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Googleの最新スマートウオッチ「Pixel Watch 2」は買い? 5つのポイントで初代Pixel Watchからの変化をチェック(1/2 ページ)

» 2023年10月31日 12時12分 公開
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 Googleは10月12日にスマートウォッチの新モデル「Google Pixel Watch 2」を発売しました

Google Google Pixel Watch 2(出典:Google)

 ここでは「Google Pixel Watch 2」の5つの重要なポイントにフォーカスしながら概要をチェックしていきましょう

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

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ケース素材がアルミニウムに変更

 「Google Pixel Watch 2」(以下、Pixel Watch 2)は、製品名のナンバリングの通り、2022年10月に発売された「Google Pixel Watch」(以下、初代Pixel Watch)の後継に相当する第2世代モデルです。Android 8以降のOSを搭載するスマートフォンとペアリングして利用できます。

 初代Pixel Watchでは、ケース素材として80%リサイクルのステンレススチールが使われていましたが、Pixel Watch 2では100%再生アルミニウムが採用されました。これに伴い、バンド部を除いたケース質量は、36gから31gまでわずかに軽くなっています。ケースのカラーバリエーションは変わっていません。

Google Google Pixel Watch 2(出典:Google)

 デザインについてはりゅうずの部分が変更されています。初代Pixel Watchではディスプレイを正面から見た時に、りゅうずの軸があるため、綺麗な正円にはなっていませんでした。Pixel Watch 2では、りゅうずの軸が正面から見た時に隠れるように整えられています。そのため、文字盤が綺麗な円形になっています。細かい部分ではありますが、こだわりを感じられるポイントです。

 標準でセットになっているアクティブバンドの素材は、新旧モデルともに「ソフトタッチコーティング加工のフルオロエラストマー」が使われています。カラーバリエーション以外の差はありません。

Google Pixel Watch 2で使えるバンドも、豊富に用意されている(出典:Google)

プロセッサーが強化され、バッテリー持ちが改善

 Pixel 8は、プロセッサーとして「Qualcomm SW5100」を搭載しています。初代Pixel Watchが搭載していた「Exynos 9110 SoC」からどの程度パワーアップしたのか数値的な比較表現こそありませんが、製品の公式サイトでは、“前モデルに比べてプロセッサ性能が大幅に向上しました。これにより動作がより高速になっています”と説明されています。

 ここで注目したいポイントは初代Pixel Watchの弱点だったバッテリー持ちが改善されたことです。バッテリー容量も294mAhから306mAhへと微増していますが、プロセッサーの強化が大きく影響していると思われます。

Google Pixel Watch 2に搭載されたクアッドコアCPUのイメージ(出典:Google)

 初代Pixel Watchでは、ディスプレイの常時表示をオフにした状態でバッテリーは最大24時間持つとされていました。これがPixel Watch 2では、常時表示をオンにした状態でも最大24時間持つようになっています

 夜間のみ「おやすみ時間モード」を併用するなどすれば、さらに長時間使えるでしょう。もちろんバッテリー持ちは、モバイル通信の利用有無や、GPSを利用するワークアウトの利用頻度などにもよって変動するので、あくまで参考数値となります。

 スマートウォッチ市場全体を見渡すなばら、Pixel Watch 2は決してバッテリー持ちが長い部類ではないでしょう。しかし、初代Pixel Watchと比べるとしっかりと改善されており、普段使いもしやすくなっていると感じます。少なくとも購入を検討するうえで、心配する要素にはならないでしょう。

 ただし、充電器に関しては、初代Pixel Watchのときのようなワイヤレス充電器ではなく、何故かPOGOピンを使った接触充電のものに変わっています。出力は5Wのままで、充電速度なども変化はないようです。現状、日常的なケアについての注意書き等はないようですが、ユーザーとしては一応、端子に腐食が起きないよう手入れには気を払っておきたいところです。

体温の変動やストレスを検知できるように

 Pixel Watch 2では、新たなセンサーとして「皮膚温センサー」が搭載されました。皮膚温は、Pixel Watch 2を身につけた状態で3日以上就寝することで、皮膚温の変動値として表示されます。皮膚温の数値は「Fitbit」アプリの「今日」タブにある「健康指標」のなかの「皮膚温」の項目で確認可能です。

Google Pixel Watch 2のセンサー部(出典:Google)

 Googleのブログの説明によれば、この皮膚温の変化はストレスなどの影響を反映しており、皮膚温度をチェックしておくことで、自覚症状のない身体の不具合にも気づけるとのことです

 Pixel Watch 2では、もう1つストレス値を測定するためのセンサーが追加されています。仕様表では「皮膚コンダクタンスを測定する電気センサー(cEDA)」と表記されているものです。

 このセンサーの仕組みは、人が緊張したときにかく汗に含まれる微量の塩分によって変化した電気量を読み取るというもの。さらに、心拍数や睡眠などのデータと組み合わせることで、ストレスに関するスコアが算出される流れになります。

 Pixel Watch 2がストレスを検知したタイミングでは画面に通知が表示され、深呼吸や運動などの対応策が提案されるようになっています。ストレス検知の記録は「Fitbit」アプリのなかにおける「身体反応」と呼ばれる項目で確認できます。

Google ウェルネス関連機能が豊富に(出典:Google)

心拍センサーの強化やワークアウトの自動検知など

 Pixel Watch 2では、搭載する心拍センサーが「マルチパス心拍センサー」へと強化されました。一般ユーザーが初代のPixel Watchのセンサーと比べて、測定精度の向上を意識することはあまりないでしょうが、激しいワークアウトをした際の測定が良くなっているとされます。

 「ランニング」や「ウォーキング」など、7種類のワークアウトに関して、開始時と終了時の測定開始・終了操作の忘れを検知して通知してくれます。

 また心拍ゾーンを目安にしたコーチング機能にも対応。HIITワークアウト(高い負荷をかけた20〜30分程度の運動)中に心拍ゾーンの変化を警告したり、マラソンのトレーニング中にペース目標に関してリアルタイムでフィードバックを返してくれたりします。

Google 心拍ゾーンを使うエクササイズに対応(出典:Google)

 安全関連の機能では、あらかじめ設定したタイマーの時間以内に確認が取れないと、緊急連作先に通知が届く「安全確認」機能が利用できるようになりました。同機能は、アプリの一覧画面にある「緊急情報サービス」の項目から利用可能。単独でのランニング時などに活用することで万が一の事態に備えられます。

価格はわずかに上昇

 Pixel Watch 2のGoogleストアでの価格を見てみると「Bluetooth/Wi-Fiモデル」が5万1800円(税込、以下同)、「4G LTE + Bluetooth/Wi-Fiモデル」が5万9800円です。初代Pixel Watchのときと同様、購入者には「Fitbit Premium」の6ヶ月無料期間が付属します

 標準セットのカラーバリエーションは「Polished Silver アルミケース/Bay アクティブ バンド」「Matte Black アルミケース/Obsidian アクティブ バンド」「Champagne Gold アルミケース/Hazel アクティブ バンド」「Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブ バンド」の4種類です。

 Pixel Watch 2はキャリアでも取り扱われており、auやソフトバンクでも購入可能。11月以降にはNTTドコモでも販売される予定です。

 ちなみに、初代Pixel Watchの価格は、3万9800円〜でした。円安の影響もあるかもしれませんが、1万2000円の値上げとなりました。一応、現在はGoogleストアでは初代モデルが値段据え置きで併売されているようですが、購入を検討するならばバッテリー持ちが改良されたPixel Watch 2の一択になるかな、と筆者は考えています

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