという方には物足りないかもしれません。
Kindle端末はスマートフォンなどとは異なりSDカードなどで後から容量を増やすことができないため、容量は慎重に検討する必要があります。購入した電子書籍はAmazonのクラウド上で入れ替えが可能なため、「Kindle端末で本を何冊持ち歩きたいか」という基準で選んでみるとよさそうです。
容量は8GBと32GBがあります。一般的には小説よりも漫画や雑誌の方が必要とする容量は大きいので、漫画・雑誌をたくさん読みたいという方は32GBを検討した方がよいかもしれません。
Kindle端末で読めるのは、AmazonのKindleストアで購入した電子書籍のみです。ほかのストアで購入した電子書籍は読むことができないので、既にKindle以外の電子書籍サービスを利用している場合は、使い方を検討しておきましょう。
安い価格で手軽に楽しみたいなら、スタンダードな「Kindle」モデルがおすすめです。ほかのモデルに比べて解像度が低い、ディスプレイサイズが小さい、という点はありますが、読書に必要な機能はそろっています。
容量は8GBで、重さは約174g。カラーはブラックとホワイトがあります。Kindle端末は「広告つき」か「広告なし」を選ぶことができ、「広告なし」は「広告つき」よりも2000円高いです。販売価格は、「広告つき」の場合で8980円(税込、以下同)です。
近年最も売れているのが、「Kindle Paperwhite」です。防水なので、お風呂やプールでも読書を楽しめます。実験では、水深2mまでの真水で最大60分、水深0.25mまでの海水で最大3分まで耐えられることが確認されています。
容量は8GBで、重さは約205g。カラーはブラックのみの展開です。販売価格は、「広告つき」の場合で1万4980円です。
「Kindle Paperwhite」をグレードアップさせた特別モデルが、「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション」です。防水仕様に加えて、ワイヤレス充電や明るさの自動調節機能が備わっています。
容量は32GBで、「広告なし」のみです。重さは約207g。カラーはブラックのみの展開です。販売価格は1万9980円です。
Kindle端末の最上位機種が「Kindle Oasis」です。Kindle史上最高の大きさである7インチのディスプレイを搭載しています。また色調調節ライトで、スクリーンの色調を明るいホワイトから暖かみのあるアンバーへ調節可能。ページ送りボタンを搭載しているので、片手での読書も快適です。もちろん、防水機能も備えています。
容量は8GBと32GBから選択可能で、重さは約188g。カラーはグラファイトのみの展開です。販売価格は「広告つき」8GBの場合で2万9980円です。
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