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初めにお金がかかっても「導入した方が良い家電」4選 FPがお得だと思う「時短家電」を紹介【2025年9月版】(1/2 ページ)

» 2025年09月13日 09時00分 公開
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 共働き世帯や子育て世帯など、仕事と家事・育児の両立に追われて、時間がいくらあっても足りないと感じている人は多いのではないでしょうか。「せめて家事の時間を短縮できれば……」と考えているなら、「時短家電」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

フォト コスパが良い時短家電とは?(出典:photo-ac.com)

 「でも、初期投資にお金がかかるし……」と悩む人に向けて、イニシャルコストやランニングコストなどの金銭面の視点も加えて、FPが考える「導入した方が良い時短家電」を4つご紹介します。時間にゆとりが生まれれば、生活の質が高まる効果も期待できますよ。

石倉博子

石倉博子

ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。

“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。


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FPがおすすめの「時短家電」1:食器洗い乾燥機(食洗機)

 食器洗いは毎日欠かさず行う家事の一つです。食器洗い乾燥機を導入すれば、手洗いに比べて1回あたり20〜30分の時短が可能です。1日2回使えば、年間で300時間程度の家事時間を短縮できます。

フォト パナソニック「プチ食洗 NP-TCR4-W」(出典:Amazon

コスト面

  • イニシャルコスト:卓上型は3万〜8万円、ビルトイン型は8万〜20万円前後
  • ランニングコスト:水道代は手洗いより少なく済むことが多い。電気代と合わせて1回あたり20〜30円程度。手洗いよりも40円程度安く済むという家電メーカーによる試算あり

 例えば、10万円の食器洗い乾燥機を購入した場合、それによって年間300時間の家事時間が短縮されれば、時給1000円換算で約30万円分の時短効果となり、4カ月程度で元が取れる計算となります

 光熱費だけで考えてみると、手洗いよりも1回40円節約できると仮定し、1日2回、年間300日使うと年間2万4000円の節約となります。この場合は4年程度使うと元が取れる計算です(参考:パナソニック「ビルトイン食洗機、わかる・使える!まるごとQ&A」)。

 このように、食器洗い乾燥機は時間とお金の両面でプラスに働く家電と言えます。

FPがおすすめの「時短家電」2:ドラム式洗濯乾燥機

 ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥までワンストップで完了できるため、「洗ったものを干す」時間と「取り込む」時間を節約できます。洗濯機まかせにすることで、1日30分以上の時短効果が得られるでしょう。また、天気を気にせず使用できるのも大きなメリットです。

フォト シャープ「ドラム式洗濯乾燥機 ES-K11C-WL」(出典:Amazon

コスト面

  • イニシャルコスト:10万円〜30万円程度
  • ランニングコスト:1回あたりの電気代約30〜40円(ヒートポンプ式の省エネモデルの場合)

 購入価格は10万円を超えるものが多く、初期費用は高額になりますが、毎日30分以上の時短効果が得られ、天気に左右されないので利便性も高い家電です。

 毎日1回の利用で、年間180時間の節約ができます。時給1000円で換算すると、約18万円分の時短効果となります。本体価格が20万円とすれば、約1年〜2年で元が取れることになります

 毎日の時間短縮と快適性を考えれば、十分コストを回収できる家電ではないでしょうか。

FPがおすすめの「時短家電」3:ロボット掃除機

 ロボット掃除機は、外出中や就寝中でも、床掃除を自動で行ってくれる便利な家電です。セットしておけば毎日家を快適に保つことができるので、共働き家庭やペットを飼っている家庭では特に効果が実感できます。

フォト アイロボット「ルンバ 105 Comboロボット」(出典:Amazon

コスト面

  • イニシャルコスト:2万円〜10万円程度
  • ランニングコスト:フィルターやブラシ交換に数千円〜1万円程度(毎年かかるわけではない)。電気代は1回数円

 ロボット掃除機をうまく使えば、掃除機がけに費やす労力と時間をゼロに近づけてくれます。仮に毎日15分の掃除機がけを代行した場合、年間で90時間削減できます。時給1000円で換算すると、9万円分の時短効果となります。高性能モデルでも1年かからずに元が取れる計算です。

 掃除機がけは労力が大きいので、かけた費用に対して得られる満足感は大きいと言えます。

FPがおすすめの「時短家電」4:電気圧力鍋

 材料を入れてボタンを押すだけの“ほったらかし調理”ができる電気圧力鍋は、最近注目の時短家電です。火加減を見る必要がないので、調理中に他のことができます。また、調理の手間と時間が省けることで、自炊のハードルが下がり、外食の機会を減らす効果も期待できます。

フォト パナソニック「電気圧力鍋 NF-PC400-K」(出典:Amazon

コスト面

  • イニシャルコスト:1万円〜3万円程度
  • ランニングコスト:1回の調理の電気代は10〜20円程度。通常のガス調理よりも安く済む傾向

 電気圧力鍋は圧力をかけて調理するため、短時間で食材に火を通すことができます。そのため通常のガスを使った調理と比べて、20〜30分程度時間を短縮できます。週3回利用する場合、1回20分時短できるとすると、年間で約50時間節約できます。

 時給1000円で換算すると、約5万円の時短効果となります。2万円程度の電気圧力鍋なら、およそ半年で元が取れる計算です。

 また、電気圧力鍋を購入したことで外食の機会が減るようなことがあれば、食費削減によって節約効果はさらに大きくなります。

まとめ

 時短家電を購入することは、お金で時間を買う投資に近いものがあります。時短家電によって生まれた時間が必ずしも金銭的価値を伴うわけではありませんが、時間単価によって具体的に表すことで、導入した場合の効果の程度が見えてくると思います。

 家電なので電気代はかかりますが、最新モデルは省エネ設計が進み、電気代を抑えられるものが増えています。むしろ従来のやり方を踏襲するよりも、光熱費がかからないケースも多く、その点でも導入を後押ししてくれるでしょう。

 時間の節約と、長期的に見ればお金の節約にもなる時短家電は、さらに労力も節約できます。食器を洗う手間、洗濯物を干す手間、掃除機をかける手間、調理する手間、これらが省けること、実はこれが一番ありがたいのではないでしょうか

 時短家電の導入が日々の暮らしにゆとりをもたらしてくれるかもしれませんね。

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