手書きの文字を書く機会が少なくなった今日でも、根強い人気がある「万年筆」。文字に強弱の表情を付けやすかったり、長く使っていくうちになじみのある書き味へと変わっていったりするのが魅力の1つです。手軽に買えるものから高額なものまで幅広く展開されていますが、初めて万年筆を買う人にとって、いきなり高価なものを買うのは抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お手頃価格で購入できて使いやすい万年筆をピックアップしました。ぜひ万年筆選びの参考にしてみてください。
選び方のポイントはいくつかありますが、まずはインクの補充方法に着目してみましょう。補充方法は大きく分けて「カートリッジ式」「コンバーター(吸入)式」「両用式」があります。「カートリッジ式」は、カートリッジを付け替えるだけの簡単なタイプなので、初心者におすすめです。「コンバーター式」は、直接インク瓶から吸入するタイプ。「両用式」はカートリッジ式とコンバーター式、どちらの方法でもインクを補充できるハイブリッド型になります。自分で選んだインクを使いたい場合は「コンバーター式」か「両用式」を選びましょう。
加えて、ペン先の太さにも注目です。細めのものからしっかりした太さのものまでさまざまですが、初めて万年筆を使う人には、細かい文字を書きやすい細字・極細がおすすめです。また、ペン先の素材によって書き味が異なります。素材は「金」と「ステンレス」が一般的。「ステンレス」は硬いため摩耗しにくく、値段も手頃なものが多いため、最初の1本に適しているといえます。
プラチナ万年筆の「プレジール 細字 PGB-1000#56-2」は、摩擦に強く書きやすいのが魅力。ペン先の太さは「細字」で、「中字」の展開もあります。プラチナ万年筆は、筆記具全般を扱っている老舗メーカーで、世界で初めてインクカートリッジを発売した企業としても知られています。
ボディには擦り傷に強いパール加工を施しているので、きれいな状態のまま長く使えます。また高性能キャップを採用しており、1年以上メンテナンスを行わなくても、新鮮なインクで筆記を楽しむことができるのもうれしいポイント。「カートリッジ式」を採用しており、インクカートリッジを交換することで繰り返し使用可能です。公式ストアでの販売価格は、1650円(税込、以下同)です。
ラミー(LAMY)の「F 細字 サファリ スケルトン L12-F」は、インク補充方法が「両用式」、ペン先の太さが「細字」の万年筆です。ラミーは、ドイツ・ハイデルベルグ生まれの筆記具ブランド。本商品の属する「サファリ」シリーズは、知名度と人気が高く、ヨーロッパでは、若者の2人に1人が所有しているともいわれています。
丈夫なABS樹脂製のボディ、握りやすいグリップ形状、大型のワイヤークリップ、インク残量が分かる小窓が特徴的。高いデザイン性と、日常使いに耐える実用性を兼ね備えた名品です。希望小売価格は4950円ですが、Amazonや楽天ではかなりお得な値段で買えることもあるので、気になる人はチェックしてみてください。
Amazonベーシックの「細字 リフィル付き ブラックインク」は、販売価格1101円とお手頃価格でありながらも、高級感のあるデザインと、滑らかな書き心地を実現しています。ペン先の太さは「細字」で、「中字」の展開もあります。
真ちゅう製の金属胴軸が、快適な握り心地をかなえます。金属クリップ付きで、ノートやポケットに挟むことも可能。また、ブラックカラーのプラスチックケースが付いてくるので、ちょっとしたプレゼントにもぴったりです。
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