Exchange 2000徹底解剖
開発環境としてのExchange 2000 Server

WebDAVによるファイルのプロパティ操作
●プロパティの設定
 次に,プロパティの設定方法を説明する。

 プロパティを設定するには,PROPPATCHメソッドを使う。PROPPATCHメソッドではsetエレメントを利用し,設定するプロパティを次のような書式のXMLでサーバーに指定する。

<propertyupdate>
  <set>
    <prop>
      <プロパティ名>
        プロパティに設定する値
      </プロパティ名>
    </prop>
 …必要なだけpropエレメントを続ける…
  </set>
</propertyupdate>

 設定されたプロパティを削除することもできる。その場合は,次のようにremoveエレメントを用いる。

<propertyupdate>
  <remove>
    <prop>
      <プロパティ名/>
    </prop>
 …必要なだけpropエレメントを続ける…
  </remove>
</propertyupdate>

 なお,1つのpropentryupdateエレメント内にsetエレメントとremoveエレメントとを混在させれば,設定と削除を同時に指定することも可能である。

 たとえば,“http://www.foobar.co.jp/public/myData/test.doc”というURLで示されるOfficeドキュメントのタイトル(urn:schemas-microsoft-com:office:officeネームスペースのTitleエレメント)を“MyDocument”に変更したい場合,List 6に示す指示をサーバーに送信することになる。List 6のデータを送信した結果は,List 7のようになる。

 なお,当然のことながら,プロパティを設定するためには,ユーザーにプロパティを設定する権利があることが前提となる。このような権利がない場合,プロパティの設定操作は失敗する。

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