スマートフォンを長時間使用したり、負荷の高いアプリを使用したりしていると、スマホの発熱が気になってきます。スマホが発熱すると、熱暴走を起こして思わぬ誤動作を招いたり、スマホの寿命が短くなってしまったりします。
そこで検討したいのが、スマホの発熱を抑えるための冷却グッズです。今回は、スマホ冷却グッズの中でも、ファンを回して強力に冷却する「電動ファンタイプ」の製品を紹介します。
森坂光郎
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
スマホにはプロセッサーやバッテリーなど、発熱するパーツが数多く内蔵されています。特にバッテリーは発熱しやすく、充電中は注意が必要です。また、グラフィックスが凝ったゲームなど、負荷が大きいアプリの使用も発熱の大きな原因になります。そのため、充電しながらグラフィックスの多いゲームをするとあっという間に発熱してしまいます。
スマホの温度が上がりすぎると「熱暴走」が起きることがあります。熱暴走するとさまざまなアプリや機能が動作しなくなったり、誤動作する恐れがあります。さらにひどい場合には、スマホの故障の原因にもなります。
熱を抑えるためには、バックグラウンドで動作しているアプリを停止する、画面の明るさを下げる、スマホの操作を一旦停止する、といった対処法もありますが、市販の冷却グッズを使用するのも有効です。冷却グッズには大きく分けて、スマホに貼り付けて熱の放出を助けるシートタイプ、ジェルタイプのものと、電動ファンの風の力で冷却するものの2タイプがあります。使いやすいほうを選んで使用してみると良いでしょう。
「MS-COOLG2」は、エアリアのスマホ用半導体冷却クーラー。半導体冷却機構を搭載しており、電源をオンにするとすぐに冷却を始め、10秒程度で“冷たい”を実感できるほどの急速冷却が可能です。
また、2つのプレートを搭載することにより、より広範囲の冷却を可能にしています。ゲームプレイだけでなく、ビデオ撮影や配信などの長時間稼業時でも安定動作します。
ファンはノイズを抑えた静音設計。回転数は3段階で切り替え可能で、強い冷却力が必要なシーンではより速い回転速度で冷却できます。公式直販サイトのエアリアダイレクトでの価格は3680円(税込、以下同)となっています。
「400-CLN035」は、サンワダイレクトの19Wの冷却性能を持つハイエンドスマホクーラーです。伸縮式クランプで挟み込むだけでさまざまなサイズのスマホに対応し、ペルチェ素子で熱を持ったスマホを急速冷却します。
電源端子にはUSB Type-Cコネクタを採用。付属のケーブルでUSB充電器やモバイルバッテリーから給電できます。3段階の風量調整が可能なので、シーンに応じて冷却効率を変更できます。
三脚用の1/4インチネジにも対応しており、スタンドに固定することも可能。サンワダイレクトでの価格は3980円となっています。
「P-CLPL01」は、エレコムのペルチェ式スマホクーラー。最高でマイナス18度までの冷却能力を発揮します。重さは約50gと軽量で、コンパクトなクリップ式タイプになっており、スマホの背面に簡単に装着できます。熱源の位置に合わせて微調整も可能。ファンは約23dbの静音設計で、動作音が静かです。
軽量なのでゲームや動画撮影、動画視聴など長時間の使用でも疲れにくく、快適に使用できます。また「異常温度感知センサー」を搭載しており、高温になりすぎた場合は自動で停止する設計なので、安心して使用できます。
約65mm〜85mmの幅のスマホに取り付けできるため、スマホにケースを装着した状態でも使用できます。カラーはブラックとホワイトの2色をラインアップ。Amazonでの参考価格は3280円となっています。
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