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【節約】FPが実践して分かった「効果があった節約」4選 よく買い物に行く人は要注意 本当に賢い節約とは?(1/2 ページ)

» 2023年06月20日 19時28分 公開
[石倉博子Fav-Log]
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 家計簿をつけたり、食費を削ったり……節約を一生懸命やっていても、一向にお金が貯まらないという人は、節約方法が合っていないのかもしれません。

フォト 出典:photo-ac.com

 ファイナンシャル・プランナー(FP)の筆者がいろいろな節約を試した中で、本当に効果があった節約方法を紹介します。失敗エピソードもあるので反面教師にしていただき、賢い節約を実践して、家計改善に役立ててみてください。

石倉博子

石倉博子

ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。

“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。

→著者のプロフィールと記事一覧

節約にならなかった節約とは?

 筆者は、FPになる前から、節約が大好きな人間でした。安いお店が大好きで、ディスカウントストアに足繁く通っていたものです。そのうち、意味もなくそうしたお店に行くようになり、お店の中を隅から隅まで見て回り、「これは安い」「これはお得」と感じたものをどんどんカゴに入れていき、気付けば大量に購入していました。

フォト 出典:ac-illust.com

 「安い」というだけで買ったので、結局は気に入らずに捨ててしまうことも多々ありました。ものを買う基準が「安い」「お得」になってしまっているので、「本当に必要なもの」「価値のあるもの」を見極める能力が欠落していたのだと思います。節約のつもりが無駄買いとなり、まったく節約になっていませんでした。

 ここでの反省店は次の2つです。

  • ものを買う基準が「安い」「お得」になっている
  • 頻繁に買い物に行く

 その後は反省点を生かして、節約の意識を変えました。中でも効果のあった節約を4つ紹介します。

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効果があった節約1:ノーマネーデーを作る

 安いものを買って節約するのではなく、そもそも何も買わなければ節約になります。できれば買い物は週1回にしましょう。生鮮食品だけはどうしても買いたい場合は買うようにして、なるべくスーパーには行かないようにします。

フォト 出典:photo-ac.com

 スーパーに行くと必ず毎回2000〜3000円程度使ってしまいませんか? 1回行っても3000円、3回行っても毎回3000円という不思議な現象が起こりやすいので、とにかく行かないことで支出を減らしましょう。

 週1回のまとめ買いをそのスーパーの特売日やポイントアップデー、5%オフの日などに設定すれば、お得に買い物ができるだけでなく「ポイ活」にもなります。

 筆者の月曜から金曜までの1週間の夕食の例をあげてみます。

月曜:冷凍してあった鶏もも肉で「チキンのトマト煮」

火曜:週1回のまとめ買いの日。この日は鮮度を生かして「海鮮丼」

水曜:昨日買ったひき肉で「ハンバーグ」を作る(2食分作って1食分は冷凍)

木曜:冷凍しておいた「さばの塩焼き」など

金曜:冷蔵庫にある食材で「カレー」を作る(大量に作って残りは冷凍)


 土日は外食したり、冷凍しておいた食材を使って済ませたりします。これによって週に4日はノーマネーデー(お金を使わない日)を作ることができます。やってみると分かりますが、「今日は一銭も使っていない」という自覚が達成感となって、さらにやる気を引き起こします。

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効果があった節約2:ものを捨てる

 部屋の掃除を兼ねて「断捨離」をしてみましょう。いろいろといらないものが出てきて、捨てる段階になったとき、「捨てる」ということが思った以上に大変なことに気付くでしょう。場合によっては、ちょっとした心の痛みを感じるかもしれません。

 「これはどうやって捨てればいいのだろう」「勢いで買ったけれど、ほとんど使わず失敗だった」「メルカリやヤフオクで売りたいけれど、面倒だな」など、いろんな感情が出てくると思います。ただ、捨てるのが大変だからといって捨てないでいるのは、問題を先送りにしているだけです。

