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安くiPhoneを入手できるかも? キャリア認定の中古スマホのメリット・デメリット【2024年3月版】

» 2024年03月21日 13時00分 公開
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 昨今はスマートフォンの価格が高騰傾向にあり、何とかしてコストを抑える手段はないか――と苦慮している人も少なからずおられることでしょう。

 そんな人にぜひチェックしてほしいのが、大手キャリアが扱う「認定中古品」です。iPhoneの旧世代モデルも取り扱われているので、最新機種にこだわりがなければ、検討候補に加えてみてはいかがでしょうか。

スマートフォン 「iPhone 12」(出典:Apple

 ここでは、キャリア認定の中古スマホについて、4つのポイントでチェックしていきます

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

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キャリア認定の中古スマホとは?

 NTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手通信キャリアでは、「○○ Certified」と表記されるキャリアの認定中古スマホが販売されています

 例えば、NTTドコモでは「docomo Certified(ドコモ認定リユース品)」、auでは「au Certified」、ソフトバンクでは「SoftBank Certified」といった形です。

 こういった表記の端末を選ぶことで、それぞれのオンラインショップなどで中古端末を比較的安価に入手できます。これらはApple自身が扱っている「認定整備済品」とは別物です

スマートフォン 「docomo Certified」(出典:ドコモ

 こうしたキャリアの中古スマホは、主に端末購入補助プログラムなどで回収したスマホを整備した中古品だとされています。例えば、au Online Shopにおける表記では、以下のように説明されています。

 “ご購入いただく端末はKDDIの下取りプログラムやアップグレードプログラムなどで回収したauスマートフォンをリユースした商品です。(新品ではありません)”(出典:au Online Shop「au Certified について注意事項」

価格感はどのくらい?

 キャリアの認定中古品として取り扱われているiPhoneの価格はどのくらいなのでしょうか。

 前提として中古端末なので、製品の状態によって「A」「B」「C」などいくつかのグレードに分かれます。こうしたグレードによっても価格は変動します。またiPhoneの場合、ストレージの容量によっても価格が変わります。

 執筆時点における各キャリアの販売サイトでの実売価格をチェックしてみたところ、2020年に発売された「iPhone 12」の64GBのAグレード品は、6万円前後(税込、以下同)で扱われているようでした

スマートフォン 「iPhone 12」は、各キャリアの認定中古品としての取り扱いを確認できた(出典:Apple

 実際に販売されていたiPhone 12 64GB(Aグレード)の価格は、ドコモは5万9400円〜、auは4万3000円、ソフトバンクは5万5440円(MNPの場合3万3456円)。キャリアによっても相場が異なるようです

キャリア認定品のメリットは?

 キャリア認定の中古端末を選択するメリットは、一括購入のような分かりやすい買い方をする際に、端末代金を比較的安価に抑えられることです。最新世代のiPhoneなどが備える新しい仕様や機能にこだわりが無いのであれば、ホームボタンがない世代のiPhoneを選択しても、初期費用をかなり抑えることができます

 例えば、2023年秋に発売された「iPhone 15(128GBモデル)」のApple Storeでの販売価格は12万4800円。これと比べると、キャリアの認定中古品ならば、数年前の機種ですがおよそ半額で入手可能です。

 返却を前提とした端末購入補助プログラムを利用しないので、長期的に同じ端末を使いたい人にも向いています。また、うっかり手持ちの端末を壊してしまい、新機種が出るまでの“つなぎ”としてなるべく安価にiPhoneを確保したい人などにとっても、狙い目の選択肢となるでしょう。

キャリア認定品のデメリットは?

 デメリットとしては、供給が安定していないことが挙げられます。つまり「iPhoneの何世代モデルの、何GBモデルの、何色が欲しい」と指定して狙うのが難しい点です。使用感などコンディションもさまざまですから、その時点の在庫の中から、候補を絞り込んでいくような買い方になるでしょう。

スマートフォン 「SoftBank Certified」の注意事項(出典:ソフトバンク

 また「ACアダプタ」「USBケーブル」「イヤフォン」といった付属品は、基本的に同梱されません。こうした周辺機器の購入が別途必要になる場合は、プラスアルファで費用がかかるので、あらかじめ留意しておきましょう。

 そして購入した端末は、基本的にAppleの正規サポートの対象にはなるものの、メーカー保証自体は備わっていないことがほとんどです。万が一の故障・破損などに関しては、有償修理となります。

 Appleが提供する補償オプションの「Apple Care+」に加入することもできないので、必要な場合は、その他の補償サービスに加入する必要があることを覚えておきましょう。なお、キャリアによる販売後30日間の保証サービスが設定されています。

 キャリア認定品については、こうしたメリット・デメリットを把握したうえで検討するのがおすすめです

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