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小さくなってスペックはアップ! 「Google Pixel 8」の 5つの注目ポイントをチェック OSは“7年アップデート保証”(1/2 ページ)

» 2023年10月29日 07時00分 公開
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 Googleは10月12日にスマートフォンの新モデル「Google Pixel 8/8 Pro」を発売しました

Google Google Pixel 8(出典:Google)

 ここでは、スタンダードモデルである「Google Pixel」にフォーカスし、5つのポイントを追いながら概要をチェックしていきましょう

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

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最新「Tensor G3」チップを備えた7年保証の端末

 「Google Pixel 8」(以下、Pixel 8)は、Googleが10月12日に発売したスマートフォンです。Google独自のプロセッサー「Tensor G3」を搭載しています。

 Tensor G3を搭載したPixel 8では、後述するような機械学習処理を生かしたいくつかの新機能をサポートしたことが注目ポイントのひとつです

Google 秋に登場した新製品。左側のやや小さいスマートフォンが「Pixel 8」(出典:Google)

 またPixel 8は、Android OSのアップグレード、セキュリティアップデート、定期的な新機能のアップグレードを含むソフトウェアアップデートが7年間提供されます。従来の「Google Pixel 6」や「Google Pixel 7」(以下、Pixel 7)では、ソフトウェアアップデートが3年間、セキュリティアップデートが5年間とされていました。これらと比べて、Pixel 8はかなりの長期間使用を見込めるようになっています。ユーザーとしては嬉しいポイントです。

ややコンパクトになり、コーナーも丸みを帯びた

 Pixel 8は、Pixel 7と比べて、ややコンパクトになりました。Pixel 7が約73.2(幅)×155.6(高さ)×8.7(厚さ)mmだったのに対し、Pixel 8が70.8(幅)×150.5 (高さ)×8.9(厚さ)mmで、厚さ以外はひと回りコンパクトになっています。重さについても、Pixel 7の約197gから、Pixel 8の187gへと軽くなりました

 またデザインも少し変更があり、ボディーの四隅がやや丸みを帯びました。コンパクトかつ軽くなったことで、従来よりも持ちやすくなったのが魅力です

Google 丸みを帯びたボディー(出典:Google)

 ディスプレイも、Pixel 7の6.3インチからPixel 8の6.2インチへとやや小さくなっています。Googleが「Actua ディスプレイ」と称したこの有機ELディスプレイは、画面輝度はHDR表示時で1400ニト、ピーク輝度2000ニトへと改良されており、Pixel 7と比べると画面輝度が42%UPしたのがポイント。リフレッシュレートも最大90Hzから最大120Hzへと進化しています

 ボディー素材には、フレーム部にサテンメタル、背面にポリッシュガラスが使われています。カラーバリエーションは、「Hazel(グレー系)」「Obsidian(黒系)」「Rose(ピンク系)」の3色展開です。

Google Pixel 8のカラーバリエーション。左から順に「Rose」「Hazel」「Obsidian」(出典:Google)

メインカメラは明るく、超広角は画角が広く

 背面カメラには、広角(5000万画素)+超広角(1200万画素)のデュアルカメラを搭載します。メインカメラは、F値f/1.68、画角82度、イメージセンサーサイズ1/1.31インチ。超広角カメラは、F値f/2.2、画角125.8度、イメージセンサーのサイズは明かされていません。

Google 広く明るく取れるようになったメインカメラ(出典:Google)

 こうした仕様の値を、Pixel 7と比べると「メインカメラのF値がf/1.85からf/1.68になり明るくなった」こと、そして「超広角カメラの画角が114度から125.8度へ広がった」こと、「超広角カメラがオートフォーカスに対応した」ことの3つが主な変更点だと分かります

機械学習を生かした新機能4つに注目

 スマートフォンの「Pixel」シリーズといえば、機械学習処理を活かしたソフトウェア関連機能が豊富なことが特徴です。Pixel 8では、以下の4つの新機能をサポートしました。

 静止画に関しては「ベストテイク」という機能に注目。集合写真の人物の表情について、パターンを変えられます。人ごとに顔の表情のパターンが複数提示され、ユーザーが任意の表情を選ぶと、集合写真上にその表情が合成されるという仕組みです。

Google 「ベストテイク」機能のイメージ(出典:Google)

 また「編集マジック」という機能もあります。こちらは、被写体の位置やサイズを調整したり、背景の空を変更したりできるものです。

 動画に関しては「音声消しゴムマジック」という機能が追加されました。風の音や街の喧騒など、撮影した動画内のノイズを低減するような処理が行えます。

 音声に関しては、音声入力アシスタントやレコーダー機能が進化しました。Pixel 8では、言語の種類を手動で設定せずとも自動で言語を認識し、その言語での入力を行えます。

 「Pixel 8」では簡単にこうした処理を行えるため、専門のツールを扱う知識がないユーザーでも、手軽に素材を編集・加工できます。クリエイティブな楽しさを味わいやすい端末になっていると言えそうです。

価格は11万円越えに

 GoogleストアにおけるPixel 8の販売価格は、128GBモデルが11万2900円(税込、以下同)、256GBモデルが12万2900円です。また純正の保護ケースは、5400円します。

 2022年秋の「Pixel 7」の発売時の価格は8万2500円〜だったので、下取りの還元額が大きいPixelシリーズと言えども、大幅に高騰している印象を受けます。しかし先述の通り、Pixel 8では保証期間が7年間に伸びており、長期運用を見据えて購入するならば、コストパフォーマンスは悪くないかもしれません

 例えば、Pixel 7の8万2500円を3年(OSアップデートの対象期間)で割れば、1年あたり2万7500円ということになりますが、Pixel 8の11万2900円を7年で割るとおよそ1万6000円強です。下取りを駆使しつつ、7年の運用を目指して大切に運用していける人ならば、かなり狙い目の一台ではないでしょうか。

 もちろん、頻繁に端末を買い替える人や、キャリアの返却を前提にした端末購入プログラムを利用する人にとっては、そこまで単純化できない話だとは思いますが、一括価格だけにとらわれずに検討する参考になれば幸いです。

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