●利用している回線の種類
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回線別で見ると、フレッツ・ISDNを含めたISDN回線が全体の52.6%を占めている。安価な常時接続や便利な付加機能など、ISDNの存在意義は衰えていないようだ。また、ADSLは地域によっては提供されていない場所もあるが、フレッツ・ISDNなら全国津々浦々で利用可能だ。
アナログ回線の利用者もまだまだ多い。PHSを利用した定額制接続の「AirH"」利用者は3.7%。最近では128Kbpsサービスも開始され、モバイル用途だけでなく、固定接続用としても十分利用できる実力を兼ね備えている。
●現在、プロバイダの乗り換えを検討していますか?
●現在、ブロードバンドの導入を検討していますか?
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プロバイダの乗り換え意識調査では、35.9%の人が「検討している」と回答。前回50%以上であったことを考えると、かなり減少している。接続環境に不満を持つ人の多くが、すでにブロードバンド系に移行したため、ナローバンド系で検討する人が減ったためと思われる。
ただし、「ブロードバンドの導入を検討していますか?」という問いかけには、63%もの人が「検討している」もしくは「申し込み手続き中」と答えている。この結果を考慮すると、プロバイダの乗り換えを「検討していない」と回答した人の中にも、ブロードバンドへの移行を考えている人が多く含まれると推測される。プロバイダは変えずにブロードバンドを導入したいと考えている人がけっこういるようだ。
プロバイダを乗り換える 理由もブロードバンド
一方、プロバイダの乗り換えを検討している人に、その理由を尋ねたところ、31.7%の人から「他のプロバイダのブロードバンドサービスの方が魅力的」との回答が得られた。これは、ブロードバンド導入を機にプロバイダも乗り換えてしまおうと考えている人が多いことを意味する(実際にブロードバンドを導入した人の乗り換え傾向については次のページ参照)。「料金が高い」と回答した人も24.7%に上り、プロバイダの値下げも限界にある中、利用者との意識のギャップがなかなか埋まらない様子がうかがえる。
ブロードバンドを検討して いない人の理由は?
ブロードバンドの導入を「検討していない」と答えた人(36.9%)に目を向けてみると、その理由で一番多いのが、「導入したいがサービス提供エリア外」(24%)というもの。ナローバンド利用者のブロードバンドへの関心の高さを物語る数字だ。
ただし、その一方で、「料金が高い」「利用時間が短い」の理由で、ブロードバンドに必要性を感じていない人も35.2%存在する。ADSLの料金が劇的に下がったいま、ダイヤルアップで月に15〜20時間も接続すれば、ADSLの方が安く済む。このように回答するのは、実際にインターネットの利用時間の短い人が多いのだろう。自分とネットとの距離感を正確に自覚した堅実な利用者と思われる。
●プロバイダの乗り換えを検討している理由
理由 |
割合(%) |
ほかのプロバイダのブロードバンドサービス内容の方が魅力的 |
31.7 |
料金が高い |
24.7 |
つながりにくい、トラブルが多い |
12.8 |
ブロードバンド対応コースがない、もしくはエリア外 |
11.2 |
電子メール/ホームページ関連サービスが不十分 |
4.0 |
ユーザーサポートが不十分 |
3.6 |
ダイヤルアップ用アクセスポイントが不十分 |
2.0 |
ウイルス対策サービスが不十分 |
1.6 |
その他 |
8.3 |
●ブロードバンドの導入を検討していない理由
理由 |
割合(%) |
導入したいがサービス提供エリア外 |
24.0 |
料金が高いから |
17.9 |
インターネット利用時間が短いから必要ない |
17.3 |
導入までに手間がかかりそう・難しそう |
13.9 |
引っ越したら使えなくなる可能性があるから |
5.2 |
その他 |
21.8 |
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