インテルは5月13日、同社IT部門が取り組む社内システム運用管理の業務効率化とその成果を発表した。
同社は年1回、IT部門の活動内容を「インテル IT パフォーマンス・レポート」として公開している。2007年のレポートは、同社の社内IT戦略が従来の高コスト・高アウトプット型から、効率重視へシフトしつつあることを示している。インテル 情報システム部長の海老澤正男氏は、次のように説明する。
「2007年、われわれは『オペレーショナル・エクセレンス』という戦略目標を掲げ、標準化されたコスト効果の高いIT環境をビジネス部門に提供してきた。IT部門要員の約10%削減、ERP環境の統合、地域ごとに異なるアプリケーション環境の標準化などにより、大幅なコスト削減を達成した」(海老澤氏)
同社ではこのほかにも、IT部門のビジネスプロセス改善による効率化とコスト削減、人材育成の強化、ITガバナンス向上などで成果を挙げたという。また、2007年中ごろからは新規に導入するPCはすべてvProテクノロジー対応機種とし、運用管理コストのさらなる削減を図る。
同社はこうした取り組みの内容をレポートとして発表するだけでなく、「IT@Intel」というプログラムの一環としてイベントやオンライン・コミュニティなどを通じて公開している。こうした活動について海老澤氏は、「インテルの技術を、システムを構成するパーツとしてだけではなく、ビジネスを支えるITプラットフォームの技術としてアピールしていく」とその目的を説明した。
同社はさらに、データセンター運営の効率化にも取り組む。仮想化やマルチコア化によりサーバーを集約。世界中に117カ所あるデータセンターを2014年までに8カ所に統合し、10億ドルのコスト削減を目指すとしている。
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