大量の迷惑メール送信で世界最悪級のスパム業者にランクされていた学生らが、米テキサス州で摘発された。
同州検事総長の1月13日の発表によると、摘発されたのはテキサス大学学生のライアン・サミュエル・ピティラックとマーク・スティーブン・トロッテーの両被告。ネバダ州で登記していたPayPerActionなど3社を経営していたとされ、米CAN-SPAM法に基づき同州が提訴。州の電子メール/勧誘法などに違反した罪にも問われている。同被告はスパム監視団体SpamHaus.orgのランキングで、世界4番目の大規模スパム業者にランクされているという。
捜査の過程では、Microsoftや市民がおとりの電子メールアカウントで受信した迷惑メールを捜査当局に転送。当局ではこれをもとに、FTCのスパム苦情に関するデータベースも活用してメールの出所を割り出した。昨年の6カ月間だけで、被告からこうしたおとりアカウントに届いた違法メールは2万4000件に上ったという。
被告は2002年にPayPerActionを設立、250以上の社名を使い分けて抵当融資の借り換えサービスなどの宣伝メールを送信していた。プライバシー保護の宣伝文句を信じて受信者が個人情報を提供すると、その情報を1件当たり最高28ドルで他社に売りつけていたという。
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