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3年ぶりの新モデル! 「AirPods Pro 3」は何が変わった? 5つのポイントでチェック【2025年9月版】(1/3 ページ)

» 2025年09月26日 12時00分 公開
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 Appleは9月19日、ワイヤレスイヤフォンの上位モデルである「AirPods Pro」シリーズの最新モデル「AirPods Pro 3」を発売しました。前モデル「AirPods Pro 2」の発売が2022年なので、実に約3年ぶりのアップデートとなります。

イヤホン Apple Watch SE 3(出典:Apple

 ここでは「AirPods Pro 3」について、5つのポイントでチェックしていきます

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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ノイズキャンセリングがさらに強化

イヤホン AirPods Pro 3は、ノイズキャンセリング性能が、第一世代比で4倍までアップした(出典:Apple

 AirPods Pro 3では、雑音や環境音を打ち消す従来のANC(アクティブノイズキャンセリング)の機能に加え、新たにフォーム材が入った新設計のイヤーチップを登載することで、パッシブノイズキャンセリングも強化されました。

 AirPods Proシリーズのノイズキャンセリングの精度は、第一世代モデルのそれと比べて何倍かで表現されてきましたが、AirPods Pro 2のそれが第1世代モデルの最大2倍だったのに対して、AirPods Pro 3では最大4倍へとアップデートされました。

 音響をよくするために各種設計やソフトウェア処理なども見直されており、低音域のサウンド、空間オーディオ、外部音取り込みモードなど、それぞれの音質や体験が改良されていることも押さえておきましょう。

ワークアウトのための心拍センサーを登載

イヤホン AirPods Pro 3に登載されるセンサーは、不可視光を毎秒256回放ち、血流の光吸収を測定する仕組み(出典:Apple

 AirPods Pro 3では、同シリーズとして初めて心拍センサーを登載したことが重要なトピックです。

 装着時に心拍数を測定し、加速度センサーやジャイロスコープ、GPSなどから得られた情報を統合することで、これまでApple Watchの着用時に利用できるワークアウト測定と近いことを実現します。

 AirPods Pro 3を使って、測定できるとされるワークアウトは最大50種類。アプリにおけるムーブリングやバッジの獲得などの仕組みもApple Watchのそれと共通しています。

 今回のワークアウト用途の強化に伴い、耐水性能が強化されたことも見逃せません。従来モデルでは防塵防滴性能がIP54準拠(IPX4=水しぶきに耐えられる)でしたが、AirPods Pro 3ではIP57(IPX7=水深1mで約30分間の水没に耐えられる)に改良されています。ワークアウトで汗だくになるような使い方をしても安心です。

 ちなみに、2025年秋の新OSで追加される「Workout Buddy」機能も、対応するiPhoneとAirPods Pro 3のみで利用できるとのこと。現時点で日本語には対応していませんが、新しいヘルスケア機器としてのポテンシャルを秘めています。

再生時間が伸びた

イヤホン AirPods Pro 3(出典:Apple

 AirPods Pro 3では、1回の充電で利用できる再生時間が伸びました。

 従来世代は、ANCを有効にした状態で6時間でした。AirPods Pro 3では、それよりも33パーセント伸びて8時間の連続再生が可能になっています。

 ちなみに、AirPods Pro 3で「ワークアウトのための心拍数センサー」を使用する場合でも、最大6.5時間の再生が可能とされており、従来世代よりも長くなっているのがわかります。

 充電ケースを併用した場合の再生時間の表記に関しては、AirPods Pro 2では「最大30時間の再生時間」だったのに対して、AirPods Pro 3では「アクティブノイズキャンセリングを有効の場合、最大24時間の再生時間」という表記になっており、純粋な比較は難しそうです。

同梱品が変わった

イヤホン イヤーチップに「XXS」が追加された(出典:Apple

 比較的地味な部分ですが、同梱品にも主に2つの変化がありました。

 1つ目は、AirPods Pro 3では、USB Type-C充電ケーブルが同梱されなくなったこと。充電ケーブルは別途用意する必要があります。

 ちなみに、従来モデルが2023年に「AirPods Pro(第2世代)」としてUSB Type-C化されたタイミングでは、公式ストア価格は3万9800円(税込、以下同)で、USB Type-Cケーブルも同梱されていました。今回のAirPods Pro 3は、価格は3万9800円で維持されてはいますが、USB Type-Cケーブルは付属していないというわけです。

 2つ目は、イヤーチップのサイズが増えたこと。従来は同梱されるシリコーン製イヤーチップがXS/S/M/Lの4サイズでしたが、AirPods Pro 3では、XXS/XS/S/M/Lの5サイズに増えています。耳のサイズが小さい人もよりフィットした状態で使えそうですね。

ライブ翻訳が年末までに日本語対応

イヤホン AirPods Pro 3を介した「ライブ翻訳」機能を使えば、違う言語を話す話者同士でも、同時通訳が入るような感覚で会話ができると紹介された(出典:Apple

 まずはベータ版として提供される予定ですが、一部の言語に対応した「ライブ翻訳」機能が使えることも大きな魅力です。

 リアルタイムに音声翻訳をしてくれる通訳系の機能は、最近では珍しくなくなってきましたが、AirPods Pro 3を通じて利用するメリットは、対面で会話している相手の声をANCで低減して翻訳した音声に集中できることでしょう。

 対応言語は、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語の5つ。そして、2025年末までに日本語を含め、イタリア語、韓国語、中国語(簡体字)の追加4言語にも対応する予定とのことです。海外旅行や出張の機会が多い人は、今後の情報にも注視しておきましょう。

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