夏休みには、さまざま場所へのお出かけを予定している人が多いと思います。筆者も車中泊旅に出かける予定ですが、夏の車内はかなり気温が上がり、エアコンを止めるとかなりの暑さになってしまいます。
そこで夏の車中泊では、いくつかのポイントを押さえて場所を決めるようにしています。そのポイントと、車中泊に最適な「ちょっと涼しいエリア」を紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
フリーランスライター・編集者。車中泊・バンライフ・キャンピングカー関連、生活・料理関連の記事を複数メディアで執筆中。夫婦でDIYしたバンで「休日バンライフ」として日常的に車中泊をしています。車中泊では車内でパソコン仕事をする他、料理・読書・ゲームをして楽しむ、完全なる「インドア派」。インテリア・ガジェット・ゲームも大好き。
夏休みにキャンプや車中泊をする場合、滞在先選びから暑さ対策まで、いろいろと準備が必要です。まず滞在先ですが、夏はやはり「海へ行きたい!」という人も多いでしょう。
海に入っている間は暑さも感じず、気持ちよく遊べると思います。しかし海辺は夕方以降も気温があまり下がらず、疲れを取ろうと思っても、寝苦しくて眠れないことが多いようです。
実は、夏に車中泊やキャンプをするなら、標高が高い山方面に行くのが最適です。標高が100m高くなると気温は約0.65度下がるといわれており、標高0mの場所と標高1000mの場所では、なんと6.5度も気温差があるのです。
また、山は木が生い茂っているため、日陰・木陰の場所が多いというのもポイントの1つ。日陰や木陰の下に車を停めていれば、車内の気温はあまり上がらず、窓やドアを開けておくだけで涼しい風が通り抜けます。
さらに湖や川など水辺の近くなら、ひんやりとした風を感じながら心地良く眠ることができます。
夏の車中泊時には、車内にポータブル電源や扇風機、ポータブル冷蔵庫などを用意しておくのがおすすめです。
特にポータブル冷蔵庫があれば、食材や飲み物をしっかり冷やしておくことができ、いつでも冷たい飲み物を飲むことができます。滞在先付近のスーパーや道の駅で食材を買って冷蔵庫で保存しておき、カレーなどを自炊するのもよいですね。
ぜひ地元食材を上手に取り入れ、その土地でしか食べられない、おいしいものを作って食べてみてください。
富士五湖エリアは、山中湖(やまなかこ)や河口湖(かわぐちこ)、精進湖(しょうじこ)、本栖湖(もとすこ)、西湖(さいこ)の5つの湖からなる富士山周辺のエリアです。標高が高いため涼しく、夏の車中泊に最適なエリアです。
特に山中湖は、富士五湖の中で1番標高が高い場所です。湖面は標高982mほどあり、真夏でも気温は25度以下とかなり涼しいのが特徴です。晴れている日中は暑さを感じても、朝晩は肌寒さを感じるほどの気温まで下がります。
湖の近くにはキャンプ場やRVパーク、道の駅も多数あり、観光を楽しみながら車中泊をすることが可能です。湖の周囲の散歩や、サイクリング、ボート・遊覧船など湖上でのアクティビティなども豊富にそろっています。
近隣の道の駅や地元スーパーで食材を調達し、夜はバーベキューをするのもおすすめ。思う存分遊んだ後は、湖を抜ける冷たい夜風にあたりながら、心地良く眠ることができます。
都心から1時間半ほどの場所にある箱根も、夏の車中泊におすすめのエリアです。芦ノ湖(あしのこ)は標高が724mほどで、夏場でも気温が30度を超えることはほぼなく、平均して25度前後と過ごしやすいのが特徴です。
芦ノ湖の近くにはキャンプ場もあり、車中泊やキャンプもできます。芦ノ湖の周辺には飲食店もあるため、食事は外食で済ませたい、という人にも最適です。
自炊派の人は、小田原付近のスーパーか、仙石原にあるスーパー・ドラックストア・精肉店などで食材を調達しましょう。箱根は日帰り温泉もたくさんあるため、温泉に浸かってゆっくりと疲れを取るのにもおすすめです。
山梨県〜長野県の八ヶ岳(やつがたけ)エリアも、夏の車中泊に最適です。八ヶ岳は、八ヶ岳南麓・西麓エリアの山梨県北杜市と長野県富士見町・原村の3市町村からなるエリア。山梨県北杜市の小淵沢付近で標高は約900m、清里高原では約1300mと、かなり高い位置にあり、清里付近では真夏でも朝晩は22度ほどまで気温が下がります。
長野県の富士見町エリアや山梨県の清里エリアなどにはキャンプ場やRVパーク、車中泊スポットなどが多数あり、車中泊で困ることはありません。道の駅や牧場、カフェ、レストランなど観光施設も多く、自然豊かな場所ということもありアクティビティも豊富にそろっています。
「はじめて夏に車中泊をする」という人にもおすすめで、車中泊&観光スポット、気温などの心配なく車中泊ができるとあって、人気の高いエリアです。
最後に紹介するのは、群馬県の草津エリア。温泉や湯畑で有名な草津ですが、標高1200mの高原で、夏場でも平均気温は25度前後。涼しい中で温泉や観光を楽しめるエリアなんです。
「道の駅 草津運動茶屋公園」は標高約1226mに位置し、涼しい風を感じながら、土産物や地域の食材を購入したり、地元ならではの料理を楽しんだりすることも可能です。
車中泊は、湯畑まで歩いて行ける距離にある「湯畑観光駐車場」がおすすめ。こちらは宿泊用の料金も設定されており、24時間利用可能な清潔なトイレもあります。
お風呂は湯畑周辺の温泉へ。日帰り入浴も豊富で、湯治には最適です。また、湯畑周辺には土産店やコンビニ、飲食店もあり、食事や土産の購入で困ることはありません。
周囲には足湯もたくさんあるので、湯畑の周囲を散策しながら、足湯に浸かって温泉まんじゅうを味わって……と、観光も思う存分楽しむことができます。
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