日本最大のフリマアプリ「メルカリ」では、意外なものが取り引きされています。その中には、一般的には“ごみ”として認識されているものがあることもあります。
シリーズで紹介している「ごみだと思われているけど、意外と売れるもの」。今回も、メルカリで取り引きされている意外なものを紹介します。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
メルカリは7月2日、サービス提供開始から10年を迎えました。累計出品数は30億品を突破し、月間利用者数は2200万人を超えています(出典:メルカリ)。
全国各地にいる2200万人以上のユーザーの中には、ちょっと変わったものを探している人もいることでしょう。さらに、1秒間に売れるアイテム数は7.9個。アパレル関連やエンタメ・ホビー系のアイテムの取り引きが多いですが、「これ、商品なの?」と思うようなものが取り引きされていても不思議ではありません。
メルカリではそのままなら「食品ごみ」になるものも売買されています。例えば、タマネギの皮です。土などが付着しておらず、パリパリに乾燥させたタマネギの皮(100g)が500円ほどで取り引きされています。タマネギの皮は1枚がとても軽いので、100gとなると非常にかさばります。袋に真空化して送ると送料が抑えられます。
タマネギの皮を何に使うのかというと、1つは染色です。自然の色で布や糸を染める、こだわりのある人が購入するようです。他には「タマネギ皮茶」の材料として購入する人もいるようです。タマネギ皮茶とはその名の通り、タマネギの皮で作るお茶のことです。
そのほかには、クルミの殻もメルカリで取り引きされています。2kgのクルミの殻が、2300円ほどで売れていました。クルミの殻は、ハンドメイド作品に利用されることが多いようです。また、ガーデニングに活用されることもあります。クルミの殻は、鉢植えの土に混ぜると水はけが良くなるといったメリットがあります。さらにウッドチップとして土の上に置くことで、土の乾燥を防ぐことができ、見た目も良くなります。
この夏は暑さが厳しいこともり、「アイス」をたくさん食べた人は多いでしょう。アイスを食べた後に残った棒も、メルカリでは商品になります。人が食べたアイスの棒なんて売れるの? と思うかもしれませんが、洗浄と消毒、乾燥をしっかり行って出品している人が多いようです。ただし、こちらもまとめ売りになります。200本で500円ほどなので、集めるには時間がかかるかもしれません。
アイスの棒を何に使うのかというと、工作やハンドメイド作品です。ちなみにですが、アイスには当たり付きのものもありますよね。その当たり棒もメルカリに出品されていました。アイス1本よりも価格が高い場合もあるので、コレクターが購入しているのだと思います。
100円ショップでも販売されている「レターセット」は、季節に合わせた柄や人気キャラクターのデザインのものなどがあり、かわいくてついつい買ってしまうことがあります。でも使うのは1セットほどで、残りはそのまま自宅に保管されていることが多いのではないでしょうか。今後も使う予定がないなら、メルカリに出品してみましょう。
少し使ってしまったレターセットでも、複数セットにすれば商品になります。ただ、先述したように100円ショップでも購入できるので、販売価格は安くなります。例えば、開封済みのレターセット10セットで500円などです。捨てるにはもったいので売る、という感覚に近いかもしれません。
一方で、昨今は「昭和レトロ」「平成レトロ」といったキーワードが話題になっていることもあり、少し昔のレターセットの方が高く売れることも多いのです。平成時代に買って保管していたレターセットが、もしかしたら“化ける”かもしれません。また平成よりも昭和レトロの方が人気ですから、昭和時代特有のデザインのレターセットがあれば、お宝になる可能性も大でしょう。
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