サムスンの「YP-Z5」「YP-F2」「YP-U2」はそれぞれに豊かな個性を持ったMP3プレーヤーだが、より詳細に見ていくと、どのようなライフスタイルにマッチする製品であるか、明確なメッセージが伝わってくる。
MP3プレーヤーがこれまでのCDやMDなどを利用したポータブルプレーヤーと最も違う点は何だろうか? 数え上げていけばキリがないが、最も大きな違いは「メディア」の制約から解き放たれたことではないだろうか。
メディアからの物理的な解放により、メーカーはさまざまなデザインの製品を誕生させることが可能となり、各社からは多機能や小型軽量化などさまざまな特徴を備えたプレーヤーが登場した。そんな中、サムスンは「利用者のライフルスタイルにマッチすること」をコンセプトとした製品を送り出している。
同社の「YP-Z5」「YP-F2」「YP-U2」はそれぞれに豊かな個性を持ったMP3プレーヤーだが、より詳細に見ていくと、その個性からどのようなライフスタイルにマッチする製品であるかが伝わってくる。
「YP-Z5」は多機能を追求しながらも厚みを抑えたカードタイプ。音楽再生だけではなく、ワールドワイド対応のFMラジオ、JPEGビューワー、ボイスレコーダー、時計なども備えるのが特徴だ。多機能ながらもメニューはシンプルにまとめられており、快適な操作性も両立させている。
4Gバイトという大容量メモリを搭載しており約1024曲の楽曲が収録できるが、データ転送はドラッグ&ドロップで行えるので、転送の手間もかからない。もちろん、インタフェースは高速なUSB 2.0なのでUSBメモリとして利用する際にもストレスを感じることはないはずだ。1回の充電で約39時間の連続再生が可能なスタミナぶりも見逃せない。
音楽関係の機能も充実している。MP3とWMAはもちろん、高圧縮と高音質を両立するOGGの再生にも対応するほか、立体感とともに低音を強調し、高音のゆがみも低減する独自の高音質化技術「DNSe」(Digital Natural Sound engine)を搭載し、ソースの持つ“音楽の楽しさ”を十二分に引き出してくれる。ダイナミックレンジを調整し、電車内や騒音の多い街頭での聞きやすさを高める「Street Mode」の搭載もうれしい。
アルミの質感も高い剛性ボディはすんなりと手になじみ、なめらかなタッチパッドと1.8インチの大型カラー液晶はスムーズな操作を約束してくれる。決して超小型といえるサイズではないが、シャツのポケットに入れても違和感はなく、持ち歩くことにためらいを感じさせない。
「音楽を聴くアイテム」であっても、モノとしての質感や持ち歩く道具としてのコンパクトさを兼ね備えていなければ、常時携帯することはなくなってしまいがちだ。本製品は「携帯音楽プレーヤー」として求められるさまざまな要素を高い次元で融合させながら、「ヒトトキも音楽から離れたくない」というヘビーな音楽好きも満足させる製品だ。
YP-F2は軽快さを前面に押し出したペンダント型で、その重さはわずか20グラム。20グラムといえば、単三形乾電池1本と同程度であり、バッグやポケットに入れてしまうとその存在を忘れてしまいかねないほどだ。
ポータブルオーディオプレーヤーとは名前の通り、持ち運べる(ポータブル)な製品だが、単に小型化しただけではただ“持ち運べるだけ”ともなってしまう。その点、YP-F2は軽量な上に、ネックストラップ一体型ヘッドフォンが付属しており、持ち運ぶというよりも、“身にまとう”といった感覚で利用できる。
これだけの小さなボディだが、プレーヤーとしての使い勝手にも配慮されている。四隅のカドを落とした滑らかなボディは十分なホールド性を備えているほか、操作ボタンもしっかりとストロークが確保されており、操作性も高い。
ボディには視認性の良い3行表示可能なバックライト付き液晶ディスプレイが搭載されており、トラックや音量、状態などの確認なども容易だ。1回の充電で12時間の再生が行えるので、日々の通勤通学で電池切れになる事態は想像しにくい。
ネックストラップとクリップが付属することで、プレーヤーの“収納場所”に困らなくなるのもメリットだ。プレーヤーを携帯する際、一般的にはバッグ、あるいはポケットに入れることになるが、ネックストラップかクリップを利用すればアクセサリーのように身につけられ、より軽快さが増すことだろう。まさにウェアラブルなプレーヤーだ。
「YP-U2」はスティックタイプのシンプルなデザインのプレーヤー。一体型USBコネクタを備えるほか、1Gバイトのメモリを搭載しながら8000円台とコストパフォーマンスに優れるのが特徴だ。
USBコネクタが一体化されているのでPCとの接続時にケーブルなどは必要なく、接続すると即座にリムーバブルディスクとして認識され、ドラッグ&ドロップでデータの転送が行える。1Gバイトのメモリには約256曲のデータが保存可能だが、接続インタフェースはUSB 2.0なので高速な転送が行える。
いつでもPCに差し込むだけで利用可能になるので、ビジネスシーンでもはや不可欠なUSBメモリとしても重宝する。最近では楽曲データの転送に専用ソフトの利用が必須となる製品が多いが、本製品はドラッグ&ドロップで転送/再生可能。オン/オフ問わず、あらゆる局面でスマートに活躍してくれるだろう。
書類や筆記具、場合にはよってはノートPCまでも持ち歩かなくてはならない日々の通勤では、道具の数はなるべく少なく、かつ、軽量な方がありがたい。本製品は24.4(幅)×87.5(高さ)×12.6(厚さ)、28グラムと小型軽量ながら、音楽再生とUSBメモリのほか、FMラジオとボイスレコーダーの機能も併せ持っており、「4in1 ツール」として利用できる。
多機能を詰め込むだけでは使い勝手のよさは望めないが、そこへの配慮も十分になされている。4行表示可能な液晶画面のほかにも、リピート/A-Bリピート/サウンドモード切り替え/再生速度切り替えの各機能のうち利用頻度の高い1つを本体ボタンに割り当てる「ユーザーボタン」機能を備えており、小型ボディの軽快さと使い勝手の高さを両立させている。
MP3プレーヤー自体はさほど珍しいモノではなくなり、多種多彩な製品が登場している。それだけに、日々愛用するに足りる製品を選び出すのは難しくなっている。これからは単純に機能や容量、外見だけではなく、「どれだけ自分のライフスタイルにマッチするか」を基準点にしていきたい。サムスンの個性的なMP3プレーヤー「YP-Z5」「YP-F2」「YP-U2」ならば、きっとあなたのライフスタイルにマッチするはずだ。
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提供:日本サムスン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日