森本氏 細菌自体は紫外線に弱い生き物ですので、UVランプを照射することで繁殖を抑えることができます。
UVランプは例えば一般的にも医療現場で殺菌灯として用いられているものですが、レイコップの場合、そのなかでも細菌などに有効的な「UV-C」で、かつ最も強く作用する260ナノメートルに近い253.7ナノメートルの波長を採用しています。
検証結果にも出ていますが、11ワットのUVランプを2秒間照射することで、99.9%以上の黄色ブドウ球菌を除菌できます。また、大腸菌などでも同じ実験を試していますが、こちらも1秒間照射することで99%以上を除菌できることは確認済みです。
このような人間の身体に付着している常在菌、つまり、ふとんの環境と人間の肌と直接触れる表面に生息している可能性の高い細菌類は、(菌種によりますが)UVランプを照射することで繁殖を抑制することができますね。
また、「天日干しでも細菌などの繁殖を防げますか?」と聞かれることも多々ありますが、答えはイエスです。ただ、通常の太陽光の紫外線は、地上に届くものが「UV-A」や「UV-B」であり、効果が出るには相当の時間を要します。レイコップが用いている「UV-C」の方がより短時間で効果を得ることが可能です。
森本氏 ハウスダストという言葉はかなり広範囲を指し、ダニの死骸やフンはそのなかの一部分です。その他に、フケ、アカ、花粉やタバコのヤニもハウスダストの一部としてよく知られています。
中でもふとんのなかにたまりやすく、アレルギー症状などが出やすいといわれているのが、ダニの死骸やフンです。これらは特にアレルギーに反応しやすい方だと、くしゃみや目のかゆみ、また、ぜんそくがある方などの症状を引き起こしやすいと言われています。
しかもふとんの内側にまでたまっていたり、ダニ自体が死んでも繊維に絡み、天日干しだけではなかなか全てを取り去るのは難しいのです。だからこそ、レイコップで小まめに吸引したり、シーツやカバーなどを定期的に洗濯してあげることが大切です。
日本アレルギー学会のガイドラインにも、ぜんそく症状を防ぐためには週一回はふとんに掃除機を掛けましょうと書かれていますから、このあたりはぜひ習慣化してほしいですね。
森本氏 ダニ自体が危険であるというよりも、ハウスダストに含まれるダニの死骸やフンが乾燥することで、空気中を舞ってしまい、最終的に口や鼻から呼吸を通じて体内に取り込まれてしまうことで、ぜんそくなどの症状につながったり、目などの粘膜に付着して、それで目がかゆくなるなどの症状を引き起すと言われています。
また、アレルギー症状はある日突然起こります。一般的によく「水(アレルゲン)をコップ(人体)にためつづけると、あるとき溢れ出すように発症する」と表現されています。
ダニの死骸やフンなどが多く含まれるふとんで長期間寝続けることでも、同じようなことが考えられると思います。
身体を休めたり、疲労を取るために寝ているはずなのに、そのせいでハウスダストにさらされてしまっているなんてことも可能性としてはあります。だからこそ、ふとん自体の環境はなるべく小まめにケアを実施し清潔さを保ってほしいですね。
森本氏 ダニは雑食であり、ふとんのなかでは付着した人の皮膚などを食べて増えていきます。
実は弊社ラボの中ではダニを飼うのにビール酵母やネズミの飼料を使っていますが、ダニは本当になんでも食べる生き物です。しかも、ダニは何を元にエサを探すかというと、ニオイをたどってくるそうです。小さい生き物なので当然感覚器がほとんど発達しておらず、そのなかでも人の皮膚から出るニオイ、例えば加齢臭に含まれているニオイに呼び寄せられて集まってくるものです。特に枕などは直に頭皮のニオイが付いたり、フケなどが落ちやすかったりしますから、ダニにとっては格好のエサ場となってしまいます。
しかも汗などもかきやすいですから、湿度も高めに保たれますので、居心地が良く居座ってしまい、そこで繁殖を繰り返すのです。だから、枕にダニを繁殖させないためには、寝る前にお風呂で身体や頭を洗うのはもちろん、寝る際に枕カバーの上にタオルなどを敷いて、それを小まめに洗うのも効果的です。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2015年12月25日