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「iPhone 17 Pro/17 Pro Max」は何が変わった? 進化点を5つのポイントでチェック【2025年9月版】(1/2 ページ)

» 2025年09月14日 06時00分 公開
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 Appleは9月10日早朝(日本時間)、iPhoneの新モデルを発表しました。

 なかでも上位シリーズの「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Pro Max」は、従来モデルと比べてもデザインや仕様の刷新が大きく、よりプロユースな機材としての存在感を強めた印象です。

スマホ iPhone Air(出典:Apple

 ここでは「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Pro Max」について5つのポイントをチェックしていきます

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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デザイン

スマホ 「iPhone 17 Pro/17 Pro Max」。カラーバリエーションは「ディープブルー」「コズミックオレンジ」「シルバー」の3色(出典:Apple

 「iPhone 17 Pro」と「iPhone 17 Pro Max」の画面サイズは、それぞれ6.3インチと6.9インチ。従来世代のiPhone 16 Pro/16 Pro Maxと共通しています。

 一方、大きく変わったのは、その外観です。特に、従来は背面カメラ周りだけにあった出っ張りが、横長に幅いっぱいに伸びたことで、印象がガラッと変わりました。

 またMagSafe対応のアクセサリが固定される位置には、縁の丸い四角形のような枠があり、カラーは全体で統一されているものの、表面仕上げの違いから、一見するとツートーン風の雰囲気に仕上がっていることも特徴です。

 素材に関しては、従来世代ではチタニウムが採用されていたのに対し、今世代ではアルミニウムの削り出しに変わったことがポイント。航空宇宙産業で使われる7000シリーズのアルミニウム合金が採用されており、ヘアライン加工を施した光沢感のある見た目に整えられています。

 アルミニウムを採用したメリットのひとつとしては、放熱製が高いことが挙げられます。内部構造としても、独自のベイパーパーチャンバー(シート型の金属製放熱材)を新たに搭載しており、負荷の高い処理も行いやすいように放熱性能を高めてきたと言えます。

 ディスプレイ面には、従来世代の3倍の耐擦傷性能を持つ「Ceramic Shield 2」が採用されています。今世代からは背面にも「Ceramic Shield」が使われ、さらに傷に強くなったようです。

4倍望遠カメラ

スマホ iPhone 17 Pro/17 Pro Maxの背面カメラ(出典:Apple

 背面カメラは、従来の「iPhone 16 Pro」世代はメイン(48MP)+超広角(48MP)+望遠(12MP)という構成でしたが、今回の「iPhone 17 Pro」世代では、メイン(48MP)+超広角(48MP)+望遠(48MP)となり、3つのカメラが4800万画素で統一されました。

 この新しくなった48MP望遠カメラは、倍率としては光学4倍相当なので、実は前世代の5倍望遠と比べると一見グレードダウンしているように感じます。しかし、前モデルより56%大きくなったイメージセンサーの中央の1200万画素のみを用いることで、解像感を維持したまま追加で2倍のズームを実行できる仕組みがあり、合計すると8倍のズームが可能。結果として、従来世代よりも高倍率の撮影ができるようになっているというわけです。デジタルズームも活用した場合には、最大40倍までの撮影が可能です。

 プロの映像製作者やコンテンツクリエーター向けではありますが、ビデオ撮影機能が強化されたことも重要なトピックです。具体的には、「ProRes RAW」「Apple Log 2」などの動画フォーマットのサポート、複数のカメラからの映像や音声入力を正確に同期させる技術「Genlock」に対応しています。

前面カメラの強化

スマホ 前面カメラ使用時に、縦持ちで横位置の写真が撮れる(出典:Apple

 前面カメラに大きなアップデートがあったことも今世代の特徴です。

 iPhone 17世代では、1800万画素の正方形のセンサーを搭載した「センターフレームフロントカメラ」が搭載されていて、端末を縦・横のどちらに構えるかによらず、縦長・横長の撮影自在に行えるようになっています。横長の記念撮影をする際に、iPhoneを縦に持ったままで撮影できるということです。

 またAIによって、自動的に画角が調整される機能が備わっていることもポイントです。たとえば、複数人での記念撮影をする場合には、全員がフレーム内に収まるように、自動で画角が調整されます。

 他にも背面カメラと前面カメラを同時に使用して撮影する「デュアルキャプチャ」機能なども使えるようになっており、対応できる用途が広がったことも見逃せません。

物理SIM廃止と通信仕様の強化

スマホ 物理SIMの廃止に伴いバッテリースペースが増加し電池持ちが強化(出典:Apple

 多くのユーザーに影響する重大な変化としては、今世代のiPhoneから物理SIMカードが使えなくなり、eSIMのみになったことを抑えておきましょう。

 これまで物理SIMを使ってきた人は、機種変更に伴ってそれをeSIMに変換する手順が必要になります。

 またiPhone 17 Proシリーズが搭載するプロセッサーは6コアCPUと6コアGPUを備えた「A19 Pro」であり、さらにAppleが設計したワイヤレスネットワークチップ「N1」なども採用されています。

 これにより従来通り「Wi-Fi 7」や「Thread」などに対応し、さらに「Bluetooth 6」もサポート。加えて、インターネット共有やAirDropなどの機能のパフォーマンスも向上したとのことです。

 そして、物理SIMカード用に配分されていたスペースが空いたことで、搭載できるバッテリー量が増えており、電池持ちがかなり強化されているのも見逃せないポイントです。iPhone 16 Proではビデオ再生時間が最大27時間だったのに対し、iPhone 17 Proでは最大33時間まで増えています。

最小容量は256GBになり、価格は18万円弱〜

スマホ iPhone 17 Pro/17 Pro Max(出典:Apple

 Apple StoreオンラインにおけるiPhone 17 Pro /17 Pro Maxの価格は、それぞれ17万9800円(税込、以下同)〜と、19万4800円〜です。

 ストレージのバリエーションはそれぞれ256GB/512GB/1TB、256GB/512GB/1TB/2TBとなっており、Pro Maxの方のみ2TBモデルも選択できます。従来世代ではストレージの最小容量が128GBだったのに対して、iPhone 17 Proシリーズでは最小構成で256GBからになっていることも逃せません。

 最小構成の価格を、スタンダードモデルの「iPhone 17」(12万9800円)と比べると、+5万円でProシリーズに手が届くことになります。また、今年は新モデルの「iPhone Air」(15万9800円)も展開されており、比較検討は念入りにしておきたいところです。

 iPhone 17 Pro /17 Pro Maxは、9月12日の21時から予約注文が開始され、同月19日に発売を迎えます。

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