低温でじっくり加熱することで肉や魚をやわらかく調理できる「低温調理機」。自動で温度や時間の調整をしてくれるため、ほったらかし調理器具としても人気があります。
ひと昔前までは、レストランでプロが愛用するようなアイテムでしたが、現在では、さまざまなメーカーから一般家庭向けモデルが販売されています。そこで今回は、家庭でも簡単にローストビーフやサラダチキンなどの本格的な料理が楽しめる低温調理機を5つ紹介します。
低温調理機は、ワット(W)数によって消費電力が異なります。家庭向け低温調理機の多くは、800〜1000Wの製品がメインになります。ワット数が大きいほど出力パワーも大きくなり、食材の量が多くてもムラなく加熱することができます。
一般的な調理であれば850W程度の低温調理機で十分ですが、1度に大量の食材を調理したい場合は、1000W以上のハイパワーモデルがおすすめです。
低温調理機は、20センチ以上の深さがある鍋での使用を推奨しているモデルが多いです。使用する鍋が浅すぎてしまうとヒーターが正常に動作しない場合もあるため、使用前には必ず鍋の深さをチェックするようにしましょう。
同時に使用水量も事前にチェックしておきましょう。調理機器の出力に対して使用水量が多すぎてしまうとパワー不足で温度が上がらず、食材を十分に加熱できない可能性もあるため、必ず最大使用水量を確認するようにしましょう。
低温調理機は国内、国外問わずさまざまなメーカーから販売されています。手ごろな価格帯で購入できるコスパモデルや、温度や時間を細かく設定できるハイスペックモデルなど、メーカーによって異なる特徴があります。
貝印・アイリスオーヤマ・アノーバ・ボニークといったメーカーは、日本国内でも人気があり、多くの支持を得ています。初めて購入する方や高品質モデルをお探しの方などは、人気メーカーの中から選ぶのもおすすめです。
アイリスオーヤマの「LTC-02」は、鍋の深さが浅くても使用できるコンパクトでスリムな低温調理機です。消費電力は800Wで、深さが10cm以上の鍋に対応しているため、家庭用の小さな鍋でも使用できます。
加熱温度は25〜95度の間で0.5度単位の調整ができ、調理時間も1分単位で設定可能です。本体部分が水に濡れてしまってもIPX7相当の防水性能も備えているため、安心して使用できます。Amazonでの販売価格は、1万2000円前後(税込、以下同)です。
アイリスオーヤマの「LTC-01」は、上記で紹介した低温調理機と同じシリーズですが、サイズが一回り大きく、消費電力も1000Wのハイパワーモデルです。深さが20cm以上の鍋に対応しており、最大対応水量は、15Lとなっています。
同シリーズの「LTC-02」よりも値段が抑えられており、パワーもあるため、1度に大量の食材を調理したい方や大きさが気にならない方にはおすすめです。Amazonでの販売価格は、8718円です。
ハイスマイルの「HS-SVPRO1」は、特殊な3D流路設計で水を対流させ、食材に満遍なく熱を加える高性能な低温調理機です。消費電力は1100Wで高さが13.5cmまでの浅い鍋にも対応しています。
ステンレスのボディは取り外して洗える設計のため、メンテナンスのしやすさにも定評があります。静音性に優れている低温調理機をお探しの方にはおすすめです。Amazonでの販売価格は、1万5000円前後です。
ボニークの「BNQ-10」は、価格と使用感のバランスに優れた人気の低温調理機です。消費電力は1000Wで使用水量は、15Lに対応しています。
スマホアプリと連携して、温度を低くする操作や、帰宅前に水温だけ上げて帰宅後すぐに調理開始するといった操作を外出先から行うことも可能です。初めて低温調理機を購入する方はもちろん、買い替えを検討している方にもおすすめです。Amazonでの販売価格は、2万2000円です。
貝印の「DK-5129」は、家庭でレストランのような味や食感が楽しめる本格的な低温調理機です。消費電力は1000Wで使用可能水量は20L以下となっています。
専食材を真空にして保存できるシーラーが搭載されているため、食材の鮮度を保てます専用の収納スタンドを使って省スペースで収納できます。Amazonでの販売価格は、4万円前後です。
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