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 このように「捨てる」ことが大変だと気づくと、「買う」ことに慎重になるでしょう。ものを買うときに、そのもののライフサイクル(維持・管理・廃棄までの過程)を想像できれば、安易にものを買うことが少なくなるでしょう。結果的に、本当に必要なもの、価値のあるものを選んで買うことができるようになります。

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効果があった節約3:○×がない生活をしてみる

 だいぶ前の話ですが、都内で1人暮らしを始めたとき、徐々に家電や家具などをそろえていこうと、まずは必要最低限で暮らしていました。その中で最後まで買わなかったのが「テレビ」でした。今はテレビなんてなくてもいいという人は多いとは思いますが、その当時はテレビを観るのは当たり前の時代だったので、テレビがないことは驚かれました。

 最初は「そのうち買おう」と思っていたのですが、「あれ? なくても大丈夫だ」となり、結局その家では買わずに済んでしまいました。テレビがないことで、テレビの購入費が節約できたことはもちろんのこと、その他にも意外な節約効果がありました。

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 テレビを観ないので時間を持て余し、料理を作ったり、散歩をしたりするようになりました。そうなると外食が減り、出来合いのものを買ってくることも減りました。散歩をすることで健康志向が高まり、より自炊を心掛けるようになりました。その当時はスマートフォンがない時代だったので、できたことかもしれませんが……。

 何かを持っているとそれに対して時間や労力、コストがかかってきます。それがあることで生活が豊かに便利になるのなら、なくす必要はありませんが、当たり前にあることが実はなくても平気なことがあります。○×に入る言葉を見つけて実践してみると、面白い発見があるかもしれません。

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効果があった節約4:固定費で「ポイ活」をする

 家計の見直しをするときに、一番節約効果が高いのが「固定費の見直し」です。毎月一定額が引かれ続けるので、ここを削減できると効果が長く続きます。家計における固定費は、「家賃」「水道光熱費」「保険料」「通信費」などです。この中で見直しがしやすいのが、「保険料」と「通信費」です。通信費の中の携帯料金は年々値下がりしているので、見直し効果は高いといえます。生命保険や医療保険などの保険料は、いらない保障をバッサリなくすことで節約できます。

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 一方、固定費の見直しがしづらいのが「家賃」や「水道光熱費」です。家賃が安いところに引っ越すのは大ごとですし、電気代、ガス代などの使用料を減らすにも限界があるでしょう。そこで、固定費の削減以外の節約として、固定費の支払い方法を変えて「ポイ活」をすることを提案します。

 電気、ガス、水道料金などの公共料金はクレジットカード払いが可能です。さらに、国民年金保険料などもクレジットカード払いが可能となっています。中には家賃もクレジットカード払いにできるところもあります。

 還元率1%のカードで支払えば、水道光熱費が毎月3万円かかっている家庭では、年間3600円のポイントがたまります。これが10年20年と続けば、数万円のポイントとなります。ただ、通常のポイント還元率と公共料金の支払いでの還元率が異なるカードもあるので、気を付けましょう(楽天カードなど)。

 固定費をクレジットカード払いにしてポイ活をするメリットは、ポイントが継続的に確実にたまるだけでなく、一度支払い方法に設定してしまえば、あとは何もしなくてもポイントがたまっていく点です。支払い方法の変更手続きも簡単なので、ぜひ固定費でポイ活をしてみてくださいね。

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効果を実感しながら、節約を続けよう

 節約は効果が出ていることを実感できないとなかなか続きません。ここで紹介した節約方法を実践してみて、その効果を知るために「家計簿」をつけることをおすすめします。

 紙の家計簿でも、家計簿アプリでも、使いやすいもので記録をとっていくと、節約の効果が数字となって表れるはずです。「ポイ活」は結果がすぐにポイント数で表れるので、楽しみながら続けられると思います。効果を実感しながら、節約を習慣にしていけるといいですね。

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