スマートウォッチ市場で圧倒的なシェアを誇り、できることもダントツに多い「Apple Watch」。その唯一にして最大のウイークポイントが「バッテリー持ち」です。
高性能なApple Watchは、その高性能さ故にバッテリー駆動時間が短く、現行モデルの「Apple Watch SE」「Apple Watch Series 8」はそれぞれ最大18時間、「Apple Watch Ultra」は最大36時間となっています。「Apple Watch SE」「Apple Watch Series 8」は毎日、「Apple Watch Ultra」でも2日に1度は充電する必要があります。
「Apple Watch Series 8」と「Apple Watch Ultra」は高速充電に対応しているため、対応するACアダプターとケーブルを使用すれば、「Apple Watch Series 8」は45分程度で、「Apple Watch Ultra」も1時間程度で80%まで充電できますが、こまめな充電が欠かせないことに違いはありません。また充電忘れを防ぐためには、Apple Watchの定位置を作ることも大切です。
そこで今回は、スタンドやケーブル、持ち運びに便利なアイテムなど、Apple Watchの充電に役立つアイテムを紹介します。
インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それらを通じて利用できるさまざまなサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。
「Apple Watch Series 8」と「Apple Watch Ultra」は高速充電に対応しています。付属の「Apple Watch磁気高速充電-USB-C(USB Type-C)ケーブル」はもちろん高速充電に対応していますが、高速に充電するためには対応する電源アダプターも必要。
18W以上のアップル純正USB Type-C電源アダプター、または5W以上のUSB Power Delivery(USB-PD)に対応するUSB Type-C電源アダプターを用意する必要があります。
なお、前述した「Apple Watch Series 8」は45分で、「Apple Watch Ultra」は1時間で80%まで充電できるという数値は、「Apple 20W USB-C(USB Type-C)電源アダプタ」を使用した場合のものです。
同様の高速充電を実現したいなら、「Apple 20W USB-C(USB Type-C)電源アダプタ」を用意するとよいでしょう。販売価格は2780円(税込、以下同)です。
Apple Watchに付属する「Apple Watch磁気高速充電-USB-C(USB Type-C)ケーブル」は長さが1mあり、普段持ち歩いてモバイルバッテリーやパソコンにつないで使うにはちょっと長すぎます。
Appleから「Apple Watch磁気充電-USB-C(USB Type-C)ケーブル(0.3m)」(販売価格3850円)も販売されていますが、こちらは磁気充電器の周囲がアルミニウムではなくステンレスとなっていて、高速充電には対応していません。
一方、エレコムから販売されている「MPA-AWMCQ」は、長さが約23cmと短めで、巻き取り式の充電ケーブルなので持ち運びにも便利です。高速充電にも対応しています。販売価格は7447円です。
Apple WatchとiPhoneを同時に充電するには、USB Type-Cの出力ポートが2つ必要です。最近は複数のUSB Type-C出力ポートを持つACアダプターも販売されていますが、その分だけサイズが大きくなります。
筆者はUSB Type-C出力ポートが2つあるACアダプターを使用していますが、パソコンもつなぐ必要があるためポートが足りません。そこでLightningケーブル1本でiPhoneのMagSafe充電と、Apple Watchの磁気充電ができる「MagSafeデュアル充電パッド」を使用しています。
残念ながらApple Watchの高速充電には対応していませんが、コンパクトに折りたたんで持ち運びができるので、欠かせない出張アイテムの1つとなっています。販売価格は2万380円です。
Apple WatchやiPhoneと一緒に、「AirPods」や「AirPods Pro」といったワイヤレスイヤフォンを使っている人も多いと思います。3つのアイテムをそれぞれに充電しようとすると、3つの充電ケーブルと、3つのポートを備えたACアダプターが必要になるわけですが、それを1つにまとめられるのが、Belkinの「BOOST↑CHARGE PRO 3-in-1 Wireless Charging Pad with MagSafe」です。
「MagSafeデュアル充電パッド」のように折りたたみはできず、持ち歩くにはちょっと重いですが、これ1つで3つの機器をまとめてワイヤレス充電でき、しかも高速充電にも対応しています。見た目もスマートなので、デスクに置いても様になります。販売価格は2万1200円です。
Apple Watchを腕から外してその辺に置きっぱなしにしてしまい、いざ出かけようと思ったら充電が切れていた……。筆者もよくやりがちですが、こまめに充電するにはApple Watchの定位置を作り、使わないときはそこへ置く習慣をつける必要があります。
Apple Watch用にさまざまなスタンドが販売されていますが、筆者が気に入っているのは「エラゴ(elago) W3 STAND for Apple Watch」という、オールドMacを思わせるデザインのものです。Apple Watch付属のケーブルをセットして使うのですが、充電中の時計表示がまるでMacのディスプレイのように見えてかわいいです。
オールドMacモデルのほか、なつかしのボンダイブルーiMacを思わせる「エラゴ(elago) W4 STAND for Apple Watch」もあります。いずれもシリコーン製のため、Apple Watchを傷つける心配がないのもうれしいところ。
ただ、残念ながらサイズが合わないため、「Apple Watch Ultra」では使用できません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.