シチュエーション別、LED電球“使える”ランキング:失敗しないLED電球の選び方(11)(3/3 ページ)
今回は特集の締めくくりとして、各社のLED電球のおすすめベスト3を紹介しよう。シチュエーション別にランキングをまとめたので、これを参考に自分の用途に合わせて最適なLED電球を選んでほしい。
食卓(フルーツ)編
今度は食卓を囲むシチュエーションを想定し、和室のテーブルに置いたフルーツだけで比べてみた。この条件だと明るさの面でどうしても9ワットクラスの独壇場となってしまう。
1位に選んだのは東芝ライテック「E-CORE LDA9L」で、自然な発色でリンゴの赤やレモンの黄色が生き生きとしておいしそうに見える。
2位のパナソニック「EVERLEDS LDA9L-H」はLDA9Lに比べて少し白っぽいが、明るい発色でさわやかな感じだ。3位のシャープ「ELM DL-LA62L」は東芝とパナソニックに比べるとわずかに暗めだが、オレンジの色合いが鮮明に見えて好印象である。
洋室編
最後は洋室の間接照明だ。ここでもベスト1は東芝ライテック「E-CORE LDA9L」で、光束が高く光が下部にも十分行き渡っている。落ち着いた色合いも洋室に合うと思う。2位のパナソニック「EVERLEDS LDA9L-H」は、配光角は少し狭めだが、光量が多いせいか天井に反射した光が下部に回って部屋全体が明るく見える。
3位のパナソニック「EVERLEDS LDA7LG」は9ワットクラスよりも暗いものの、ここでも配光角の広さにより、白熱灯のような違和感のない光の広がり方をしている。ただし和室のときにも述べたように、絶対的な明るさはやはり9ワットクラスに分があるため、複数の間接照明を置くケースや、サブ的な照明として使うケースにおすすめしたい。
用途に合わせて上手な使い分けを
全体を通して見ると、どのメーカーも配光角や明るさの面である程度の水準はクリアしており、1年前に比べると明らかに“ハズレ”の製品はほとんどなくなってきている。ただ、色味についてはいまだに各メーカーとも大きな違いがあるので注意が必要だ。色味は個人の好みによるところが多いので、今回のランキングは参考程度に捉えて、写真を見て各製品の傾向を自分の目で判断してほしい。
現状ではまだLED電球は白熱灯や電球形蛍光灯に比べると高価なので、リビングや食卓のメインライトとして使う場合は明るさや色味にこだわり、トイレや廊下などは価格を優先させるという手もある。自分の用途に合わせて各社のLED電球をうまく使い分けていただきたい。
関連記事
- 失敗しないLED電球の選び方(10) パナソニック“EVERLEDS”「LDA7L-G」
最後に紹介するのはパナソニックの「EVERLEDS LDA7L-G」。今年3月に発売されたばかりの最新モデルで、白熱灯に匹敵する300度の配光角が特長だ。この製品ついて詳しくリポートしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(9) パナソニック“EVERLEDS”「LDA9L-H」
今回紹介するのはパナソニックの“EVERLEDS”「LDA9L-H」。同社の電球色タイプの中ではもっとも明るいこの製品について、詳しくレポートしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(8) 東芝ライテック“E-CORE”「LDA9L」
今回紹介するのは東芝ライテックの「E-CORE LDA9L」。従来よりもコンパクトになり、明るさも増したこの最新モデルについて詳しくリポートしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(7) シャープ“ELM”「DL-LA62L」
今回紹介するのはシャープの「ELM DL-LA62L」。シャープのスタンダードモデルの中でもっとも全光束の高いLED電球で、メイン照明として使える明るさが魅力だ。 - 失敗しないLED電球の選び方(6) 東芝ライテック“E-CORE”「LDA7L」
今回紹介するLED電球は東芝ライテックの“E-CORE”「LDA7L」。明るさと発色の良さが魅力のこのLED電球について使用感をリポートしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(5) 日立アプライアンス「LDA7L-A」
今回紹介するのは日立アプライアンスの「LDA7L-A」。ホコリのたまりにくいフィンレスのデザインが特徴のこの製品ついてリポートしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(4) シャープ“ELM”「DL-LA42L」
今回紹介するのはシャープの“ELM”「DL-LA42L」。一般家庭用のLED電球が普及し始めたのはここ数年の出来事だが、そのきっかけの1つが2009年7月にシャープが新規参入したことだと言われている。そのELMシリーズの現行モデルをチェックしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(3) パナソニック“EVERLEDS”「LDA7L-A1」
今回紹介するLED電球は、パナソニックの“EVERLEDS”「LDA7L-A1」だ。軽量・コンパクトで密閉型器具でも使用可能なこのLED電球について、詳しくリポートしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(2) 三菱電機オスラム「PARATHOM LDA7L-H」
今回紹介するのは三菱電機オスラムの“PARATHOM”(パラトン)「LDA7L-H」。コストパフォーマンスが高い最新モデルの使い心地を詳しくレビューしよう。 - 失敗しないLED電球の選び方(1) NECライティング“LIFELED'S”「LDA8L」
節電が求められている今、白熱灯よりも大幅に消費電力を減らせるLED電球が注目されている。そこで今回の特集では、店頭でよくみるLED電球をピックアップ。洋室、和室、廊下、トイレといった場所ごとに適した製品を探していこう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.