圧倒的な頭脳で3Dも美しく 新“CELL REGZA”詳報(3/3 ページ)
“究極のエンターテイメントマシン”ことCELL REGZAが早くもモデルチェンジ。しかも薄型スタイリッシュモデル「XE2」シリーズを追加して2サイズ3機種のラインアップとなった。
自由度が高くなった「タイムシフトマシン2」
8チャンネルを約26時間ぶん常時録画しておくタイムシフトマシンは、テレビの視聴スタイルを大きく変える“全録”機能だ。過去の番組表や専用GUI「ローミングナビ」を使って番組を探し、すぐに再生できるため、放送時間の制約からユーザーを解放する。
X2シリーズでは、新たにユーザーの好みに合わせて録画する曜日や時間帯、チャンネルなどを細かく設定できるようになり、HDDを効率的に使用できる。例えば4チャンネルの録画なら最大51時間の録画が可能だ。なお、X2/XE2ともにUSB HDDを同時に8台まで接続できるようになったが、タイムシフトマシン2用のストレージとしては使えない。
リモコンには「始めにジャンプ」ボタンを用意。テレビを付けたときに放送していた番組が面白そうだったら、ワンタッチで最初から視聴できる。「55X1のときにもチャプターボタンで同じことができたが、気付かない方も多く、専用ボタンを設けることにした」。また方向ボタン左側の「<<」ボタンを押すと30秒前にさかのぼる「ちょっとバック」機能も採用。春モデル(Z1シリーズ)から採用された「マジックチャプター」や「おまかせプレイ」にも対応している。
このほか、同社製レコーダーでお馴染みの「おすすめサービス」やDLNA、ネットワーク経由で録画番組を“レグザブルーレイ”にダビングできる「レグザリンク・ダビング」などネットワーク関連機能も充実。「スカパー!HD」番組を録画したレグザブルーレイが同一ネットワークにあれば、テレビ単体(手元にスカパー!HDチューナーがない状態)でも再生できる機能も新しい。なお、おすすめサービスおよびスカパー!HD録画番組のLAN再生については、発売後にファームウェアアップデートにより対応する予定だ(2010年12月予定)。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | 55X2 | 55XE2 | 46XE2 |
---|---|---|---|
画面サイズ | 55V型 | 55V型 | 46V型 |
3D対応 | ○(3Dグラス1個付属) | ||
バックライト | 直下型LED(エリア制御あり) | エッジ型LED | |
チューナー構成 | 地上デジタル×11、BS/110度CS×2 | ||
内蔵HDD | 3Tバイト(USB HDDも最大8台まで接続可能) | ||
入力端子 | モニター部:HDMI×1、チューナー接続用HDMI入力×1、D5×1、コンポジット×1 チューナー部:HDMI入力×5、モニター接続用HDMI出力、D5、S2、コンポジット×3、光デジタル音声、HDMIアナログ音声入力、USB×3(うち2つは録画専用)、LAN |
||
外形寸法 | 1292×355×916ミリ | 19.2×355×916ミリ | 1100×288×793ミリ |
実売想定価格 | 100万円前後 | 70万円前後 | 60万円前後 |
発売時期 | 10月下旬 | 10月上旬 |
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