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【2023年振り返り】スマホライターが気になったスマホプラン3選【3大キャリア編】

» 2024年01月01日 07時00分 公開
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 2023年は、大手キャリアからもユニークなプランが登場した一年でした。ここでは、NTTドコモ、au、ソフトバンクからから特に印象的だったプランを1つずつピックアップし、トレンドを振り返りたいと思います

スマートフォン スマホライターが気になった料金プランは?

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

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NTTドコモ:月550円でも回線維持できる「irumo」

 NTTドコモは、2023年7月から「eximo(エクシモ)」「irumo(イルモ)」といった新プランの提供を開始しました。

 名称に関しては賛否両論という印象でしたが、興味深い変化だったのは間違いありません。

 筆者が特に注目したのは、1カ月に使えるデータ容量を選んで契約するという従来では定番だったスタイルの「irumo」でした。月間で「0.5GB」(500MB)プランを選択すると「みんなドコモ割」などの対象にはならないものの、最低月額料金が550円(税込、以下同)に抑えられます。

スマートフォン 「irumo」の「0.5GBプラン」(出典:NTTドコモ

 もちろん、2023年はコロナ以前のように外出が増えてきたタイミングなので、現実的には節約と言えども段階性定額制のeximo(3GB〜無制限は7315円)や、irumoの3GBプラン(2167円)、6GBプラン(2827円)あたりを契約する人が多いでしょう。

 しかし、Wi-Fi接続下で使う機会がほとんどという人にとっては、このirumoの0.5GBプランはミニマルな選択肢として見逃せないと思います。

au:金利優遇が付いた「auマネ活プラン」

 auの通信プランでは、9月から提供が開始されている「auマネ活プラン」がユニ−クでした。

 通信量と価格については、データ容量が無制限で、各種割引適用前の月額料金が7238円と標準的な大容量プランという印象です。

 しかし、同プランを契約したうえで、auの金融サービスをセットで利用すると、いくつかの特典が受けられるというメリットあります。

スマートフォン 「auマネ活プラン」(出典:au
スマートフォン 「サービス利用特典」の詳細(出典:au

 具体的には、以下のような特典を受けることが可能です。

  • 「au PAY 残高還元特典」によって、最大800円相当(不課税)のau PAY残高が還元されること。
  • au PAYカードで決済したときの還元率が0.5%上乗せされるなど、いくつかの「サービス利用特典(※)」が発生すること(※例えば、「au PAY ゴールドカード」で同プランの月額料金を支払うと1年間限定で還元率が+10%上乗せになる、普通預金金利の金利がUPする、au PAYカード決済による投資信託で還元率UPなど)。

 そのためプランの価格は7238円ですが、条件によっては、そこからauスマートバリューによる1100円の割引、au PAY残高の800円の還元、au PAYカードの還元率0.5%アップによる増加分(もし月10万円前後の支払いと仮定すると500円ほど)――などが引かれることになるので、大まかに計算しても、実質的な負担額を4800円前後にするのも難しくないという設計でした。

 これがお得と感じるかは人によって変わると思いますが、単なるサービスのバンドルではなく、資産形成などにひもづいており、これまでにない仕組みが興味深いプランでした。

ソフトバンク:ポイント還元率「ペイトク」

 ソフトバンクも10月から新料金プランの「ペイトク」の提供をスタートしました。

 こちらは「PayPay」(残高/クレジット)での決済によって、プランに応じたPayPayポイントが付与されるというプランです。対象外の店舗・サービスもある点は注意です。

スマートフォン ソフトバンク「ペイトク 無制限プラン」(出典:au

 プランは3種類で、月額7425円・月30GBの「ペイトク30」、月額8525円・月50GBの「ペイトク50」、月額9625円・無制限の「ペイトク無制限」が用意されています。

 それぞれ還元率が異なり「ペイトク30」が1%(付与上限1000円相当/月)、「ペイトク50」が3%(付与上限2500円相当/月)、「ペイトク無制限」が5%(付与上限4000円相当/月)です。

 月額基本料金は高めに設定されているものの、「おうち割 光セット」や「新みんな家族割」を合わせて適用できれば「ペイトク30」ならば5000円弱での運用が可能です。

 ポイント還元を反映させると、実質負担額を4000円弱にすることも、そこまで難しくないというのが魅力。割引の条件さえクリアできる人ならば、検討してみたくなるようなプランでした。

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