サムスン電子は8月、スマートウォッチの新モデル「Galaxy Watch8」および「Galaxy Watch8 Classic」を発売しました。
完成度の高い基本仕様に加えて、ユニークな新機能も搭載した、今季注目のスマートウォッチです。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
「Galaxy Watch8」と「Galaxy Watch8 Classic」の違いは、主にそのデザインにあります。
前者がベゼルを感じさせないスマートウォッチらしい外観なのに対し、後者は“クイックボタン”としての役割を兼ね備えたりゅうずや回転ベゼルを備えており、クラシカルな腕時計を思わせる見た目になっています。
「Galaxy Watch8」は、44mmと40mmの2サイズ展開で、カラーはグラファイトとシルバーの2色。「Galaxy Watch8 Classic」は、46mmサイズのみで、ブラックとホワイトの2色展開です。
両者に共通するデザインとしは、コーナーに丸みを帯びた四角形をベースにした「クッションデザイン」を採用していることがポイント。これは「Galaxy Watch Ultra」で初採用されたものですが、本シリーズではラインアップ全体に取り入れられています。この変更に伴う内部構造の見直しによって、薄型化も図られたとのことです。
ソフトウェア面に関しても「One UI 8 Watch」で、新たに「マルチインフォタイル」が追加され、健康指標、天気、予定などの情報をひと目で確認できるようになっていたり、進行中のアクティビティを表示する「Now Bar」に対応していたりといくつかのアップデートがあります。
ハイエンドスマートウォッチならではの特徴として、ヘルスケア機能が充実していることにも注目です。
Galaxy Watch 8シリーズのユニークなヘルスケア機能として、推定した概日リズムから翌朝すっきり目覚められる最適な就寝時間を提案する「就寝時刻のガイダンス」、睡眠中の血管系へのストレスレベルをモニタリングして算出する「血管負荷」、野菜不足かどうかをチェックできる「抗酸化指数」などに注目です。
特に「抗酸化指数」は、ウォッチを一度手首から外し、裏面のセンサーに指の腹を5秒押し当てることで測定するという変則的な使い方をする機能です。測定の進捗は、スマートフォンの「Samsung Health」アプリの画面から確認するという仕組みになっています。
どれも先進的なヘルスケア機能ゆえに、それぞれの実用性については未知数ですが、基本的な測定機能がしっかり備わった上での付加価値なので、ガジェットとして楽しめる要素になっていると感じます。
8世代目の端末ということもあり、フィットネス機能も充実しています。
例えば、マラソン等のエンデュランススポーツに挑戦するうえでトレーニングに役立つのが「ランニングコーチ」機能です。
同機能の利用を開始して、必要項目を入力すると、最初に「ランニングテスト」が実施されます。これによってユーザーのランニングレベルが1〜10の値で算出されます。そして、そのレベルに応じた数週間分のトレーニングプランが作成されるという流れです。
ランニング向けのスマートウォッチとしては珍しくない機能ですが、自己流の走り込みでタイムに伸び悩んでいる人には、役立つかもしれませんね。
また活動量や、睡眠のデータ、睡眠中の心拍数などから算出される「エナジースコア」によって、トレーニングと休息のバランスを可視化できることもポイント。頑張り過ぎを予防するうえで、こうした指標は参考になるでしょう。
従来の「Googleアシスタント」だけではなく「Google Gemini」と連携できることもポイント。口頭での指示によって、さまざまな操作をハンズフリーで実行できます。
Samsung Japan公式のYouTubeでは、Geminiを使って「最新のメールを要約して」や「8分間のジョギングに合う音楽を流して」といった指示をしている様子が紹介されています。
ウォッチのボタンの長押し操作などでGeminiを呼び出したい場合は、ウォッチ側の設定項目を確認のうえ、割り当てられる機能をカスタマイズしておく必要があります。
公式のSamsungオンラインショップにおける通常時の価格は、Galaxy Watch8(Bluetooth)の40mmモデルが5万7900円(税込、以下同)、44mmモデルが6万2900円。Galaxy Watch8 Classic(Bluetooth)の46mmモデルが8万2900円です。
ただし、9月1日(月)9時59分までは発売記念キャンペーンとしてGalaxy Watch8 (Bluetooth)に4400円の割引、Galaxy Watch8 Classic(Bluetooth) に5500円の割引が適用されるので、対象期間中の価格は以下のとおり安くなります。
同キャンペーンは「Galaxy Harajuku」(東京・原宿)、「Galaxy Studio Osaka」(大阪・なんば)でも実施されています。
そのほか、ウォッチ単体でのモバイル通信が可能な「LTEモデル」については、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどで販売されているので、必要に応じてチェックしてみてください。
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