スパムの世界は移り変わりが激しい。だから、スパムハンターは、スパム業者の動きや新しいウイルスの脅威に素早く対応できるよう、常に機敏でいなければならない。今年はスパムの猛攻勢がやむだろうと考えている人は、どこにもいないのだ。
以下、スパム対策で一歩先を行くための、新しいTIPSと戦略を紹介しよう。
スパムの山に紛れてしまったり、受信者にスパムと間違われて消されてしまったり、厳格すぎるスパムフィルターによって削除されてしまったメールを再送する手間は、ビジネスでもプライベートでも、コミュニケーションを損ないかねない。同僚や友人に、短い連絡のやりとりにはインスタントメッセージ(IM)を使うことを提案したらどうだろう。IMは、メールという不完全な通信手段の代替として効果的だ。
電子ニュースレターへの登録が、広告業者からの不要な電子メールを招いてしまうことがある。自分のメールアドレスを送る相手については、慎重になるべきだ。できれば、メール受信箱にニュースレターを散乱させる代わりに、Really Simple Syndication(RSS)リーダーを使うといい。
RSSリーダーは、多くの新聞や雑誌のオンライン版からのニュース速報の見出しだけでなく、業界ニュースや天気予報から、お気に入りのCDショップやオークションの新着リストまで、あらゆる情報を届けてくれる。
まずは無料のFeedReaderというソフトを試してみよう。ブラウザがMozillaのFirefoxなら、同じくMozillaのメールソフト、Thunderbirdを使ってみてもいい。これは、RSSリーダーが組み込まれたスタンドアロンの電子メールクライアントソフト。コンテンツに関しては、Feedsterで利用可能なフィードを探すことができる。
書籍の内容を表紙で判断するのは難しいが、メールの場合、たいていは件名から内容を判断できる。重要なメッセージの件名が意味を成さなかったり漠然としていると、満杯の受信箱に埋もれてしまう恐れがある。
メールの群れの中で自分のメールを目立たせる方法の1つは、件名に具体的な情報を短く盛り込むことだ。例えば、「555-555-5555に至急電話を」とか「企画書在中」というように。こうした簡潔な表記によってだらだら長い件名を避けることで、めったにメールを開こうとしない、件名一覧を眺めるだけの相手にもメッセージを届けることができる。
受信箱というものは、かつて重要だったが今ではどこにあるかも分からないメッセージであふれ、カオス状態になっているものだ。受信箱をうまく管理し、重要なメールをスパムから選別できるようにするために、最近増えてきた無料のデスクトップ検索ツールを使ってみよう。
Terra LycosのHotBot DesktopやGoogle Desktop Search、MSN Toolbar Suiteなどのデスクトップ検索ツールは、電子メールの検索用インデックスを作成する。ものの数秒で、
上司から以前に届き、「ボーナスを出す」という果たされていない約束がつづられた、ずっと行方不明だったメールが見つかることだろう。
GoogleのGmailやYahoo! MailなどのWebメールサービスでは、設定によって、Webメールのアカウントに届いたメッセージをPCのメールソフトに転送することができる。こうすることの利点は2つ。オフラインでもメールを読み書きできること、そして強力なスパムフィルター、ウイルス対策ソフト、フィッシング対策ツールを利用できることだ。
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