オフィススタイルのカジュアル化が進む昨今。近年では「スーツにスニーカー」といった着こなしも、一般的になってきました。
とはいえ、オーセンティックな革靴を着用したい場面が存在するのも確かです。ここでは3万円台で購入できるレザーシューズの定番モデルの中から、ビジカジ兼用できるおすすめモデルをピックアップ。その見どころを紹介します。
物欲紳士
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
ビジネスから休日のデニムスタイルまで対応できる1足を探している人には、日本のレザーシューズ界をリードしてきたリーガルの“顔”とも言える名作を紹介します。
「2504NA」は1969年に発売した、リーガルきってのロングセラーモデルです。張り出しの大きなコバ(靴底の側面部)と、クセのないラウンドトゥ。往年の米国靴を彷彿とさせる、ボリューム感のある顔立ちです。ドレッシーすぎないので、デニムなどのカジュアルな装いにマッチする点もポイントです。
構造には、リーガルが得意とするグッドイヤーウェルト製法を採用しています。耐久性が高く、靴底の修理・交換が可能な点が特徴です。底材には、耐候性と耐摩耗性に優れた合成ゴムを使用。着用感は現代的な靴と比較すると硬く、コツコツという靴音も、昔ながらの味わいです。革靴らしいソリッドな履き心地を楽しめます。
約60年にわたる日本人の足跡に想いを馳せながら履きたい1足です。カラーは黒とダークブラウンをラインアップ。公式サイトでの販売価格は3万3000円(税込み、以下同)です。
優れた機能性と運動性を備えた1足を探している人には、アシックスが展開する「ランウォーク」を代表するモデルをおすすめします。
ランウォークのキャッチフレーズは、「走れる革靴」。アシックスがスポーツシューズで培ってきた技術を、ビジネスパーソンに向けて展開しているブランドです。「WR819P」は、ビジネス向けのオーセンティックな外観に、現代的な技術を搭載した1足です。
甲革には上質な国産レザーを使用し、トゥ部(爪先)は程よい丸さのラウンドトゥ。スタイリッシュでありながら尖りすぎない、バランスの良い外観です。WR819Pはドレス感の高いストレートチップのデザイン。特にブラックのモデルは、冠婚葬祭でも着用可能なスタイルです。
WR819Pの最大の特徴は、随所に用いられたハイテク技術です。ライニングには防水性と通気性とを兼ね備えたゴアテックスを使用。中敷とミッドソールにもスポーツシューズ由来の素材を用い、ヒール部にはゲル素材を搭載しています。クッション性が高く、ソフトな履き心地を実現しています。
ビジネスにふさわしい品格を備えた外観に、現代のシューズらしい機能性が加わった1足です。足幅は3Eで日本製、カラーは黒とコーヒー(ブラウン)が用意されています。公式サイトでの販売価格は3万3000円です。
ビジカジスタイルから休日スタイルまでマッチするローファーからは、“ローファーの元祖”として知られる名作を紹介します。
「G.H.バス」は、1876年に米国のメイン州で創業した老舗ブランド。「ウィージャンズ」は、同社が1930年代に発売した、スリッポン(ひもなし)靴のラインです。同シリーズのローファーモデルは、1960年代にアイビーファッションの必須アイテムとして流行。その他にも、マイケル・ジャクソンが華麗に履きこなす姿でも有名です。
「ローガン」は、ウィージャンズのラインアップの中でもスタンダードな、男性向けのローファーモデルです。「サドル」と呼ばれる甲部の補強革により、足を固定するデザイン。ローガンはサドル部に装飾を持たない、すっきりとした外観が特徴です。底付け(靴底の取り付け)は足なじみが良いマッケイ式となっています。
足元を軽やかに演出できる、王道の1足です。甲革は牛革、底材は牛革、もしくは合成ゴムとなっています。公式サイトでの販売価格は3万9600円です。
今回は、実用価格帯の革靴のおすすめモデルを、各ブランドを代表する名品の中から紹介しました。オーセンティックな仕様の1足から現代的な機能性を取り入れたモデルまで、さまざまな製品が存在することが分かりました。
服装について考える際に、トップスやアウターなどを重要視することも多いでしょう。ですが時として、そうした目を引く部分以上に“差が付く”のが足元の装い。シューズをきれいに履きこなすことで、着こなしの完成度がグッと高まります。定番シューズを履きこなすことは、おしゃれになるための第一歩といえるのかもしれません!
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