森本氏 ダニを増やさないようにするには、ふとん環境を清潔に保つのはもちろん、ふとんの周囲の環境も清潔に保つことがより重要です。新品のふとんの中にダニはいませんが、環境が適せば、屋外などから人の身体に付着して入ってきたダニが、周辺からふとんに集まってきてしまいます。
ふとんが人間にとって暖かく居心地がいい場所であるように、ダニにとっても温度や湿度が一定で高い状態が保たれることで、最高の住環境です。例えば外気により温度や湿度が上下しやすいフローリングの床よりも、絶対に居心地が良いのです。しかもふとんの中は日光なども直接当たりません。ふとんにたどり着いたダニは、人の皮膚などをエサに増えていきます。
ダニの一生というのは卵からかえって、幼虫として約1カ月、成体になってから2〜3カ月生きるといわれています。そして、成体になってからも、個体差はもちろんありますが、ピーク時では1日3〜4個卵を産むような個体も存在します。これがふとんで繰り返されます。
ふとんのダニの孵化率を下げるには、UVランプ照射が効果的です。容器に入れたダニ(ヤケヒョウダニ)の卵に、UVランプ(11ワット)を5秒および60秒連続照射(距離は約2.5センチ)し、その3日後と7日後のダニの孵化状況を観察しました。UVランプ照射を行わない場合には、7日後に全ての卵の孵化したことに対して、UVランプを照射した場合には、孵化率が3分の1から4分の1に低下しました。この結果から、5秒以上のUVランプの照射により、ダニが大幅に産まれにくくなることが分かりました。
森本氏 こちらも検証済みですが、1日2回のUV-Cランプ照射を21日間続けることで、90%以上のダニを退治できることが分かっています。
UVランプの断続的な照射が、ダニにどのような影響を与えるかを調べるため、容器に入れたダニ(ヤケヒョウダニ)に対して、UVランプ(11ワット)を1 日に2回、12時間間隔で3秒、もしくは6秒照射しました。その断続的なUV照射を7日間、14 日間、21日間続けた場合のダニの致死率を確認しました。
日数が長いほどダニの致死率は高まり、21日間続けたときには、UVランプの照射時間にかかわらず、ダニの致死率は90%以上になりました。つまり、UV照射が繰り返されることで、ダニを退治できることが分かりました。
森本氏 ダニは20〜30度という環境を好む一方で、高温を嫌い、50度以上で活動が弱まるといわれています。これは弊社でも実際に検証済みで、ダニに70度の温風を3秒間当てると約70%、さらに6秒では約80%で活動しなくなることが確認されています。
なおかつ、温風はふとんの内部に潜んでいるダニ自体の身体を乾燥させることができるという意味でも2重で効果的です。ふとん内部も乾燥するので、湿度が下がりますから、ダニにとっても居心地が悪くなり、繁殖もしづらくなります。
本来であれば天日干しでふとん自体を干すことは、乾燥させるという観点で言えば効果的なのですが、最近はマンションでも外に干せないところや、共働き家庭で昼間に家にいない家庭も増えていますから、現実問題として天日干しは難しい人も多くいます。
森本氏 ふとんに付着した細菌を吸引力だけで除去するのは、決して有効的な方法ではありません。除去できないというわけではないですが、掃除機のノズルなどでこすってしまうことで、除菌するというよりもかえって細菌を広げてしまうからです。特に短時間で掃除するには、やはりUV照射と合わせた方が効果的です。
また、仮に吸引力だけで細菌やダニの死骸などハウスダストを取り除こうとすると、強力な吸引力が必要になります。しかしその吸引力でふとんを吸引してしまうと、ふとん生地に与えるダメージが大きくなってしまいます。
レイコップにはこれを防ぐために、ふとん内部を乾燥させる「温風」機能、ハウスダストをたたき出して取り除きやすくする「パワフルたたき」機能があります。
ふとんは床とは違って、より素材などもデリケートですから、掃除機と同じアプローチで掃除してはダメです。単に強い吸引力ではなく、敷きふとんには敷きふとんの、羽毛ふとんには羽毛ふとんに適した吸引力がありますし、さらにUV照射を組み合わせることで、初めてしっかりと除菌ができます。
レイコップで快適なふとん環境を作るには、小まめに使うこと、習慣化することが大切だという。毎日使うレイコップ製品だけに、トラブルが起きた際のサポート体制がどうなっているのかも気になる。
急に電源が入らなくなったり、ゴミの吸い込みが悪い、UVランプがつかなくなってしまった――。そんなさまざまなトラブルに対応してくれるのが、レイコップ・ジャパンの本社内にある修理ファクトリーだ。
同社直轄のアフターサポートサービス体制は非常に充実しており、専任の技術スタッフが修理に対応している。製品の不具合などが発生した場合、保証期間内なら製品を引き取ってから3営業日以内で、不具合の原因などを分析し、製品の修理を完了。使い方のアドバイスとともに、ユーザーに戻すことを目指している。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2015年12月25日