楽天市場での買い物や楽天グループが提供するサービスを利用することでたまる「楽天ポイント」。楽天ポイントはちょっとしたコツでさらにたまりやすくなりますので、普段意識せずにためている人は、今回紹介する「賢くためる5つのコツ」で、さらに効率良くポイントをためることができます。
楽天ポイントで賢く「ポイ活」しましょう!
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
楽天ポイントをためるためには、楽天ポイントの基本を知っておきましょう。楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」があります。
「通常ポイント」は、買い物や楽天のサービスを利用することでもらえるポイントで、有効期限は最後にポイントを獲得した日から1年間(ポイントが付与された月の翌年同月の前月末日まで)です。ただし、期間内に一度でも通常ポイントを獲得すれば有効期限が延長されます。そのため、日常的に楽天グループのサービスを利用している場合は、それほど有効期限を気にする必要はないでしょう。
「期間限定ポイント」は、特定のキャンペーンなどで付与されるポイントで、キャンペーンごとに有効期限が設定されています。有効期限が過ぎるとポイントは失効するので、期限を確認して活用しましょう。複数の期間限定ポイントを保有している場合は、有効期限の近いポイントから優先して使われます。
期間限定ポイントは、「楽天PointClub」のトップページおよびポイント実績ページで確認できます。
楽天PointClubや楽天市場にログインすると、トップページに、利用可能ポイントが表示されます。利用可能ポイントとは、通常ポイントと期間限定ポイントの合計ポイントで、すぐに利用することができます。
同じ画面に獲得予定ポイントも表示されますが、こちらは付与から20日後に利用可能ポイントとなり、それまでは使うことができません。ためた楽天ポイントを使って買い物をした場合にも楽天ポイントがたまるので、利用可能ポイントがあれば積極的に使っていくとよいでしょう。
楽天ポイントは、「楽天カード」と「楽天ペイ」を利用することで効率良くポイントをためることができます。
楽天カードは、通常のカード利用でのポイント還元率は1%です。これは楽天市場に限らず、実店舗の買い物でも1%ポイントが付きます。楽天市場での買い物に楽天カードを利用すると楽天カード通常分1倍と楽天カード特典分1倍のポイントが付き、合わせて2倍の楽天ポイントが付与されます。つまり、楽天市場利用分の1%と楽天カード利用分2%(楽天カード通常分1%+楽天カード特典分1%)で3%の還元率となります。
また、楽天カードには楽天ポイントカードの機能が付いているので、街中の楽天ポイントがたまるお店で楽天カードを提示すれば、ポイントカード分の楽天ポイントが付き、さらに楽天カードで決済すれば、楽天カード分の楽天ポイントが付くのでダブルで楽天ポイントがたまります。
楽天カードには、年会費無料の「楽天カード」の他、国内空港ラウンジが年間2回まで無料になる「楽天ゴールドカード」、楽天市場の買い物で楽天ポイントが5倍以上たまる「楽天プレミアムカード」などもあります。「楽天ゴールドカード」は年会費が2200円(税込、以下同)、「楽天プレミアムカード」は年会費が1万1000円かかるので、年会費と特典を比較して自分に合ったカードを選ぶようにしましょう。
楽天ペイはスマホ決済やオンライン決済ができるキャッシュレス決済アプリです。楽天ペイを使えば、楽天ポイントの二重取り、三重取りが可能です。通常のコード・QR払いで楽天ポイントが1%付きますが、楽天カードを使って楽天ペイにチャージをすると0.5%ポイントが還元されて、合わせて1.5%の還元率になります。
さらに、楽天ポイントカードの加盟店で買い物をすれば、アプリ内の楽天ポイントカードを提示することで最大1%ポイントが付き、合わせて最大2.5%の還元率になります。
1.楽天カードから楽天キャッシュをチャージ・・・0.5%還元
2.楽天ペイで楽天ポイントカードを提示・・・最大1%還元※
3.楽天ペイのコード・QR払いで支払い・・・1%還元
1から3の合わせ技で最大2.5%還元
楽天ポイントを賢くためるコツを5つ紹介します。全部ができなくても、どれか1つでも実践できればポイントがたまりやすくなりますよ。
