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簡単なカスタマイズ

 Analogの設定ファイル「analog.cfg」内容を詳しく見る前に出力されるレポートの概観設定について触れておこう。

 一般のユーザーがいちばん最初に気になるであろう「出力レポートの日本語化」と,「IPアドレスのホスト名への変換」の設定方法を解説する。この設定を通して,analog.cfgを理解していただきたい。

レポートメッセージを日本語化してみよう

 作成されたレポートを見ていちばん最初に気づくのは,表示されている言語が英語であることだろう。簡単な単語が多いものの,ログの量が多いことからも日本語で表示させたいと思う人が多いはずだ。そこで,レポートで使用さ れる言語を日本語にする方法を紹介しよう。

 実は,Analog 4.11では日本語のメッセージファイルが既に用意されている。このため,設定を切り替えるだけで日本語利用ができるのだ。

 具体的には,analog.cfgファイルの中で,次のように指定するだけでよい。

LANGFILE lang/jp.lng

 このように指定すると,日本語が使用されるようになる。
画面

標準では逆引き記録設定がされていない

 Apacheの標準設定(httpd.conf)では,IPアドレスからホスト名を逆引きしないようになっている。 httpd.confの「HostnameLookups」項目が「off」に設定されている場合が多い。これは,httpサーバにアクセスのあるたびに逆引きするのではレスポンスが遅くなるからである。

 しかし,Analogなどでドメインごとのアクセス数などを調べるためにはホスト名を知る必要がある。Analogでは「ドメインレポート」としてドメインごとの統計を表示させることができるが,標準設定では「未解決アドレス」が100%となっており,このレポートが意味をなさない状態である。

 そこでホスト名の逆引きを行って,ドメイン別のレポートを作成してみよう。

 Analogでは,DNSに問い合わせをする時間を稼ぐために,いちど調べた内容をキャッシュファイルに保存することが可能だ。このキャッシュファイル名は,analog.cfgの中で,

DNSFILE dnsfile.txt

 として設定される。また,どのようにホスト名の解決を行うかについては,次のような解析レベルが用意されている。

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