マウスに代表されるポインティングデバイスは、キーボードと並ぶパソコンの重要な入力デバイスです。ポインティングデバイスの中でも、マウスと同等の操作のしやすさと、マウスにはない省スペース性で注目を集めているのが「トラックボール」です。
今回は、モバイル利用においても人気が高まっているトラックボールの中から、機能や性能に優れた高機能モデルのおすすめを紹介します。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
パソコンをマウスで操作する場合、マウス本体を手で移動させることで、画面のポインターを動かします。それに対して、トラックボールは埋め込まれているボールを指で動かしてポインターを操作します。
トラックボールの最大のメリットは、狭いスペースでも問題なく操作できる点です。マウスのように本体を前後左右に動かす必要がないので、その分のスペースが必要ありません。使用する場所の素材に気を配る必要もなく、マウスパッドももちろん不要です。
マウスよりもかさばるので持ち運び自体は多少不便ですが、狭いスペースでも操作できるので、最近ではモバイル環境でも使う人が増えているようです。
コーヒーショップのカウンター席や、ファミリーレストランや食堂において食器などが置かれてスペースが狭くなってしまった場合でも、本体を動かす必要がないトラックボールなら、いつもどおりのポインティング操作ができます。
エレコムの約4年ぶりとなるトラックボールの新製品。高性能ベアリングを搭載し、滑らかな操球を実現しているのが最大の特徴です。ベアリングによる支持方式はボール表面を擦らないため、支持部分にゴミが集まりにくく、手入れの手間が少なくてすみます。
支持部分は簡単に取り外し可能で、ベアリングを新品に取り換えたり、一般的なトラックボールと同様の使い心地の人工ルビーに交換したりできます。また一般的なサイズよりもひと回り大きい直径36mmの大型ボールを搭載し、一度の操作でポインターを広範囲に動かしやすくなっています。
Bluetooth、2.4GHzワイヤレス、有線と3モデルが用意されており、自身の環境に合ったモデルを選べます。ベアリング支持/Bluetooth接続モデルの実勢価格は9480円(税込、以下同)となっています。
ロジクールと並ぶトラックボールの老舗であるケンジントンのハイスペックモデル。今回紹介するモデルの中では、唯一の親指操作ではないモデルです。
主に中指でボールを操作するタイプで、55mmと親指トラックボールよりも格段に大きいボールにより、大胆なポイント移動操作が可能です。マウスとはかなり操作感が異なるので、慣れるのには比較的時間がかかるかもしれません。
ボールを水平にひねるツイストの動きをすることで、Webサイトやドキュメントを簡単にスクロール可能。左右対称のデザインなので、右利きでも左利きでも同じモデルを使用できます。
デュアルセンサーを備え、緻密で正確なカーソルによるトラッキングやスクローリングが可能です。
実売価格は約1万5000円。Bluetooth、2.4GHzワイヤレス、有線の3つから、使用環境に合った接続タイプを選んで使用できます。
長らく親指トラックボールの定番モデルであったロジクール「M570」の伝統を受け継いだ高機能モデル。高い操作性はそのままに、さまざまな機能が追加されています。
特徴的なのは傾斜角を調整できる点で、0度と20度のどちらか好みの角度が選べます。
トラッキング速度を変更できるプレシジョンモードボタンを搭載。ボタンを押すだけでスピードモードとプレシジョンモードを瞬時に切り替えて、自在にカーソルの移動速度を変更できます。
ティルト搭載プレシジョンスクロールホイールは、水平スクロールとミドルクリックに加えて、横にたおす左右ティルト操作が可能です。
パソコンとの接続は、Bluetoothか「Unifying USB」による無線接続が使用可能。2種類の接続を「EASY-SWITCHボタン」で切り替えられるので、2台のデバイスを手元で切り替えながら使用することもできます。
電源は充電式の内蔵バッテリーを採用。ロジクール公式サイトでの販売価格は1万6940円となっています。
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