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「Google Pixel 10」のなにが良くなったのかよく分からないという人に 注目したい5つのポイントを紹介(1/2 ページ)

» 2025年08月31日 07時00分 公開
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 Googleは8月、「Pixel」シリーズのスマートフォンやスマートウォッチ、周辺機器などの新モデルを一挙に発表しました。

スマホ Google Pixel 10(出典:Google

 ここでは、新モデルの中からスタンダードモデルのスマートフォン「Pixel 10」にフォーカスして5つのポイントをチェックしていきます

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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ディスプレイ・スピーカーが若干進化

スマホ 「Pixel 10」と「Pixel 9」(出典:Google

 「Pixel 10」の外観は、従来世代から大きく変更されていません。大部分の仕様に関しても、おおむねマイナーアップデートモデルといった印象です。

 例えば、ディスプレイの具体的なスペックは、画面サイズが6.3インチ、リフレッシュレート60〜120HzでPixel 9から変更なし。画面のピーク輝度は従来の2700ニトから3000ニトへとアップしていますが、日常使いでの大きな体験差はないでしょう。

 ディスプレイに関連したところでは、内蔵スピーカーの性能が向上して高音質化したほか、サウンドの出力も大きくなったとされています。定性的な要素も関わってくる部分なので、音質や音圧の差をどのくらい感じるのかは未知数ですが、動画視聴時の体験などが改良されていることには期待です。

背面カメラに望遠カメラが加わった

スマホ Google Pixel 10(出典:Google

 分かりやすい変化としては、背面カメラが強化されたことが挙げられます。

 前モデルPixel 9の背面カメラ構成は、広角(5000万画素)、超広角(4800万画素)の2眼だったのに対し、Pixel 10では、広角(4800万画素)、超広角(1300万画素)、望遠(5倍、1080万画素)の3眼構成に進化しました。

 これにより、スタンダードモデルでありながらも、光学10倍相当のズームや、最大20倍の「超解像ズーム」を使って遠距離撮影を楽しみやすくなっています。

 望遠撮影を目的に上位モデルを購入しなくて済むというのは、同シリーズを検討してきたユーザーにとって、メリットの大きい部分ですね。

Gemini Nanoをローカルで処理できる

スマホ 「Gemini Live」のイメージ(出典:Google

 Pixel 10シリーズでは、Google独自の最新プロセッサー「Tensor G5」を搭載。通常の処理性能や画像処理性能が強化されているのはもちろん、AI処理に関わるニューラルネットワークの計算に特化したTPU(Tensor Processing Unit:テンソル・プロセッシング・ユニット)が、最大60%強力になったとうたわれています。

 より分かりやすい指標としては、同社のモバイル向けAI基盤「Gemini Nano」をオンデバイスで実行できるということが重要です。

 Pixel 10シリーズでは、20以上のAI関連機能をオンデバイスで処理できます。具体的な新機能として、AIが複数のアプリの情報を横断してテキストメッセージの最適な返信をレコメンドする「マジックサジェスト」などの機能に注目です。

新ワイヤレス充電規格「Qi2」をサポート

スマホ スタンドを使った状態の「Google Pixelsnap 充電器」(出典:Google

 ユーザーの使用体験に関わる部分としては、最新のワイヤレス充電規格である「Qi2」に対応したことが見逃せません。

 対応の「Google Pixelsnap」のワイヤレス充電器を活用することで、スマートフォンの背面に充電器を固定した状態で、最大15W出力のワイヤレス充電を実行できます。

 バッテリー容量自体も、Pixel 9の4700mAhから、4970mAhへと増加。連続駆動時間もPixel 9で24時間以上だったのに対し、Pixel 10では30時間以上にアップしています。プロセッサーやディスプレイなどの省電力化も貢献しているでしょうが、およそ6時間も駆動時間が長くなりました。

 充電関連では、有線充電のスピードが上がったこともポイント。例えば、Pixel 9では、別売りの 「Google 45W USB-C 充電器」を使用した場合、30分で55%まで充電が可能でした。これがPixel 10では別売りの 「30W以上のUSB-C PPS充電器」を使用した場合、約30分で最大 55%まで充電が可能とのことで、低出力の充電器でも同様の充電速度を維持できるようになっています。

カラーバリエーションと主な価格・販路

スマホ Google Pixel 10(出典:ソフトバンク

 Pixel 10のカラーバリエーションは、Obsidian(黒系)、Frost(白系)、Lemongrass(黄色系)、Indigo(青系)の4色です。

 Pixel 9のPeony(ピンク系)、Wintergreen(黄緑系)、Procelain(白系)、Obsidian(黒系)というラインアップと比べると、黄緑とピンクが無くなり、黄色と青に変わったというのが大きな変更点です。

 Google ストアでの価格は12万8900円(税込) 。発売日は8月28日です。メーカー直販のGoogleストアに加え、通信キャリアであるNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルからも同時に発売されます。

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