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ポータブル電源の手ごろな入門機おすすめ4選 キャンプや車中泊、防災用にあると便利!

» 2022年08月18日 17時00分 公開
[小林カサゴFav-Log]
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 「ポータブル電源」は、大容量バッテリーとコンセント・シガーソケットなどを搭載し、家電製品を屋外などで使えるようにする機器です。キャンプ場や車中泊で季節家電を使うなど、モバイルバッテリーでは対応できない電力が必要なシーンで活躍。停電に備える防災用品として、家庭にもあれば安心です。

 さまざまなモデルが登場しているポータブル電源の中から、比較的手ごろな価格で購入できるエントリーモデルをピックアップして紹介します。ポータブル電源選びでチェックしておきたいポイントと合わせて、参考にしてください。

ポータブル電源 Anker「521 Portable Power Station」(出典:Anker

小林 カサゴ

小林 カサゴ

Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。

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ポータブル電源の選び方

容量と出力をチェック!

 ポータブル電源を選ぶ際は、使いたい機器とその消費電力をチェックしておきましょう。

 ポータブル電源の容量は「Wh」(ワット時)という単位の電力量で表されています。これは電力(W)×時間(h)で求められます。例えば容量が「100Wh」なら、単純計算で消費電力10Wの機器を10時間使える容量──ということになります。ただ、実際に使えるのは表示容量の7割程度とされています。

 これを念頭に、使いたい機器の消費電力の合計(W)×使いたい時間(h)を余裕を持ってカバーできるような容量(Wh)のポータブル電源を選ぶとよいでしょう。製品紹介ページには「○○なら○時間の使用が可能」といった表現で説明されていることも多いです。

写真 ポータブル電源,おおむねの目安が書かれていることも多いのでチェックしてきましょう(出典:Amazon

 「出力」もチェックしましょう。例えば「定格出力が100W」「瞬間最大出力が200W」というポータブル電源の場合、使用機器の消費電力が合計100Wまでなら安全に連続使用できますが、瞬間的には合計200Wまで対応可能ということになります。安全性の面からも定格出力に収まるように使うことが基本なので確認しましょう。

さまざまなAC機器を使いたいなら「純正弦波」!

 さまざまな家電をポータブル電源で使いたいのであれば、AC出力に「純正弦波」をうた製品を選びましょう。

 ポータブル電源のAC(交流)コンセントは、バッテリーの直流(DC)出力をインバーターと呼ばれるデバイスで交流に変換しています。家庭のAC電源は「正弦波」と呼ばれるなめらかな波形で出力されており、家電は基本的に正弦波のAC電源を使うのが前提になっています。

 安価なポータブル電源の場合、波形がカクカクした「矩形波」や、矩形波を修正して正弦波に近づけた「修正正弦波」を出力するタイプのものがあります。こうした製品で使える家電は単純なもの(電子制御機構のないホットプレートなど)に限られます。ACアダプタやパソコン、テレビなど多くの機器が使えず、知らずに使うと最悪の場合、故障するおそれもあるので注意しましょう。

Jackery(ジャックリ) ポータブル電源 240

・容量:240Wh

・定格出力:200W

・AC出力:1口(純正弦波)

・DC出力:USB-A×2、シガーソケット(12V)×1

・サイズ:230×133×167mm

・重さ:3.1kg

・メーカー価格(税込):2万1800円

 米国発のポータブル電源メーカー「Jackery」(ジャックリ)のエントリーモデル。お手頃価格ながら入門用として十分な容量と出力があり、コンパクトなサイズと軽量さに加え、収納式のハンドル付きで持ち運びやすくなっています。アウトドア映えするオレンジ色の差し色が目立つデザインも人気のポイントです。

Anker(アンカー) 521 Portable Power Station

・容量:256Wh

・定格出力:200W

・AC出力:2口(純正弦波)

・DC出力:USB-A×2、USB-C×1、シガーソケット(12V)×1

・サイズ:216×211×144mm

・重さ:3.7kg

・メーカー価格(税込):2万9900円

 モバイルバッテリーや充電器などで評価の高い「Anker」(アンカー)のポータブル電源。最新モデルとしてUSB Type-C出力や大型ディスプレイ、前面LEDライトを備えているほか、長寿命なバッテリーを搭載しているのが特徴。1週間に3回の頻度で8年間利用した場合でも、最大容量の低下は10%未満だとしています。本体を充電しながら別の接続機器に同時に充電できる「パススルー充電」にも対応しており、簡易的なUPS(無停電電源装置)としても使えます。

Smart Tap(スマートタップ) PowerArQ mini

・容量:346Wh

・定格出力:200W

・AC出力:1口(純正弦波)

・DC出力:USB-A×2、シガーソケット(12〜13.3V)×1

・サイズ:23.0×19.3×19.5cm

・重さ:3.5kg

・メーカー価格(税込):3万4100円

 実績のあるポータブル電源「PowerArQ」シリーズのエントリーモデル。小型・軽量でハンドルと一体化したデザインもポイント。キャンプなどに持ち運びやすいデザインです。

BLUETTI(ブルーティ) EB3A

・容量:268.8Wh

・定格出力:600W

・AC出力:2口(純正弦波)

・DC出力:USB-A×2、USB-C×1、ワイヤレス充電×1、シガーソケット×1、5521×1

・サイズ:255×180×183mm

・重さ:4.6kg

・メーカー価格(税込):3万9800円

 ポータブル電源専門ブランド「BLUETTI」(ブルーティ)のエントリーモデル。出力600Wとパワフルで、USB Type-Cポートやワイヤレス充電など出力ポートが充実しています。カラフルで分かりやすいディスプレイも搭載。

EcoFlow(エコフロー) RIVER

・容量:288Wh

・定格出力:600W

・AC出力:3口(純正弦波)

・DC出力:USB-A×2、USB-A急速充電×1、USB-C×1、シガーソケット×1、5521×2

・サイズ:28.8×18.5×19.4cm

・重さ:5kg

・メーカー価格(税込):3万9600円

 ポータブル電源専門メーカー「EcoFlow」のエントリーモデル。ACコンセント×3やUSB Type-Cなど出力が充実しています。専用エクストラバッテリー(別売り)を装着することで、容量を2倍の576Whに拡張できるのが特徴です。

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