楽天グループの対象サービスで一定の条件を満たすと、楽天市場で買い物をする際のポイント倍率を上げられるプログラム「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」によって、楽天ポイントを効率良くためることができます。対象となるサービスには、楽天モバイル、楽天ひかり、楽天カード、楽天銀行、楽天証券、楽天ウォレット、楽天トラベル、楽天ブックスなど、全部で15のサービスがあります(2022年11月1日時点)。
エントリーは不要で、SPU対象サービスの条件を達成するだけで、楽天市場での買い物がポイントアップします。ただし、一部のサービスを除き、SPUで獲得したポイントは期間限定ポイントとなるので有効期限に気を付けましょう。
楽天ポイントをたくさんためるには、当然たくさん買い物をする必要があります。しかし、楽天ポイントで得するために支出が多くなっては本末転倒です。そこでおすすめなのが「楽天ふるさと納税」です。
ふるさと納税は、自治体に寄付することで税金の控除が受けられ、さらに特産物などの返戻品がもらえる制度です。寄付をした金額のうち、2000円を超えた分(所得に応じた上限あり)が税金の還付や控除として戻ってきます。例えば、年間10万円(控除上限額内)の寄付をしたら、2000円を引いた9万8000円が税金の控除となるので、実質2000円で地域に貢献ができ、返戻品ももらうことができます。
そして、「楽天ふるさと納税」で寄付をすれば、寄付した金額にも通常のお買い物と同様にポイントが付きます。つまり、先ほどの例だと10万円に対してポイントが付くので、1%還元で1000円分のポイントが付きます。さらに楽天カードで決済すればポイント2倍となり、2000円分のポイントが付いて、合計で3000円分のポイントとなります。ふるさと納税の寄付金額は高額になる傾向があるので、楽天ポイントをためるチャンスになります。
なお、楽天ふるさと納税では、寄付金の支払いに楽天ポイントを使うこともできます。
対象加盟店での支払いに楽天ペイを使う際、「楽天カードからチャージ」+「楽天ポイントカードを提示」+「チャージ分でコード・QR払い」の3つの合わせ技を使えばポイントの3重取りができるということをお伝えしましたが、他にもポイントの二重取り、三重取りができる技があります。
ポイント加盟店での支払いに「楽天Edy」を使うと、Edy支払いでのポイント0.5%と加盟店でのポイント1%が付いて、1.5%還元となるポイントの二重取りができます。さらに、楽天カードからチャージをすれば、チャージするごとに0.5%のポイントがたまりポイントの三重取りが可能です。
楽天グループではポイントがアップするキャンペーンがたくさん開催されています。
毎月5と0の付く日に楽天市場で楽天カードを使って買い物をするとポイントが5倍になるキャンペーン、毎月1日に開催される「ワンダブルデー」(エントリー必要)など、キャンペーンを狙って楽天市場で買い物をすれば、ポイントがたまりやすくなります。
また、楽天のサービスを最初に利用するときは、初回特典としてポイントがもらえるキャンペーンもあります。こうしたキャンペーン情報は「楽天PointClub」のキャンペーン一覧で確認できるので、大きな買い物をする予定があれば、ポイントがアップする日を狙って買い物するとよいでしょう。
楽天ポイントは買い物をしなくても、無料でポイントをためることができます。検索するだけでポイントがもらえる「楽天ウェブ検索」、アンケートに答えるとポイントがもらえる「楽天インサイト」、アプリ内の広告をタップ、閲覧することでポイントがもらえるスマホアプリ「スーパーポイントスクリーン」など、スキマ時間を使って、ポイントを獲得できるサービスがあります。まさにコツコツためる方法ですが、お金を使わずにためられるのがメリットです。
楽天ポイントは、楽天のグループサービスを使えば使うほどポイントがたまりやすくなるので、楽天ポイントで「ポイ活」をするなら、利用しているサービスを楽天グループに集約してみるのも手です。楽天ポイントをたくさんためたら、今度はポイントを無駄にしないように、有効期限に気を付けて楽天ポイントを活用しましょう。
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