業界初、Microsoft Exchange 2007のプロトコル最適化、リバーベッド第5世代 Riverbed Optimization System

» 2008年02月25日 00時00分 公開
[谷古宇浩司,@IT]

 WAN環境最適化製品を提供するリバーベッドテクノロジーは2月25日、5世代目となる「Riverbed Optimization System」(RiOS)を発表した。Microsoft Exchange 2007のアプリケーションプロトコルを最適化する機能を搭載したほか、仮想エッジサービス(RiOS Services Platform:RPS)を実現する機能も追加した。

 Microsoft Exchange 2007(MAPI 2K7)に特化したプロトコルの最適化を提供するのは「WDS(ワイドエリアデータサービス)ベンダとして初めてのこと」(同社)。WANを介して接続された支店(拠点)のクライアントとデータセンター間のトラフィックの無駄を排除する。同社によると「Exchange 2007のトラフィックで97%のデータ削減が可能」という。現在は非暗号モードをサポート。

リバーベッド写真 リバーベッドテクノロジー マーケティングマネージャー 伊藤信氏

 仮想エッジサービス(RPS)は、RiOS上に保護された区画を仮想環境で設け、Steelhead(WAN最適化アプライアンス)のオペレーションとは隔離した形で、ソフトウェアサービスを提供するもの。現時点では、リバーベッドがプリントとプロキシ・ファイル・サービス(PFS)を無料で提供しているが、今後パートナー企業との連携により、提供できるサービスの数を増やしていく。ビデオ・ストリーミングやセキュリティ、認証、ディレクトリ・サービスを想定している。支店(拠点)に物理的なサービス配信のためのサーバを設置する必要がないというメリットがある。

 そのほかの改善ポイントとしては、業務系Webアプリケーションのパフォーマンス改善促進機能の強化が挙げられる。対象は、SAP NetWeaver、オラクル、ピープルソフト、JDEdwards、マイクロソフト(SharePoint、Outlook Web Access)、シーベル。プロトコルの余分な対話と遅延を削減することで、パフォーマンスの向上を図る。

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