筆者は、1年ほど前からApple Watchの使用をやめて比較的安価なスマートバンドを使用するようになりました。
ここでは、筆者がApple watchからスマートバンドに変えて感じたメリットを紹介していきます。
福山忠秀
Fav-Log編集部員。学生時代はモノ系ブログを運営し、大学卒業後はモノ系媒体の企画営業としてスマートフォンやオーディオ製品のプロモーションに携わる。その後もコンシューマー向け媒体で、企画・進行として6年の経験を積んだのちFav-Log編集部へ。趣味のモノはカメラやオーディオをはじめとした家電・ガジェットや、自転車、ファッションなどデジタルからアナログまで多岐にわたり、気になった製品ジャンルはとことん調べるデータ収集タイプのオタク。
「HUAWEI Band 9」は、スマートバンドの人気シリーズ「HUAWEI Band」の2024年モデルです。
厚さ8.99mm、重さ14g、ディスプレイサイズ1.47インチとコンパクトで着けやすいサイズ感や、肌に優しく滑らかな手触りの素材「フルオロエラストマー」を採用したことによる優れた着け心地が特徴です。
最近のスマートバンドらしく、心拍数と血中酸素レベルの24時間モニタリングに対応。睡眠モニタリング機能として「HUAWEI TruSleep 4.0」を搭載し、睡眠中の呼吸乱れ検知にも対応します。
また、このモデルから運動センサーが従来の6軸から9軸になり、ユーザーの動きや姿勢をより正確に判断できるようになっています。
現在は、睡眠分析機能や運動センサーがさらに強化された後継モデル「Huawei Band 10」が発売されています。
筆者が購入した時の価格は7800円(税込、以下同)。現在は後継モデルが出たこともあり、実売価格は4500円前後まで下がっています。
後継モデルHuawei Band 10も約5500円から購入できるので、今から買うのであればHuawei Band 10が良さそうです。
筆者がApple Watch(第2世代SE)の使用をやめた最大の理由は、バッテリー持続時間の短さです。
カタログスペックでは、最大18時間の駆動時間がありますが、実際に使っていると、朝の8時に起きてから夜の0時まで着けていた場合、なんとかギリギリもつといった感じです。
一応16時間は使用しているので、ほぼカタログスペック通りではあるのですが、起きている時間だけバッテリーが持続するレベルだと、夜につけっぱなしにして睡眠のトラッキングに使用した場合、次の日に使えないということになります。
起きた後に急速充電しようとしても、Apple Watch SE(第2世代)は約1.5時間で最大80%充電というスピードなので、朝のちょっとした時間で充電するのが難しく、約1.5時間なんとか充電する時間を確保したとしても80%前後だと起きて活動している時間すらもたない可能性が高くなります。
通知のピックアップと日常のトラッキングがメイン用途である筆者の場合、正直最も使いたいトラッキング機能は、体調や体力、休息時間の把握・調整に役立つ睡眠分析だったのですが、睡眠分析に使用すると日中まともに使えないというジレンマが発生していました。
最新の上位モデル「Apple Watch Series 11」であれば、最大24時間のバッテリー持続時間があり、約30分で最大80%充電、15分の充電で最大8時間の通常使用。5分の充電で最大8時間の睡眠記録が可能なので、起きている間のトラッキングと睡眠分析の両立ができそうです。
しかし、それでも寝る前に5分、朝に30分は必ず充電する――といった形で、充電管理は細かくする必要がありそうです。さらに値段はApple Watch SEと比べて約1.5倍以上高くなります。
またSEシリーズの最新モデル「Apple Watch SE 3」は、最大持続時間は18時間で据え置き、急速充電のスピードも80%までの充電に約45分、100%までの充電に約75分なので、毎日活動中と睡眠中のトラッキングを両立するのは難しそうです。
このバッテリー持続時間の短さから発生する日中の使用と睡眠分析の両立が難しい点や、最新モデルで可能になったとしても厳密な充電管理が必要になりそうな点が、Apple Watchから乗り換える理由、最新モデルもスルーする理由となりました。
HUAWEI Band 9は、最大で約14日間のバッテリー持続時間があり、約5分間で最長2日間使用可能なレベルまで充電ができます。
このバッテリー持続時間のおかげで、2、3日に1回5分間充電するだけで、起きている間も寝ている間もバッテリーを気にせずにトラッキングができます。
実際に、寝る前に装着して再び寝る前までの丸1日使っても90%以上バッテリーが残っているという感じです。もし3日に1回の充電を忘れても70%以上充電が残っているので、厳密に充電サイクルを守る必要がないためストレスなく運用できます。
Huawei Bandに限らず、最近のスマートバンドはだいたい10日間以上のバッテリー持続時間があるので、スマートウォッチのバッテリー持続時間がネックに感じたら、スマートバンドを購入するとストレスが減るかもしれません。
スマートバンドはコスパに優れた商品が多いのも魅力で、おそらくジャンルの中で人気ツートップの商品である「Huawei Band」や「Xiaomi Smart Band」は、どちらも最新モデルでも6000円前後で購入することができます。
また価格が安いのでラフに使いやすいのもメリットで、さまざまなスポーツのトラッキングに気兼ねなくガシガシ使えます。そもそもコンパクトなので、運動中もApple Watchに比べてぶつけたり、どこかに引っかけたりしづらくなっています。
そして、コスパがいいので「最悪壊れてもいいや」という覚悟のうえではありますが、サウナ中も着けやすいのはサウナ―の筆者が感じているメリットです。
実際にサウナでも複数回使っていますが、冷たい水で濡らしたタオルを上から巻かないと高温によるシャットダウンが起きてしまうものの、シャットダウンが起きた場合も再起動すれば故障せず問題なく使えています。
ちなみにサウナ施設によっては、スマートウォッチの使用を禁止している場合もあるので、その点はしっかりと使用前に確認するようにしましょう。
Apple Watchに限らず、現在使っているスマートウォッチのバッテリー持続時間が気になる場合は、スマートバンドも検討してみるのがおすすめです。
特に用途が通知の確認や日々のトラッキングがほとんどという場合は、スマートバンドの方が使いやすくコストも抑えられます。
ブランドやデザインへのこだわりがあって使っている場合や、スマートバンドだと搭載しているモデルが無い機能を使いたい場合は別ですが、使用する機能が絞れる場合は、スマートバンドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
機能が多いApple Watchをはじめとしたスマートウォッチよりも、むしろ活躍の機会が増えるかもしれません。
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