Appleは6月上旬、iPhone向けの新OS「iOS 17」を2023年秋に提供開始すると発表しました。iPhoneで数々の新機能が使えるなど楽しみな反面、古い機種のなかには、同バージョンでサポート外になる機種も含まれています。
長く同じiPhoneを使い続けている人は、手持ちの機種が今後も安心して使い続けられるかどうか、チェックしておきましょう。
iPhoneの買い替えを検討する際には、最新世代以外の機種もチェックしておくことで、端末費用を少しばかり抑えやすくなります。
実際に、Appleの公式オンラインサイトや通信キャリアなどでも、一部の旧モデルが販売されています。スマートフォンの価格が上昇傾向にある昨今、中古ではなく「新品」としての型落ち機種を狙うのは、賢い選択肢と言えるでしょう。
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
iOS 17がサポートしているiPhoneの世代は、Appleが公開している「iOS 17 プレビュー」のWebページに公開されています。具体的に、iOS 17でサポートされる端末は以下の通りです。
「iPhone X」「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」は、iOS 17でサポート対象外になります。挙動の安定性やセキュリティ面を鑑みるならば、これらの機種を使っているユーザーは、そろそろ機種変更を検討すべきでしょう。
2022年秋に発売された「iPhone 14」シリーズは、オンラインのApple Storeだと、最小構成で11万9800円(消費税込み、以下同)から。何年も使い続ける前提であればコストパフォーマンスは悪くないものの、10万円を超える価格を見て二の足を踏んでしまう人も、少なからずいることでしょう。
通信キャリアでは、約2年使用後の返却を前提にした端末購入補助プログラムを利用する場合なら、およそ半額で利用できるとはいえ、相場は14万円前後からなので、端末が手元に残らずに、7万円ほどかかるイメージです。
予算や想定用途によっては、iPhone SEシリーズや、併売されている旧モデルなどが検討候補に上がってきます。
価格面を重視した場合、2022年3月に発売された「iPhone SE(第3世代)」が最も安い選択肢となります。端末費用は約6万円。iPhone 14のおよそ半額です。
同機種は、指紋センサーを搭載するなど、唯一の旧世代デザインを採用したモデルです。画面サイズが4.7インチで、他モデルと比べると一回り小さいなど、気を付けるべき点はいくつかあります。
しかし、チップセットについてはiPhone 13や14と同じく「A15 Bionic」を搭載しますので、性能面での懸念はほぼありません。これまでiPhone 8以前の機種を使ってきた人にとっては、使い勝手が変わらない点がメリットです。
主な販路での価格目安は、以下の通りです。
「iPhone X」以降の機種を一度使った人にとっては、「再びホームボタンのない旧世代デザインに戻るのはちょっと……」と感じることもあるでしょう。そんな場合には、新品が併売されている型落ちの旧世代モデルが狙い目です。
例えば、2020年秋に発売された「iPhone 12」シリーズがこれに相当します。「iPhone 12(64GBモデル)」の端末価格相場は、9万円前後といったところ。
iPhone 12世代は、5Gにも対応済み。4機種ある全モデルで有機ELディスプレイが採用され、画面の耐久性や、防水性能なども向上した世代です。チップセットには、A14 Bionicが搭載されています。
主な販路での価格目安は、以下の通りです。miniやProなどの派生モデルの扱いは、一部の例外を除き、ほぼありません。また、iPhone 12についても、Apple Storeでの販売はなく、執筆時点においては、大手キャリアでもソフトバンク以外は、既にオンラインストアに在庫がない状況でした。
先述した「iPhone 12」シリーズでは、最小のストレージが64GBであることに注意が必要です。価格によほどのこだわりがなければ、最小ストレージが128GBまで増えているiPhone 13シリーズを選択した方が、コストパフォーマンスがよく、長期的な満足度も高まるでしょう。また、miniやProなどのモデルについても、iPhone 13なら選択できることがあります。
例えば、スタンダードモデルの「iPhone 13」だと、価格相場は11〜14万円前後です。端末購入補助プログラムを使った場合の負担額は、約6〜7万円といったところ。
このように、最新の「iPhone 14」を購入する場合と比べて、旧機種を選んだときに、何万円も大きく差があるわけではありません。しかし、工夫次第で、1万円程度は安く購入できるので、価格にこだわりたい場合には、検討時に合わせてチェックしておくことを勧めます。
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