【動画あり】UVランプでダニがヨロヨロに!?――レイコップの最新研究成果とは(2/2 ページ)

» 2016年12月05日 10時00分 公開
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UV-Cはダニの動きを抑制する

倉持氏:現在、生きたダニを使って実際にUV-C(紫外線)を照射したときの反応を検証しているのですが、16WのUV-Cを5秒間照射すると、ダニの動きが極端に鈍くなります。顕微鏡で見ると脚を引きずるという現象が起きていることが分かります。

ダニにUV-Cを5秒間照射した実験動画。最初は赤い円の中央からどんどん移動していたダニだが、シャーレの上から16WのUV-Cを5秒間照射するとほとんど動かない状態になる
UV-C照射後のダニを拡大したもの(約360倍)。動きが極端に遅くなっており、足に変形が見られ、上記動画同様に回りながら動く様子が見て取れる

倉持氏:照射した後すぐの場合もあれば、30秒ほど歩いてからひっくり返ったりするケースもあります。個体によって効果は異なり、ダニの大きさや、オスとメスでも違いは見られましたが、“まったく効果が見られない”というケースはほぼありませんでした。さらにダニの残存率――つまり1〜2日後に生き続けている個体数にもずいぶん差が出ていますし、ダニが産んだ卵の孵化率も落ちます。

 菌やウイルスと違い、ダニはUV-Cをあてると動きが鈍くなり、繊維のすき間に隠れることも少なくなるため、吸引掃除によって効率的に除去できると考えています。

外部研究機関による調査結果。UV-C照射をしていない場合、ダニが円の外に退避した平均秒数に対して、UV-Cを10秒・30秒照射した値を測定。長く当てるとダニの動きが鈍くなる
ダニの動きが鈍くなれば吸引も容易だと倉持氏
ふとん表面にいるダニを吸引
顕微鏡のダニの卵を観察中
繊維の上にあるダニの卵の写真(倍率は130倍、色の違いは蛍光灯の違いによる)

――確かに、この状態なら吸引も容易に思えます。ただ、UV-Cを一度に照射できる範囲は決して広くありません。ふとん全体に5秒ずつ照射するとなると、かなりの時間と手間がかかるのではないでしょうか

倉持氏:そうですね。しかし、先ほど申し上げた通り、殺菌線量=殺菌線照度×照射時間で、照射時間は累積されます。つまり何度かふとんを掃除していれば紫外線によるダメージがダニに蓄積され、同様の効果が出てくると考えられます。毎日ふとんを掃除することは難しいかもしれませんが、例えば1週間に2回程度でも効果は期待できます。

UV-C照射部

――継続が大事ということですね。しかし、なぜダニはこのような状態になるのですか?

倉持氏:人が紫外線を浴びて日焼けしたときも最初は肌が赤くなって、後から黒くなったりしますよね。ダニにUV-C(紫外線)をあてた場合も即効性ではなく、まず“動きに関連する部分”に少しずつ影響が出ると考えています。いずれにしても今後も社内での研究や外部の研究機関と協力し、しっかり解明していくつもりです。

ふとん掃除は数日に1回でも継続することが大事

 UV-Cランプでダニの動きを抑制して吸引するというメカニズムで、ダニが繁殖しにくい環境を作る。吸引力だけではなく、いかに効率的にダニやハウスダストを除去するかを考えたレイコップだけの機能だ。ダニの生態に関してはまだ明らかになっていない部分が多いからこそ、絶え間なく研究を続けるレイコップの進化に期待する。

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提供:レイコップ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月31日