秋冬に車中泊旅の予定を立てている人は多いと思います。しかし秋以降は朝晩の冷えが少しずつ厳しくなり、暖を取るためのアイテムを何かしら用意していないと、車内で眠ることも難しくなります。
そこで今回は、筆者おすすめの「寒さ対策アイテム」の中から、ポータブル電源を使用して使える電化製品を紹介します。
フリーランスライター・編集者。車中泊・バンライフ・キャンピングカー関連、生活・料理関連の記事を複数メディアで執筆中。夫婦でDIYしたバンで「休日バンライフ」として日常的に車中泊をしています。車中泊では車内でパソコン仕事をする他、料理・読書・ゲームをして楽しむ、完全なる「インドア派」。インテリア・ガジェット・ゲームも大好き。
気候も良く紅葉も美しい秋は、車中泊にぴったりの季節です。筆者も毎年、10月中旬〜11月末までの期間に車中泊旅に出かけます。
しかし、秋も深まり冬が近付く頃には、朝晩の冷え込みが厳しくなります。場所によっては初雪が見られることも。車中泊旅が決まったら、目的地付近の天気予報や予想気温をチェックしてから出かける必要があります。
また冬になると、地域によっては突然雪が降り始めることもあります。毎日のように雪が降り積もる地域もありますが、特に雪が降る地域へ行く場合でなくても、念の為スタッドレスタイヤに交換するかタイヤチェーンを持参しましょう。
車中泊の場合は、車内で暖を取れるアイテムもいくつか準備しておくのがおすすめです。
ポータブル電源は最近の車中泊シーンでは必須アイテムとなりつつあります。筆者がおすすめするのは、大容量&高出力のポータブル電源。価格が少し高めではありますが、ハイスペックタイプのポータブル電源があれば、自宅で使用している家電のほとんどを車内でも使うことができます。
筆者も定格出力が2000Wという高出力タイプのポータブル電源を使用していますが、ドライヤーや電子レンジ、ホットプレートなど、消費電力が1000Wを超える家電も、問題なく稼働させることが可能です。
車中泊旅でストレスなく快適に過ごしたいなら、ポータブル電源は大容量&高出力タイプを選ぶようにしてみてください。
筆者が秋冬の車中泊で1番おすすめしたい電化製品は、消費電力低めで手軽に暖まることができる「電気毛布」です。ハイスペックなポータブル電源は必要なく、2〜3万円程度の価格帯の低容量タイプでも、問題なく使用することが可能です。
布団に電気毛布を敷いておけば、寒い日でも足元まで暖かくなります。椙山紡織の「電気敷毛布」は“頭寒足熱”に配慮した配線設計なので、冷えやすい足元はしっかり、胸元はソフトに暖めることができます。これにより心地良い眠りを実現します。実売価格は3000円前後です。
また電気毛布同様に、消費電力少なめの「電気ひざ掛け」もおすすめです。
電気ひざ掛けがあれば、車内で食事を取ったりテレビを観たり、仕事をしたりする際にも使えてとても便利です。同じく椙山紡織の「電気ひざ掛け」は140(幅)×82(高さ)cmと大きく、肩掛けとしても使用可能。室温センサーを搭載しているので、室温の変化を感知して温度を自動調整します。実売価格は4000円前後です。
どちらも車中泊で使わないときは、自宅で使用することが可能。1枚あれば、自宅も車中泊も寒さ知らずで過ごせるでしょう。
小型の「電気ヒーター」もあると便利です。足元に置いておけば、車内で1番冷えやすい足元が、あっという間に暖かくなります。
消費電力は600W以下のものがおすすめです。ポータブル電源の容量や定格出力を確認する必要がありますが、大容量&高出力タイプのポータブル電源なら、数時間の使用も問題ありません。
例えばchudamaoyiの「温風ヒーター(加温用)」は、定格600Wと車中泊にも使いやすいヒーター。サイズが約18.5(幅)×16.5(高さ)×13.8(奥行)cmとコンパクトで、重さは650gと軽量なので持ち運びにも便利です。
さらに「ポータブルエアコン」があれば、車内をしっかりと暖めることができます。EcoFlow (エコフロー)の「WAVE 2」は、別売りの専用バッテリーパックを使うこともできるので、ポータブル電源なしでの使用が可能です。
排気ダクトを窓から出すなど設置が少し面倒ですが、設置さえしてしまえば、真冬のエンジンを止めた車内でも暖かく過ごすことができます。冬は暖房、夏には冷房が使えます。1度購入すれば、車中泊が1年中快適になりますよ。メーカー希望小売価格は14万3000円(税込、以下同)です。
あまり電力を使わずに手軽に暖を取るなら、「充電式ゆたんぽ」もおすすめです。Amazonの「湯たんぽ」売れ筋ランキング1位の「湯たんぽ 充電式 Lサイズ」は、1度暖めれば最長で10時間以上暖かさが保たれます(2023年10月6日12:00時点)。充電時間もわずか15分程度と、短時間で完了します。
充電式の湯たんぽは商品が増えてきており、中に手を入れられるポケットが付いたタイプや、保温カバーの素材が触り心地が良いものなどがあります。
好みの充電式湯たんぽを車中泊に取り入れることで、電気を使いすぎることなく、朝まで暖かく眠ることができます。
芯から冷えた身体を中から暖めるには、温かい食べ物・飲み物を取るのが1番です。「電気ケトル」があれば、コーヒーや紅茶、カップスープ、インスタント味噌汁、カップラーメンなどの温かいものを、時間や手間をかけずに作ることができます。
以前はポータブル電源のスペック不足で、自宅で使うような高出力の電気ケトルを使うことができませんでした。電気ケトルは消費電力が高めで、どの製品も1200W程度必要となります。定格出力が1200Wある高出力タイプのポータブル電源でないと、使用することができなかったのです。
しかしこの2〜3年で、ポータブル電源の品質・機能性が高まり、自宅で使う家電のほとんどを動かすことができるようになりました。
ティファール(T-fal)の「ジャスティン プラス サーブル1.2L」は、約1.02kgと軽量でありながら、1.2Lと大容量モデル。パスタなどの大量のお湯が必要な場合にも、役立つでしょう。公式オンラインストアでの販売価格は5500円です。
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