Exchange 2000徹底解剖
変貌するExchange 2000

 ところで,追加作成したストア群は,フォルダ内のデータベースファイルの実体にどのような影響を与え,どのように関連しているのだろうか。

 Exchange 2000 Enterprise Serverをインストールした直後,Exchange 2000 自身は標準でC:\Program Files\Exchsrvrフォルダに格納され(ちなみに,Exchnage Server 5.5は標準でC:\Exchsrvrフォルダに格納された), データベースファイルはExchsrvrフォルダの下にMDBDATAという名前で格納される。このMDBDATAフォルダこそが,「最初のストレージグループ」の実体であり,下記に示すのがこのフォルダ内のファイル構成である。

Fig.1-10 最初のストレージグループ(上)と標準のストア(下)(図版をクリックすると拡大可能)
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 PrivとPubのそれぞれに,EDBファイルとSTMファイルが用意されている。つまり,メールボックスストアはPriv.edbファイルとPriv.stmファイルを組み合わせたものであり,パブリックフォルダストアはPub.edbファイルとPub.stmファイルを組み合わせたものである。E00.logなどのトランザクションログファイルは,MDABATAフォルダ内(最初に作成されたストレージグループ内)で共有されている。

 ここで,同じストレージグループ内に,新たなメールボックスストアを「Second MailBox Store」という名前で,パブリックフォルダストアを「Second PublicFolder Store」という名前で,それぞれ1つずつ作成したとする(ただし,新たなパブリック フォルダストアを作成するには,あらかじめ新しいパブリックフォルダツリーを作成しておく必要がある)。この場合,ファイル構成は次のように変化する。

Fig.1-11 最初のストレージグループ(上)と追加ストア(下)(図版をクリックすると拡大可能)
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 MDBDATAフォルダ内には,新たに作成したストアに対応するEDBファイルとSTMファイルが作成されている(具体的には,Second MailBox Store.edbファイルとSecond MailBox Store.stmファイル,Second PublicFolder Store.edbファイルとSecond PublicFolder Store.stmファイルが生成される)。トランザクションログファイルは,MDBDATAフォルダ内で共有されるので,新たに生成されることはない。

 パブリックフォルダは,ストアと階層が1対1の関係になるため,パブリックフォルダストアを2つ作成する場合には,新たに2つのパブリックフォルダ階層を用意する必要があるので注意してほしい。また,新たにストアを作成すると,そのストアをマウント(利用可能な状態にすること)するかどうかを問われる。1つのストレージグループに複数のストアを格納する場合は,ストアごとにマウントおよびディスマウントを設定することができる。

 次に,「Second Storage Group」という名前で2つ目のストレージグループを作成してみよう。すると,exchsrvrフォルダの下に,MDBDATAフォルダとは別途「Second Storage Group」という名前のフォルダが作成される。このストレージグループにはまだストアを作成していないので,EDBファイルやSTMファイルなどは存在しない。複数のストレージグループを作成した場合,1つのストレージグループに障害が起こっても,ほかのストレージグループには影響が及ばない。1度作成したストア, ストレージグループ, トランザクションログファイルはExchangeのシステムマネージャを使用して, 別の場所に移動することができる。耐障害性やパフォーマンスを考えた場合,各ストレージグループやトランザクションログファイルを異なるドライブに作成するとよいであろう。

Fig.1-12 追加したストレージグループ(図版をクリックすると拡大可能)
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