Googleは8月、「Pixel」シリーズのスマートフォンやスマートウォッチ、周辺機器などを一挙に発表しました。
ここでは今回発表されたPixelシリーズのデバイスついて概要を一気にチェックしていきます。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
新型スマートフォン「Google Pixel 10」は、6.3インチディスプレイ搭載のスタンダードモデルです。
画面サイズや、ディスプレイパネルのリフレッシュレート(60〜120Hz)といった仕様は従来世代を踏襲。一方、ピーク輝度は2700ニトから3000ニトに上がり、最小輝度は1ニトまで下げることが可能に。屋外でも暗所でも見やすくなっています。
プロセッサーには、最新の「Tensor G5」を搭載。同社のモバイル向けAI基盤「Gemini Nano」を、オンデバイスで処理できるのがポイントです。
バッテリー容量は、前モデルの4700mAhから4970mAhへと拡大。駆動時間の表記も24時間以上から30時間以上にアップしました。有線充電のスピードが上がったほか、最新のワイヤレス充電規格である「Qi2(チーツー)」をサポートしたことも見逃せません。
背面カメラに関しては、従来世代が2眼構成だったのに対し、広角(4800万画素)、超広角(1300万画素)。望遠(5倍、1080万画素)の3眼に進化しました。光学10倍相当のズームや、最大20倍の超解像ズームを使って遠距離からの撮影を楽しみやすくなっています。
カラーバリエーションは、Obsidian(黒系)、Frost(白系)、Lemongrass(黄色系)、Indigo(青系)の4色が展開されています。
Googleストアでの価格は12万8900円(税込、以下同)〜。発売日は8月28日です。
上位のProシリーズからは、ディスプレイサイズが6.3インチの「Google Pixel 10 Pro」と、6.8インチの「Google Pixel 10 Pro XL」の2モデルが登場。2サイズ展開は従来通りであり、画面のサイズとリフレッシュレート1〜120Hzという仕様も従来世代を踏襲しています。
一方、ピーク輝度は3000ニトから3300ニトへと上がり、さらに明るくなりました。コンテンツ視聴に関しては、低音が強化されたオーディオもポイントです。
プロセッサーは、シリーズ共通の「Tensor G5」を搭載。バッテリー容量は、前モデルの4700mAhから4870mAhへと拡大し、駆動時間も24時間以上から30時間以上へと伸びていることに注目です。またスタンダードモデルと同様に、有線充電のスピードアップや、Qi2への対応も果たしています。
背面カメラ構成については、広角(5000万画素)、超広角(4800万画素)、望遠(4800万画素)の3眼で従来世代からの大きな変化はありません。一方で、従来世代では最大30倍の「超解像ズーム」だった部分が、本世代では最大100倍の「超解像ズーム Pro」に進化しています。
カラーバリエーションは、Obsidian(黒系)、Porcelain(白系)、Moonstone(グレー系)、Jade(黄緑系)の4色。Googleストアの価格は、17万4900円〜です。
ストレージの最小構成が従来の128GBからではなく、256GBからになっていることも見逃せません。発売日は8月28日です。
横折り型のフォルダブルスマートフォン「Google Pixel 10 Pro Fold」も発表されました。
画面サイズは開いて使う内側のディスプレイが8インチのままである一方、閉じた際に使う外側のディスプレイは従来の160mmから162mm(6.4インチ)へ微増しています。
本世代におけるトピックは、耐久性がアップしたこと。ヒンジ部やディスプレイの耐久性が上がり、製品ページでも10年以上使えることがうたわれています。
防水防じん性能に関しても、従来世代と同じIPX8準拠の防水性能をキープしつつ、IP6X準拠の防じん性能が加わっていることがポイントです。
プロセッサーはこちらも「Tensor G5」。他の新モデルと同じく、バッテリー容量が4650mAhから5015mAhまで増えており、駆動時間が24時間以上から30時間以上に伸びました。有線充電のスピードアップや、Qi2への対応も同様です。
背面カメラは、広角(4800万画素)、超広角(1050万画素)、望遠(1080万画素)の3眼構成を維持。超解像ズームは、最大5倍から最大10倍へと強化されています。
カラーバリエーションは、Moonstone(グレー系)とJade(黄緑系)の2色が用意されています。
Googleストアでの価格は、26万7500円〜。発売日は10月9日です。
「Google Pixel Watch 4」は、スマートウォッチの新モデルです。
ケースサイズに関しては、従来通り41mmと45mmの2サイズ展開。表示領域については、両サイズともに10%拡大しており、最大輝度も2000ニトから3000ニトまで上がっています。
プロセッサーには「Snapdragon W5 Gen 2」と「Cortex-M55コプロセッサ」を搭載し、バッテリー駆動時間が伸びたことがポイントです。
特にバッテリー持ちは同シリーズの弱点でもあったので、待望の進化と言えるでしょう。具体的には、常時表示利用時で前モデルの41mmモデルが24時間だったところ、Pixel Watch 4では30時間となり、6時間ほど伸びています。また充電スピードが従来よりも25%高速になったことも見逃せません。
そのほか、デュアル周波数GPSをサポートし、GPS精度が向上したことや、AI関連機能として「手を挙げてGeminiと話す」や「AIを活用したスマート リプライ」に新対応したことなどがトピックです。
バリエーションは、41mmモデルが4種類、45mmモデルが3種類です。
Googleストアでの価格は、5万2800円〜。発売日は10月9日です。
サイズごとのバリエーションは下記のとおりです。
41mmモデル
45mmモデル
ワイヤレスイヤフォンの新モデル「Google Pixel Buds 2a」は、価格を抑えた「Aシリーズ」として初めてANC(アクティブノイズキャンセリング)をサポートしたことがトピックです。
小さくなり軽量化されつつも、プロセッサーには上位モデルと同じ「Tensor A1」を搭載。バッテリー持ち時間は、初代 Google Pixel Buds A シリーズの2倍まで伸びました。またANCをオンにした状態でも、イヤフォン単体で7時間、充電ケースを併用して計20時間の使用が可能です。
Googleストアでの価格は2万3800円。発売日は10月9日です。
ちなみに、完全な新製品ではありませんが、2024年に発売された「Google Pixel Buds 2 Pro」に新色の「Moonstone」が追加されています。
Pixel 10シリーズが、磁力で固定可能な「Qi2」規格のワイヤレス充電をサポートしたことに伴い、Qi2対応のワイヤレス充電器「Google Pixelsnap充電器」(6380円)と「Google Pixelsnap充電器(スタンド付き)」(1万1220円)、スマホリングやスタンドとして使える「Google Pixelsnapスマホスタンド」(5060円)なども販売されています。
それぞれ発売日は8月28日です。Qi2対応世代のPixelスマートフォンを購入した場合には、合わせて検討するとよいでしょう。
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