ハイエンド仕様を優しさで包み込んだ定番コンパクト機「オプティオ A30」レビュー(2/3 ページ)

» 2007年03月12日 10時00分 公開
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ペンタックス、ブレ補正に磨きをかけた“最上位”コンパクト「オプティオA30」

ペンタックスは、同社コンパクトデジタルカメラの最上位モデル「オプティオ A30」を発表した。独自の手ブレ補正機能SRを強化し、シャッタースピード換算で約2.5〜3.5段分に相当する補正効果が得られるという。


シンプルな操作体系に多彩な撮影機能

 基本性能だけを見ると、手ブレ補正付3倍ズームスタイリッシュコンパクト。背面を見ても、右下のグリーンボタンが目立つくらいで、実にシンプルだ。でもシンプルな操作系で多彩な撮影機能、というのがA30の面白さといっていい。

 まず十字キーの中央はディスプレイボタン。ディスプレイ表示の内容を切り替えるモノ。上はセルフタイマー、左はフラッシュ、右はマクロ(というかフォーカスモード)と一般的だが、十字キーの下が「モードボタン」になっている。

 これを押すと画面に15個の撮影モードが並ぶ。この15個がミソ。1画面に全モードが収まっていて、なおかつアイコンを選択してちょっと待つと画面に解説が出るのがいい。

photo MODEボタンを押すと15個のアイコンでモードが表示される
photo わかりやすいアイコンに加えて、こんな解説も表示されるので、シーンの使い分けも簡単

 AUTOPICTはオートピクチャーモードで、いわゆる「フルオート」。自動的にシーンを判別してくれるのがウリ。

 Pとあるのはプログラムオートだが、いわゆる「マニュアル系撮影をしたい人」のポジション。プログラムオートのみならず、シャッター優先AEとマニュアル露出もこの中にはいっている。

 さらに動画やボイスレコーディングモードがあり、それ以外はいわゆるシーンモードになっている。このシーンモードが凝っている。

 ペットやスポーツにすると、AFが自動的に自動追尾AFになる。ペットは白い犬から黒い猫まで6種類の設定から選べる。犬と猫の違いはないけれども、白いか黒いかで露出の決め方が変わるので、これはいい機能だ。

photo ペットモード時にはこんな風にそのシーンの目的や効果が表示される
photo プログラムを選ぶと、さらにプログラムオート、シャッタースピード優先AE、マニュアル露出から選択することができる2階層式

 注目すべきはポートレート。ポートレートの中がさらに「ポートレート」と「キッズ」に分かれているのだ。ポートレートにすると顔認識AFとAEが働く。自動的に顔を見つけるとそこに緑の枠が表示されて、顔にあったAFとAEを実現するという今年流行の機能。2006年秋にキヤノンと富士フイルムが搭載して有名になったが、実はオプティオはその前からポートレートモードに顔認識機能を搭載していたほどだ。

 キッズにすると顔認識機能と自動追尾AFの両方が働く。まず顔を見つけると、その顔をターゲットに自動追尾AFになるのだ。子供はじっとしてないからこれが効く。子供を撮るときはまずカメラを向ける。すると顔を見つける。そこでシャッターを半押しにすると自動追尾になるので、子供が動くのを見ながら、一番いいタイミングでシャッターを押し切ればいいというわけだ。

photo ポートレートモードにはポートレートとキッズの2つのモードが用意されている
photo ポートレートモードでは自動的に顔を見つけて、このように黄色いフレームで表示してくれる。

 ほかにも、ISO3200まで上がるDigital SRモードやフレーム合成モードなどオプティオ A30ならではのモードもある。多彩な機能を使いこなす一番の近道はシーンモードなのである。

 一方、プログラムモード時は多彩な機能を自分でセットして楽しめる。ISO感度は前述したようにオート時の最高感度も決められるし、ホワイトバランスはカスタム設定もできる。

 さらにオプティオの特徴はグリーンボタン。どの撮影モードにあっても、グリーンボタンを押すと「グリーンモード」(いわゆるフルオート)になり、もう一度押すとその前のモードに戻る。つまり、お手軽フルオートとそのときに合わせた撮影モードを簡単にいったりきたりできるわけだ。

 その機能はいらない、という人はグリーンボタンをほかの機能に割り当てることもできる。グリーンボタンを「Fnボタン」としてセットすれば、上下左右のキーに任意の機能を割り当てられるので、露出補正やホワイトバランスなど撮影時にすぐ変更したい機能を割り当てておけば、グリーンボタン+十字キーですぐ操作できるわけだ。上級者にはこのモードがよい。

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提供:ペンタックス株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日