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M4プロセッサー搭載の最新「MacBook Pro」 を5つのポイントでチェック【2024年11月版】

» 2024年11月29日 06時00分 公開
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 Appleは11月8日に「M4」シリーズのプロセッサーを搭載した新しい「MacBook Pro」を発売しました

MacBook Pro(M4)(出典:<A HREF="https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/10/new-macbook-pro-features-m4-family-of-chips-and-apple-intelligence/" target="_blank" rel="noopener">Apple</A>)

 ここでは「MacBook Pro(M4)」について5つのポイントでチェックしていきます

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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最小構成でも「スペースブラック」が選べるように

 MacBook Proシリーズでは、14インチの下位モデル、14インチの上位モデル、16インチの上位モデルの3種類が展開されていましたが、M4シリーズを搭載した新MacBook Proでもこのラインアップ構成は変わっていません。

 具体的には、1つ目が「14インチMacBook Pro(M4)」で価格は24万8800円〜(税込、以下同)。2つ目がその上位に相当する「14インチMacBook Pro(M4 ProまたはM4 Max)」で32万8800円〜。3つ目が画面サイズも大きい最上位モデル「16インチMacBook Pro(M4 ProまたはM4 Max)」で39万8800円〜となっています。

Mac 最小構成でも選べるようになった「スペースブラック」(出典:Apple

 デザインに関して注目したいのは、カラーバリエーションについて、最小構成の「14インチMacBook Pro(M4)」でも「スペースブラック」が選べるようになったこと。反対に前世代にあった「スペースグレイ」の選択肢は無くなっています。

メモリの最小構成は16GBに

 M4シリーズの搭載モデルでは、プロセッサーとGPUの性能向上に伴って最小構成のメモリ容量が16GBまで増えたことがトピックです。

 例えば、2023年11月に発売された「14インチMacBook Pro(M3)」では、メモリの選択肢は8GB/16GB/24GBだったのに対し、新モデルの「14インチMacBook Pro(M4)」では16GB/24GB/32GBへと拡大しています。

Mac M4シリーズのチップに変わるとともに、メモリ容量も引き上げられているので、ある意味でお得な世代とも捉えられる(出典:Apple

 各モデルのメモリ容量変化をまとめると、以下のようになります。

  • 14インチ下位モデル

(旧)14インチMacBook Pro(M3):8GB/16GB/24GB

(新)14インチMacBook Pro(M4):16GB/24GB/32GB

  • 14インチ上位モデル

(旧)14インチMacBook Pro(M3 ProまたはM3 Max):18GB/36GB/48GB/64GB/96GB/128GB(※)

(新)14インチMacBook Pro(M4 ProまたはM4 Max):24GB/36GB/48GB/64GB/128GB(※)

  • 16インチモデル

(旧)16インチMacBook Pro(M3 ProまたはM3 Max):18GB/36GB/48GB/64GB/96GB/128GB(※)

(新)16インチMacBook Pro(M4 ProまたはM4 Max):24GB/36GB/48GB/64GB/128GB(※)

(※)選択するプロセッサーの構成によって、選択できる容量は限定されます。

ポートが強化され、外部ディスプレイ接続などがよりリッチに

 新MacBook Proではポートが強化されています。まず、最廉価の「14インチMacBook Pro(M4)」では、従来の2ポート構成から3ポート構成に数が増えました。画面を閉じずとも、外部ディスプレイ2枚と内蔵ディスプレイの計3画面を駆使できるようになったことが重要です。

 そして、上位2モデルでは、搭載するポートは3ポート構成のままですが、仕様が「Thunderbolt 4」から「Thunderbolt 5」へと進化しています。

 仕様のポイントについておさらいしておくと、Thunderbolt 4の転送速度は40Gbps、Thunderbolt 5は80Gbps〜120Gbpsで大きな差があります。特に、外部への映像出力をする際に4Kを超えるような高解像度ディスプレイ2台へ接続できるのが重要です。

Mac 最小構成ではポート数が増え、上位モデルではポートの質が強化された(出典:Apple

 各モデルのポート数をまとめると、以下のようになります。

  • 14インチ下位モデル

(旧)14インチMacBook Pro(M3):Thunderbolt / USB 4(USB Type-C)ポート x 2、HDMIポート、SDXCカードスロット

(新)14インチMacBook Pro(M4):Thunderbolt 4(USB Type-C)ポート x 3、HDMIポート、SDXCカードスロット

  • 14インチ上位モデル

(旧)14インチMacBook Pro(M3 ProまたはM3 Max):Thunderbolt 4(USB Type-C)ポート x 3、HDMIポート、SDXCカードスロット

(新)14インチMacBook Pro(M4 ProまたはM4 Max):Thunderbolt 5(USB Type-C)ポート x 3、HDMIポート、SDXCカードスロット

  • 16インチモデル

(旧)16インチMacBook Pro(M3 ProまたはM3 Max):Thunderbolt 4(USB Type-C)ポート x 3、HDMIポート、SDXCカードスロット

(新)16インチMacBook Pro(M4 ProまたはM4 Max):Thunderbolt 5(USB Type-C)ポート x 3、HDMIポート、SDXCカードスロット

屋外や窓辺でも見やすいディスプレイに

Mac 屋外での作業でも画面が見やすくなった(出典:Apple

 ディスプレイに関して注目したいのは2点。1つ目は、3モデルともに、仕様の「SDR輝度」の値(つまり通常作業時の画面輝度)が上がったことです。前モデルでは「最大600ニト」でしたが、これが「最大1000ニト(屋外)」へと変わりました。

 ちなみに、XDR輝度(HDRコンテンツの編集作業中などの輝度)は1000ニトの持続輝度、1600ニトのピーク輝度で3モデルともに共通。前世代から変化ありません。

 2つ目は、Nano-textureディスプレイのオプション(2万2000円)を選択できること。このオプションを選択することによって写り込みや反射を抑えやすくなっています。

 これらの特徴によって、屋外や窓辺などでの作業をする時の視認性が良くなっています。

搭載するカメラがデスクビュー対応に

 前モデルでは「1080p FaceTime HDカメラ」を搭載していましたが、M4シリーズ搭載モデルではこれが「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」に変わりました。ビデオ撮影の解像度は1080p(HD)で共通しています。

 変わったのは機能面で、その名の通り広角カメラで撮影した映像を、真上から俯瞰したように変換する「デスクビュー」機能に対応。またユーザーを画角の中央に調整する「センターフレーム」機能もサポートされています。

Mac カメラが「デスクビュー」や「センターフレーム」に対応(出典:Apple

 こうした変化から、ビデオ通話用途での利用が多い場合や、手元作業の配信用途などを想定する人にとって使い勝手が良くなっていそうです。

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