「CELL REGZA」は12月10日発売、「ネット超解像」の適用範囲を拡大
東芝は、「CELL REGZA 55X1」を12月10日に発売すると発表した。あわせて「ネット超解像」を「アクトビラ ビデオ・フル」や「ひかりTV」の視聴時に使えるようにすることも明らかにした。
東芝は12月7日、液晶テレビ“REGZA”のフラグシップモデル「CELL REGZA 55X1」の発売日が12月10日に決定したことを明らかにした。また新機能の1つである「ネット超解像技術」の適用範囲を拡大することも発表している。
ネット超解像技術は、インターネット動画特有の圧縮ノイズを検出・分離して補正を行い、大画面でも精細感のあるクリアな映像を楽しめるというもの(→圧倒的な“頭脳”で何をする? 「Cell REGZA」詳報)。製品発表時には、「YouTube」動画の全画面表示の際に適用されるとしていたが、さらに「アクトビラ・ビデオ・フル」「テレビ版Yahoo! JAPAN」「ひかりTV」視聴時にも使えるようになる。
ただし、ネット超解像の適用に伴い、当初は出荷時からの対応を予定していた「アクトビラ ビデオ・フル」と「テレビ版Yahoo! JAPAN」、および1月末に対応を予定していた「ひかりTV」は、いずれも2月末に放送波と専用サーバからのソフトウェア・ダウンロードによるバージョンアップ対応となった。バージョンアップの詳細については、後日「REGZA」ホームページ内で告知する予定だ。
CELL REGZAは、従来の画像処理エンジンの143倍もの処理能力を持つCellプラットフォームを採用し、画質と機能性を追求したハイエンドモデル。その能力を活用し、3TバイトのHDDを内蔵した別体チューナー「CELL REGZA BOX」で“地デジ8番組同時録画”を実現するなど、従来のREGZAシリーズとは一線を画す録画機能も備えた(→この冬最大の話題作「CELL REGZA」で観るBD「スラムドッグ$ミリオネア」の喧騒と光彩)。価格はオープンプライス。店頭では100万円前後になる見込みだ。
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